
大友克洋「童夢」


漫画家の大友克洋さんは天才で
その最高傑作は「童夢」だと思います


考えられないようなアングルからの
緻密で精緻な描写
二枚目や美少女を10頭身で描くのでなく
本当にいそうな存在として描く

これは間違いなく天賦の才能なのだと
私は思います
その究極のひとつが
はじめに添付した老人の顔のアップで
見開き2ページのぶちぬき
こんなリアルな描写を
漫画にしますか…という驚き
美女でも筋肉でもメカでもなく
見映えのしない爺さんの顔のアップ
これをやりとげる技量と勇気は
ただ事ではない

a-ha のホワイト・カンバスは
顔に走る皺(しわ)から始まります
この曲の作者マグネ・フルホルメンは
ア・ファイン・ブルー・ラインという
別の作品でも皺にまつわる歌を作っています
皺からは加齢や苦労がイメージされます
マグネは
人間として自らもリスナーも成熟したことを
そこに重ねているのかもしれません
ただ、意地悪な視点になると
顔の皺とは
顔(face)にヒビが入ること
faith(信頼)に亀裂が入っている
信頼関係が揺らいでいることの暗示とも
言えるかもしれません
たかだか、顔のシワなのかもしれませんが
意外に意味深長な隠れメッセージなのかも
