白川紺子『龍女の嫁入り 張家楼怪異譚』
表紙からこちらを流し見る少女があまりに艶々した美人さんだったので、手に取る。
初読の作家さん。
まだ読んでいないけれど、『後宮の烏』が有名なのかな?
コバルトでデビューしたようなので、始まりはライトノベルのようだ。コバルト文庫、懐かしいな…。
お話は中華風ファンタジー。
豪商の末息子はすこぶる体の弱い青年だったが、とある道士と知り合ったことで、自分に惹かれて集まってくる幽鬼が体調不良の原因と知る。道士は龍女である娘(道士の義父が龍王!)を青年に嫁がせることを決め、娘は人間の暮らしや考え方に戸惑いながら、夫を害するモノから守っていく。
この龍女のお嬢さんが、まあ可愛い。生意気だけれどお人好し、文句を言いながらも不慣れな人間の生活に馴染もうと頑張る。鷹揚な青年が、まるでペットのように慈しむのも納得だ。
装丁はソフトカバーの単行本だが、ライトノベルと呼んで差し支えないだろう。
重苦しい話が出ても、さほど深掘りはせず、テンポの良い会話でさくさくと進んでいく。
あっ、ここ、そんなに簡単に流しちゃう?この話題で一章書けそうだけれども、あんまり大事ではない感じ?と思うところがないでもない。
特に道士の葛藤など、もう少し掘り下げてほしかった気もするが…まあ、お嬢さんの可愛さを堪能できたので、良しとしよう。
『後宮の烏』も機会があれば読んでみたい。