友がきたりてみやげをおいて帰り自分の将来を憂えるのこと | 積読解消中(愚痴愚痴篇)

友がきたりてみやげをおいて帰り自分の将来を憂えるのこと

夜に仕事をしているとピンポンがなる。珍しく仕事で糞忙しいというのに、さてはこのタイミングで来るのはLivedoorのおかげで影が薄くなった某メディア関係者かと思い、ドアを開けずに「そは誰そ」と問うてみると、なぜか某有名駅の名前を答える。のぞき穴から見ても暗くてさっぱりわからん。なんど問うても同じ答えしか返ってこないため、さては妖怪かと怪しんだところではたと思い出した。おお、そういえば学生時代にそういう名前の友がいたであるな。

扉の向こうでもなにやらそういうことを言わんとしているようだ。懐かしさにWelcomeな気持ちで扉を開けたら、ややふけて疲れた顔をした旧友が立っていた。年賀状の返事を出したのだが、その住所を見たらわりと近所だったので来たらしい。そこで思い出したのだが、彼は某宗教関係者だったのである。

突然の訪問と宗教関係者から導かれる解はひとつしか考えにくいのだが、そこに旧友であることが加わると話は微妙になる。学生時代からそのことは知っていたが、特に勧誘された記憶もない。半ば警戒しつつ、せっかく来てもらったのに仕事をしていて忙しいことを告げると、紙袋を出してどこそこに行ったのでおみやげを持ってきたという。警戒レベルを上げつつ、とりあえず中に招き入れ、あまり相手ができないことを謝り、名刺を交換して帰ってもらった。やはりその宗教関連の仕事をしていた。仕事が忙しくてよかったと思ったのは否定しない。

どんな宗教を信仰していようと勧誘さえしてくれなければかまわないわけだが、今後の雲行きはかなり怪しそうな気がする。もらったみやげ物にも手をつける気が進まない。というか、豆せんべいってどうよとか思う。まあいずれ何らかのお返しはするつもりであるし、もしかしたら仕事が回ってくるかもと期待しないでもない。それが良い仕事であれば私は喜んで引き受けて某宗教の犬になってしまうかもしれない悪寒もしなくはない。

それでも、誰かをそれに引き込もうとかそんな活動をしさえしなければ私的には問題ないと思うのであるが、親類縁者が知ったらたぶんドン引きになることは想像に難くない。たぶん内緒にしておかねばなるまい。私がもっとも苦手なのは誰かを誘って何かに引き込むことなので、あまり迷惑をかけることはあるまいが、中には人格が変わってしまう方もおられるらしいのでそんな風になったらどうしようと思わなくもない。ちょっと自分でも見てみたい気もするが。

それにしてもこれほど自分の将来について真剣に憂いたのはずいぶん久しぶりのことだ。私の将来ははたしてトリコロール色に染まってしまうのであろうか。