第19章 ベレンとルーシアンのこと
バラヒアの息子、ベレンは一族と父をサウロンに殺されただ1人で数々の勲をなしとげるが、やがてサウロンに追い詰められる。孤独な放浪者はシンゴルの隠れ王国に赴くことを思いつき、困難を乗り越えネルドレスの森に入る。そこでシンゴルの娘、ルーシアンと出会う。二人は惹かれあい、森の中で幸せな時間を過ごすが、シンゴルの知れるところとなり、怒りを買う。シンゴルはシルマリルを1つ取ってくれば娘との婚約を許すという。これはシンゴルがベレンを亡き者にしようという計略だったが、シンゴル自身をもマンドスの呪いの中に取り込まれる結果になる。
ベレンはナルゴスロンドで力を借りようとするがフェラグランド王は誓言に従って彼を助けようとするが、呪いの中にあるフェアノオルの息子ケレゴルムとクルフィンはこれに反対し、フェラグランドに従うものは10人しかいなかった。彼らはオークに化けてモルゴスのもとに行こうとするが、サウロンがこれに気づき、フェラグランドを歌合戦で打ち負かして一行は囚われの身となる。ルーシアンはこれを知り、ベレンを助けに赴くが途中ケレゴルムと出会い、ルーシアンの美しさに惹かれたケレゴルムにだまされてナルゴスロンドに囚われる。ケレゴルムの猟犬フアンはルーシアンに好意を寄せ、彼女を助け出し、彼女を乗せベレンの元へと走る。
その頃、土牢の中にはフェラグランドとベレンしか生き残っておらず、ベレンもまた狼の餌食になろうとする。フェラグランドは最後の力を振り絞って縛めをときはなち、巨狼を倒すが自身も瀕死の傷を負う。ルーシアンはサウロンの小島に渡る橋の下にたどりつき、そこで歌を歌う。これを聞いたサウロンは狼を送るが、フアンがすべて殺してしまう。そこで巨狼の始祖、ドラウグルインをも退けたフアンはとうとうサウロンと戦うことになる。フアンはサウロンを死闘の末押さえつけ、ルーシアンに塔の支配権を渡して降参する。
ナルゴスロンドの虜囚となっていたエルフたちによってフェラグランドの死とルーシアンの戦いを知ったナルゴスロンドの民は、ケレゴルムとクルフィンを追い出す。ベレンを助け出したルーシアンはつかの間の幸せに浸るが、この二人と偶然出くわし、ケレゴルムはベレンを殺しルーシアンを奪おうとする。フアンは主人の下に戻って付き従っていたが、ベレンを助けようとかばう。ベレンはクルフィンから短剣アングリストを奪い、解放する。
ベレンは再び単身でモルゴスのところに行こうとするが、ルーシアンは共に行くことを主張する。説得を断念したベレンはフアンの知恵を借りて、ドラウグルインの皮衣とスリングウェシルの翼ある皮衣を着て、侵入する。しかし、城門の門番巨狼カルハロスは死んだはずのドラウグルインの姿を見て怪しむが、ルーシアンの古くから伝わる力によって倒れる。ついにモルゴスの玉座の前にたどり着いた二人は、ベレンが玉座に下に隠れ、ルーシアンがモルゴスの前に立つ。モルゴスはその偽装を見破るが、彼女の美しさに邪まな欲望を抱き、しばらく自由にさせておく。ルーシアンは聞くものを虜にする歌を歌い、廷臣たちがまどろみ始めたとき、黒髪のマントを投げ夢を注ぎかける。モルゴスは倒れ、シルマリルをつけた冠が転がる。ベレンは素早くそれを1つアングリストで切り取ったが、三つとも持ち出そうという考えが浮かび、さらにアングリストを突き立てる。しかし、誓言以上のことをしようとしたためアングリストは折れ、破片がモルゴスの頬に突き刺さる。モルゴスはうめき声を発し、軍勢が動き始める。急いで逃げ出した二人だが、目覚めたカルハロスが跳びかかって来る。ベレンはシルマリルを突きつけるが、カルハロスはむしろそれを欲しがり、銜え込んで手首ごと食いちぎる。腹にシルマリルが入ったカルハロスは激痛に襲われ狂乱する。ベレンは気を失って倒れるが、ソロンドオルら大鷲に助けられる。
ベレンはルーシアンとフアンによってなんとか傷を癒され、シンゴル王の下に赴く。ことの顛末を知ったシンゴルは彼らの婚約を許し、カルハロスを駆り立てるために自ら出向く。カルハロスはシンゴルを襲うが、ベレンが槍を構えてかばい、ベレンは倒れる。フアンはカルハロスと死闘し、これを倒すが自らも倒れる。シルマリルは手に入るが、ベレンもまた死に、ルーシアンは悲嘆に暮れる。ベレンはルーシアンとの約束どおりマンドスの館にとどまり、ルーシアンはマンドスの下を訪れる。ルーシアンはマンドスの前に跪いて歌を歌い、心動かされたマンドスはベレンを召し出し、マンウェのお伺いを立てる。マンウェは、ルーシアンにヴァリマアルに赴き過去の不幸をすべて忘れヴァラと共に暮らすか、中つ国に戻れるが定命の存在となるかという選択を示す。ルーシアンは後者を選び、二つの種族が結ばれることになる。
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「死の影の下に消えることなき一条の光明の存する物語」です。
いやー、面白かった。父をマンドスの呪いにはめ、ケレゴルムの心を狂わせ、忠実なフアンを裏切らせ、モルゴスを惑わし、終いにはマンドスさえも動かしてしまう。ルーシアン、最強!
18章に続いて、トールキン、筆がのってますなあ。今回は指輪物語でおなじみ歌もでてくるし。
これで、人間とエルフが結びついたことになるけれど、ルーシアンはマイアの血も引いているから、彼らの子どもは間マイア・エルフ・人間の血を引くことになるのか。
ベレンはナルゴスロンドで力を借りようとするがフェラグランド王は誓言に従って彼を助けようとするが、呪いの中にあるフェアノオルの息子ケレゴルムとクルフィンはこれに反対し、フェラグランドに従うものは10人しかいなかった。彼らはオークに化けてモルゴスのもとに行こうとするが、サウロンがこれに気づき、フェラグランドを歌合戦で打ち負かして一行は囚われの身となる。ルーシアンはこれを知り、ベレンを助けに赴くが途中ケレゴルムと出会い、ルーシアンの美しさに惹かれたケレゴルムにだまされてナルゴスロンドに囚われる。ケレゴルムの猟犬フアンはルーシアンに好意を寄せ、彼女を助け出し、彼女を乗せベレンの元へと走る。
その頃、土牢の中にはフェラグランドとベレンしか生き残っておらず、ベレンもまた狼の餌食になろうとする。フェラグランドは最後の力を振り絞って縛めをときはなち、巨狼を倒すが自身も瀕死の傷を負う。ルーシアンはサウロンの小島に渡る橋の下にたどりつき、そこで歌を歌う。これを聞いたサウロンは狼を送るが、フアンがすべて殺してしまう。そこで巨狼の始祖、ドラウグルインをも退けたフアンはとうとうサウロンと戦うことになる。フアンはサウロンを死闘の末押さえつけ、ルーシアンに塔の支配権を渡して降参する。
ナルゴスロンドの虜囚となっていたエルフたちによってフェラグランドの死とルーシアンの戦いを知ったナルゴスロンドの民は、ケレゴルムとクルフィンを追い出す。ベレンを助け出したルーシアンはつかの間の幸せに浸るが、この二人と偶然出くわし、ケレゴルムはベレンを殺しルーシアンを奪おうとする。フアンは主人の下に戻って付き従っていたが、ベレンを助けようとかばう。ベレンはクルフィンから短剣アングリストを奪い、解放する。
ベレンは再び単身でモルゴスのところに行こうとするが、ルーシアンは共に行くことを主張する。説得を断念したベレンはフアンの知恵を借りて、ドラウグルインの皮衣とスリングウェシルの翼ある皮衣を着て、侵入する。しかし、城門の門番巨狼カルハロスは死んだはずのドラウグルインの姿を見て怪しむが、ルーシアンの古くから伝わる力によって倒れる。ついにモルゴスの玉座の前にたどり着いた二人は、ベレンが玉座に下に隠れ、ルーシアンがモルゴスの前に立つ。モルゴスはその偽装を見破るが、彼女の美しさに邪まな欲望を抱き、しばらく自由にさせておく。ルーシアンは聞くものを虜にする歌を歌い、廷臣たちがまどろみ始めたとき、黒髪のマントを投げ夢を注ぎかける。モルゴスは倒れ、シルマリルをつけた冠が転がる。ベレンは素早くそれを1つアングリストで切り取ったが、三つとも持ち出そうという考えが浮かび、さらにアングリストを突き立てる。しかし、誓言以上のことをしようとしたためアングリストは折れ、破片がモルゴスの頬に突き刺さる。モルゴスはうめき声を発し、軍勢が動き始める。急いで逃げ出した二人だが、目覚めたカルハロスが跳びかかって来る。ベレンはシルマリルを突きつけるが、カルハロスはむしろそれを欲しがり、銜え込んで手首ごと食いちぎる。腹にシルマリルが入ったカルハロスは激痛に襲われ狂乱する。ベレンは気を失って倒れるが、ソロンドオルら大鷲に助けられる。
ベレンはルーシアンとフアンによってなんとか傷を癒され、シンゴル王の下に赴く。ことの顛末を知ったシンゴルは彼らの婚約を許し、カルハロスを駆り立てるために自ら出向く。カルハロスはシンゴルを襲うが、ベレンが槍を構えてかばい、ベレンは倒れる。フアンはカルハロスと死闘し、これを倒すが自らも倒れる。シルマリルは手に入るが、ベレンもまた死に、ルーシアンは悲嘆に暮れる。ベレンはルーシアンとの約束どおりマンドスの館にとどまり、ルーシアンはマンドスの下を訪れる。ルーシアンはマンドスの前に跪いて歌を歌い、心動かされたマンドスはベレンを召し出し、マンウェのお伺いを立てる。マンウェは、ルーシアンにヴァリマアルに赴き過去の不幸をすべて忘れヴァラと共に暮らすか、中つ国に戻れるが定命の存在となるかという選択を示す。ルーシアンは後者を選び、二つの種族が結ばれることになる。
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「死の影の下に消えることなき一条の光明の存する物語」です。
いやー、面白かった。父をマンドスの呪いにはめ、ケレゴルムの心を狂わせ、忠実なフアンを裏切らせ、モルゴスを惑わし、終いにはマンドスさえも動かしてしまう。ルーシアン、最強!
18章に続いて、トールキン、筆がのってますなあ。今回は指輪物語でおなじみ歌もでてくるし。
これで、人間とエルフが結びついたことになるけれど、ルーシアンはマイアの血も引いているから、彼らの子どもは間マイア・エルフ・人間の血を引くことになるのか。