乳がんの定期検診が近づいてきた。
最後の手術から6ヶ月目の診察である。
衝撃の乳がん疑惑発覚から、もう1年が経つのかと思うと、感慨深い。色々なことがあったのに、いや、あったせいなのか、走馬灯並みの速さで過ぎた1年だったと思う。
昨年の11月から半年間はなにしろ大わらわで、正月どころではなかった。次に迎える新年はちゃんとしたいところだが、さて、何をどこまでやるか。
なんやかんやで無沙汰になってしまった友人数名に年賀状くらい出してもいいかもしれないが…突然、「明けましておめでとう。昨年乳がん治療で欠礼しました、もう大丈夫、ごめんね」みたいな挨拶が来ても、みんな戸惑うだろうとも思う。どうしたものかな…。
まあ、新年まではまだ間がある、このことはいったん保留して、それよりも、間近に迫ったK先生の診察について考えよう。
なにしろ愁訴のポイントを絞らなければならないからね。
まず、3ヶ月前には最大の悩みであった傷の疼きや、脇から腕の突っ張り感、これは時々起こる。けれど、まあ、こんなものかという程度に治まってきた。現時点で異常な気配はないので、聞かれなければ敢えて言わなくてもよいと思われる。
それよりも、最近は、更年期のような症状が気になるのだ。
生理不順とホットフラッシュもどき。
生理の周期はこの数回、9日間、35日間、35日間、その後44日経ったが、まだ来ない。
どうなってるの…。
来そうな感じはあるのだ。ほんの少し色づいたり、下腹が重かったり。けれど、来ないまま違和感は去っていく。そして、また、気配がある。されど、来ない。
自分で自分に来る来る詐欺である。いい加減にしてほしい。ないならないで、いいんだよ。全然期待していないし、求めてないから。来ようと頑張ってる感を出さなくていいから。
己に憤慨しながらも、実際にオオカミが来ては困るので、毎日いちおうの準備をしているのだが、プチストレスだ。
ホットフラッシュもどきは、本当に「もどき」で、リュープリンの注射をしていた時に比べたら、全然大したことはない。
なにかの拍子にじわっと、体、主に上半身が熱くなる。内側から発火する炭のような熱だ。それが表面に溢れて汗が噴き出す直前で、ふっと引いていく。
リュープリン時はそのまま汗みずくになっていたから、やはり比較的軽いと言えるだろう。
最近外気温が涼しくなってきたので気づき始めたのかもしれないな、と思う。
以上、タモキシフェンの影響か、年齢ゆえの更年期か、どっちもなのか、微妙なところだ。K先生に訴えるかどうかも、非常に微妙だ…。
取り合ってもらえない可能性はあるが、せっかくわざわざ休みを潰して病院まで行くのだ、まあ、いちおう言っておくかー、くらいの気持ちでいる。