木曽海道六拾九次之内 和田



【8:54】
男女倉口バス停から西を向くと
新和田トンネル有料道路の案内が
大きく出ております
私たちが越えようしている和田峠…
これを自動車でくねくね曲がらず
楽に通過するのに…普通車なら630円


左には「只今の気温」があり
9℃と案内されています

いにしえの和田峠は
冬季に旅するのは困難だったとされ
自動車であったとしても
ロング・アンド・ワインディングな
旧自動車道は雪道や凍結していると
たいへん…


冬季の積雪は3m…


なんとなくですが
上の「只今の気温」には
そこらへんを察して
現代土木で穿った有料トンネルを
使うことも検討してちょうだいね…
というメッセージを感じます

左が有料トンネル、右が旧自動車道
私たちが進むのは右

お、この先の場所まで距離が出てる

三十三体観音まで0.2km
永代人馬施行所まで1.5km
東餅屋まで3.6km


「これより和田峠」と出ています


そして、この先は旧中山道の峠道


【8:58】
登山口or峠口には
「歴史の道 中山道」の案内板

お読みになりたい方は
どうぞ拡大してください

マップを見ます

私たちが歩くのは二つ目のピンク色
…国道142号と色が似ててややこしい
…片方を緑とか、太さを変えるとか
なんか工夫できんのかね

私たちの歩くピンク道は
国道142号の薄ピンクと付かず離れず
東餅屋まで進み、
クリーム色のビーナスラインと交差後
「和田側終点(古峠)」=頂上に至ります
↑ちなみに有料道路は点線の薄ピンク

和田峠の頂までは4.7km

時刻は9時前ですが
朝食は6:30だったので
荷物を軽くするため2つのお握りのうち
1つを頂くこととします
(民宿のお握り…かなりデカい)

昆布だ

もぐもぐしながら
こんな風景を見たり(来た道)

すぐ横の和田川の流れを見たりしつつ
熊鈴や登山杖のスタンバイに入ります

ここは標高1100m
ガイドブックによれば峠は1531m
その差は431m
東京タワー(333m)の1.3セット
これから1.3東京タワーに登ります


(´・ω・) … 
案ずるより産むが易し
とりあえず登らなきゃ始まらない


【9:14】
登山口を出発します

さぁ、行きましょう
(方向を間違えて撮影してしまった…)

けっこう急勾配です

そして「クマの出没注意」

私たちが登るため
和田川のせせらぎがどんどん離れます

1分も登るとこんな感じ
先ほどのお握りを食べたときに見た
道路がこんなに低くなります


【9:17】
登山3分で三十三体観音の東屋へ
トイレもありますが整備されておらず
ここを利用する気にはなれません…
(女子トイレは特に酷いらしい…)

標高1115m
登山口から3分で15m上昇
…先ほど道路が遠く見えると思ったのに
標高は15mしか登っていないのか…
33体の観音様にぼやきたくなります

15mというと
4階建てのビルの屋上くらい…


登山口から3分ですが
急登したので体がポカポカ、
ここでダウンやシャツを脱ぎます


【9:25】
三十三体観音を後に出発します
このあたりの坂を「観音坂」と呼び
先ほどのバス停は「観音沢」でした
33体も観音様がいると
相当なインパクトがあるのだろうな…と
AKBや坂道グループのことが
ふと頭を過るのでした

観音坂33ならぬ観音坂を上ります
上空は雲があるものの青い…
午後の雨予報は本当なのでしょうか

好天のまま峠越えしたい二人組


【9:29】
解読不能な街道案内

「00m」しか分からない…


ところどころに川というか
水が低地へと流れています
これらが集まり和田川になるのですね


ほんの数分のことだけど
空の青の割合が減ってきたような

左から和田川の流れる音がします


【9:29】
標高1170m、
「接待まで800m」
今回はちゃんと読めます


その後、木の橋を渡り

隙間の穴が気になり…

さらに進んで

出てきた橋は

ハシゴ?

木製橋が崩れたので
ハシゴに板をのせて代用しています


甲州街道や碓氷峠でも見た
登山道を示す木につけた紐テープ


(´・ω・) … 高難易度の峠道って感じ


【9:51】
いつの間にら頭上は曇り空に…


(;¬_¬)… 
青空って言ってから
30分も経ってないのに…


(;゜∀゜) … 
風雲急を告げるとか止めてくれよ


【9:52】
街道案内がありました
標高1235m
登山口から38分で135mの上昇です


お、茅葺き屋根らしきものがある


【9:55】
アスファルト舗装路に出て
接待茶屋に着きます

男女倉口の標識に書かれていた
1.5km先の永代人馬施行所というのが
この接待茶屋
標高1245mにあります

水飲み場があります
接待湧水とも呼ばれている名水
「美味」という情報もありましたが…
私、お腹が丈夫ではないので
撮影だけにさせていただきました

ゴミ無し童地蔵
今までの街道旅で一番ヤバいオーラ…
ぜったい近寄ったらヤバい…
ゴミは捨てずに持ち帰りましょう

永代人馬施行所こと接待茶屋…
なかに入るとこんな感じ

なんでも永代人馬施行所は
江戸の豪商が中山道の旅人の苦難を
少しでも和らげようと、幕府に
金一千両(現在価値1.3億円)を寄付し
その資金で運営された施設

下の文書にある唐沢と東餅屋の間に
篤志豪商の開いた永代人馬施行所が
ここです
人には粥、牛馬には飼葉を無料で
振る舞ったのだとか


(´・ω・) … 偉い人がいたんだねぇ

(´・ω・) … 
自治体も見習ってここのあたりに
トイレ作ってくんないかね?
1回100円とかでも良いからさ…
旅人の不安をかなり軽減できます
中山道ウォーカーも増えますよ
(中山道&五街道の令和最難関は和田峠)

 
(´・ω・)
桜を見る会には予算がついても
ここにトイレ設置するのは困難だろな

健康増進に役立つと思うんだけどね



④に続きます