
外交 (有斐閣Insight)
タイトルのごとく、「外交」について書かれたものです。
北朝鮮のミサイル発射予告やらTPPやら欧州債務危機やらと国外のニュースを耳にすることも少なくない昨今、
国外との関係に一役を担っている「外交」とは何ぞやと思い読んでみました。
本書における外交とは、
外交とは、主権国家が自国の国益や安全そして繁栄を促進するため、また国際社会において国家間の関係をより安定的に維持しその友好関係を強化するため、政府間で行われる交渉あるいは政策を示す言葉である。
ということであり、この本ではその外交のおおよその歴史を掴むことができます。
以前から、「感情的な世論と外交って両立するのかな?」と思っていましたが、
やはりこの二つは近代外交という概念が主張され、
外交にまで民主主義が取り入れられた頃からの問題だったのだということを知り、
問題の根は深いのだなあというのが感想です。
第一次世界大戦の後台頭したアメリカの提唱する「新外交」は公開性や政治家の外交を主張し、
旧来の秘密的で専門的な職業外交官と対立するものでした。
外交に政治家が関与するということはすなわち国民が間接的に関与していくということに他なりません。
国民が激情に駆られ、政治が冷静さを保たねばならぬ局面を、
世論に影響され易い政治家が担うことに私は一抹の不安を覚えることがあります。
今は戦前よりも各国間の結びつきが強いので以前より対立そのものが少ないし、
日本人がそこまで政治に興味を持っていないであろうので(かくいう僕もそこまで知らないですが(´Д`))、
そこまで世論が沸き立ったところを見たことがありません。
なのでなんとも言えないですが、国民の感情に火がついてその激情に煽られ外交があらん方向に進む…
なんて考えるとけっこう怖いものがあります。
有史から15世紀の黎明期、15世紀から~19世紀の旧外交、
WW1とWW2の間の新外交、戦後から今に至る現代外交と
外交の変遷をたどることができこの本はおすすめです!
では(o・・o)/