諏訪の湖水を眺めてパシャ




横河川を過ぎ、さらに西へ
今井中山道バス停を通過します


(進行方向)右に立派な山があるね…と
ひとりごちます

カミサンがスマホで調べてくれます
なぜかバスガイドさん口調になり
「右手に見えるのは高ボッチ高原」

後ろをご覧ください

あちらは霧ヶ峰連山か南アルプス

前をご覧ください、穂高連峰


(´・ω・) … ほほぉー


そう、私たちは長野県にいます

諏訪湖のある諏訪盆地にいて
これから松本盆地へ向かうのです
盆地なので四方が山々に囲まれています


諏訪盆地から松本盆地へ行くために
越えなくてならないのが塩尻峠


今井という字(あざ)に着ました
番所跡、本陣跡、御小休所跡…
今井は塩尻峠の手前/直後の村だったため
幕府の役人の詰所だったり
要人の休憩所が設けられたようです
(和宮、明治天皇もご利用)




この先は峠となります


案内板があります


なるほど、
江戸期の塩尻峠ルートが急峻で
明治期の迂回路は3倍の長さとなった…

では急峻な江戸ルートに挑戦!

電線の影で真っ二つに見える石碑

左 しほじり峠

しほじり峠スタートってことですね


12:10、
ここで私たちは一旦コースアウト
ファミマでランチ休憩

前日入手したウォーキングマップだと
塩尻峠のまえの最後の休憩ポイントは
ここのコンビニか隣のファミレス
しっかり飲食、スマホ充電器、
トイレなどを済ませます

標高は870m
もつ鍋&お握りのランチ

30分ほどでコンビニ休憩終了
またマンホールのデザインが変わった


ルートに戻ります
峠なので登り坂が続きます

ファミマが面していた
自動車道路はあっという間に眼下に…
岡谷ICとの分岐の標識も見下ろします


そして左手はこの眺望
このパノラマ感!!
スマホのカメラでは再現できませんが
横にぱぁーーーっと広がってます
湖も遠くの山並みも一度に見渡せます

スマホだとうまく再現されませんが
富士山もこの景観に含まれています
拡大してもこんな感じですが
肉眼だと富士山は
けっこうな迫力があります

カミサンは坂道が苦手で
私より遅れがちです
私は少し進んでは待ちがてら
湖面や富士山を眺めたり撮影します



このあたりは
本日のハイライトのはず…

渓斎英泉「木曽海道六十九次」
〝塩尻峠諏訪ノ湖水眺望〟
御神走りの諏訪湖、
富士山や甲斐駒ヶ岳などの山々
そして塩尻峠を行き交う旅人たち


歌川広重とともに浮世絵シリーズ
「木曽海道六十九次」を手掛けた
英泉は塩尻峠を上のような作品に
描いています

ちなみに歌川広重にかかると
このようになります
「冨士三十八景」〝信濃 塩尻峠〟


(´・ω・) …
どちらも峠道と諏訪湖、富士山の
三点セットの構図で
いま私たちは浮世絵作家が理想とした
世界を歩いていることになります


岡谷IC付近の国道20号バイパスを
新開跨道橋を渡り…


石船観音へ

石船だったり石舟だったり
どっちが正解なのだろう


少し湖面が遠くなってしまった

富士山の影はさらに薄く…


まだまだ上り坂です

それにしても絶景です

富士山も素晴らしいし

甲斐駒ヶ岳あたりの南アルプスも見事


この標識は十字路があるってことかな

これは熊に注意ってことか…


石船観音前にやってきました
ここの十字路で私たちは
諏訪湖や富士山に背を向け
塩尻峠に向かうことになります

クマ出没注意
笛や鈴、ラジオなどを持ち歩く…


(;・∀・) … 鈴を持ってきてない


12月だから熊鈴を持ってきていないと
告げる私にカミサンは
「この看板は熊が出るからあるんだよ」
「どーするのよ」

大丈夫だよ、
あちこち残雪があるし、
熊も冬眠してるよ

と説明する私をよそに
彼女はスマホをいじり
Kポップを鳴らしはじめます

(;・∀・) … 
逆に冬眠の邪魔だと襲われねーか?


石船観音の下を通過します

ここからの諏訪湖はこれで最後か


さぁ、峠道だ

もう諏訪湖は見れないと思ったら
まだ見れました

もぐらだよね
熊のウン●じゃないよね?

 
ここからの諏訪湖も見事だな


あ、デカい岩がある

かなりの巨石です

この巨石は
江戸時代の中仙道ガイドにも登場する
「中山道の大石」というもので
下諏訪の七不思議にも数えられおり
上の歌川広重の浮世絵にも画かれて
います(道からみて左右反対だけど)



④に続きます