義父は4〜5年前から
自分で納骨堂の契約をしていた。


義母と義兄家族と私達夫婦で
その納骨堂に行った時のこと。
納骨堂のスタッフの女性から
「契約の名義変更をお願いします」と
封筒を渡された。

渡されたのは、義母ではなく次男でもなく
長男である義兄だった。
たまたまだったのか、
周りから「兄」と呼ばれてる義兄を
意図的にその女性が選んだのかもしれない。
出来るスタッフさん。

「今はお父様名義になってますので、
名義の変更をお願いします」
「変更のお名前はお母様でも息子様でも
構いませんよ。」と女性は去っていった。

すかさず義兄嫁が
「じゃあ、〇〇くん(長男)が
書いたほうがいいんじゃない?」
と言ってくれた。
ナイス兄嫁。私もそう思う。


今後、義兄家族は義母と同居する話に
なっているし、
納骨堂は義両親の住まいでもある
賃貸ビル(持ちビル)に近い場所だ。
その賃貸ビルに住んでいる義兄なら
歩いてでも行けそうな距離。

私達夫婦はその賃貸ビルには住んでいない。
それに義両親が残してくれた問題解決の為、
夫の実家からは今よりも更に
離れることになる。
自ずとお墓参りにも納骨堂へも
すぐいける環境ではなくなる。


ここは長男でしょ、と言いたくなるところを
案の定、義兄は拒否した。
「いやいやいや、まずお母さんでしょ」
「こういうのはそれから
ちゃんと話し合わないと」
って真っ当そうな言葉を返した。


納骨堂の年間管理費は1〜2万円程?
と薄っすら聞いている。
年間の費用は折半するにしても
撤去する場合のことでも考えてるんだろうか?
それともメンテナンス?
確かにメンテナンス(クリーニング)費用は
なかなかの金額だった。
早々に汚れることは無いにしてもだ。

どちらにしても義兄は自らお墓参りに
出向こうなんてタイプじゃない。
お墓参り行ってきたなんて聞いたこともない。
お盆もお彼岸も知らない人なんだと思う。

それでもこの人は、
これまで生きてきた46年間
ご先祖様やご両親が残してきてくれた
土地と家の恩恵に浸かりきっているのに
自分では全く何もしていない。
それなのに今回の相続に関しては
受け取る個人銀行口座の準備だけ
異常に早かった。
ほんっっっとに、いつもは何もしないのに。

ぬるま湯に浸かった蛙だけど
茹で蛙にはならないらしい。
自分に何かがのしかかることに関しては
アンテナが張るみたいで、
この人は分かってないんじゃなくて
分かってるのにやらない人だ。



で、今回も取り敢えず逃げた義兄。



とは言っても、
いずれ義兄が名義人になると思う。
出来るだけ自分の負担になることは
後回しにしたいっていう義兄の気持ちを
周りが受け入れるしかない。
面倒なことは先送りにして蓋をする。

もし今後義兄が次男に頼んできたら
私がきっぱり言ってみよう。
「あなた今どこに住んでるんですか?」
「誰のおかげでその家があるんですか?」
「誰のおかげで自分の娘達の子育てから
解放されてるんですか?」

母親と同居するのは2つ返事なのに。
自分達のマイホームが手に入るのはいいのに。
自ずと仏壇見ていくのあなたなのに。
納骨堂の名義人になるのは嫌なの????


最近、義兄から話しかけられても
目を合わせられない。
目を見ないで他のものを見ながら
他の事をしながら返答している。
私の中でいない存在にしたいらしい。