♪
それは
僕らにぶら下がっている重荷
僕らの運命
とどろく雷鳴みたいに
下から響いてくる
この道を離れてはならない
だんだん厳しくなってきてる
けど…
君の世界が砕け
雨が入り込み
肌を流れ
ずぶぬれになる
雨…
それが降るのを見るがいい
嵐が過ぎるまで
どれだけかかるか分からない
だけど僕は待つよ
そうさ
何年もの静寂のあとに
狂乱がやってくるように
とどろく雷鳴みたいに
下から響いてくる
この道を離れてはならない
もう少しだけ堪えて
そこにいて
僕は夜通し悶え苦しむ
雨が入ってきたら
肌を剥ぎ棄ててしまおう
内側からダメにするとしても
ごらん
雨が降っている
それでも
僕は君のそばを離れない
すべてが終わるまで
僕は待つよ
そうさ
長い時間をかけて
君はそれを待っていた
うまくいっているとき
君はそれを忘れようとした
君は戸惑う
やってくるのが遅すぎた
歯車の噛み合う音を
君は耳にしたことで
雨が入ってきたら
肌を剥ぎ棄ててしまおう
内側からダメにするとしても
Album
https://www.youtube.com/watch?v=D-BUqx01hV8
Live
https://www.youtube.com/watch?v=tRQCDn5S9j0

ローリング・サンダーは90年に発表された
アルバム「East Of The Sun, West Of The Moon」に
収録されたポールとマグネの共作
このアルバムで
a-ha は変化することを選択しています
Take On Me で印象付けた
シンセサイザーのサウンドは
すっかり影をひそめ
生ピアノ、生ギターによる
演奏に切り替えています
他でも散々書いてきましたが
80年代はシンセサイザーによる
オーバーなサウンドが主流でしたが
90年代になると
それはダサくなり
ニルヴァーナ、ストーン・ローゼズ、オアシスといった
よりオーソドックスなロックへと
音楽シーンが回帰していきました

a-ha のポール、マグネは
もともとドアーズやジミヘンのファンで
前身のバンド、ブリッジスでは
プログレ、サイケ的なサウンドを出していました
正直言うと
このメンバーがじきに
Take On Me を作ったのが信じられないという
サウンド
ですから
90年代的なアプローチは
ポール、マグネの本質的には
しっくりくるものだったでしょう
90年代に
a-ha は一時休止状態になり
それぞれソロだったり独自グループで
音楽活動を展開していますが
ポールもマグネも
a-ha 的なテクノポップはやっておらず
どっちかというと旧態依然とした
60年代以来のロックフォーマットで
自分の音楽世界を追求しています
しかし、
90年当時の
世間一般の認識は
a-ha = テイク・オン・ミー
シンセポップの旗手、
80年代サウンドの申し子、
前時代のMTVアイドルといった
印象が強かったでしょう
メディアは
新しい音楽ヒーローを探しており
a-ha は一時代前のグループという
カテゴリーに色分けされたように思います

ローリング・サンダーの歌詞は
そこらへんを汲んで読むと
理解しやすいように私は思っています
待ちわびていた時代が
ようやくやってきた
ローリングサンダーのように
時代の変化を足元から感じる
なのに
偏った認識によって
自分たちは逆境の雨のなかにいる
雨はしんしんと降りそそぎ
自分たちはずぶ濡れ
(クライング・イン・ザ・レイン)
外聞など、かなぐり捨てたって構わない
たとえそれが内側を傷つけたとしても
音楽性が変わろうとも
この道を離れない
(ステイ・オン・ディーズ・ロード)
スタイルは変わっても音楽としては同じ
ファンのそばから離れるわけじゃない
たぶん
気分としては
こういうものだったんでしょう

しかし
音楽ファンの多くは
オアシス、レディオヘッド、コールドプレイら
新時代の音楽ヒーローに関心を移っており
そういう意味で
a-ha は時代の変化に対応できなかったように思います
ただ
コールドプレイなどの
新時代のミュージシャンから
相応のリスペクトを受けたのは
彼らの音楽性の高さがあってのことだとも思います
ためらい、とまどながら
新時代のサウンドを模索している
この時期の a-ha サウンドは
非常に魅力的だと私は思うのですが
そこらへん、どうなんだろう?

ちなみに
この曲でも
シングルカットされたアイ・コール・ユア・ネームでも
「Hesitate」という歌詞が登場します
戸惑う、ためらう、躊躇する…といった意味で
そんな気分だったのかな…と思わずにはいられません

余談ですが
ローリング・サンダーのまえに収録されている
ザ・ウェイ・ウィー・トークにも
グループとしての戸惑い、迷走、衝突みたいな
内容が描かれています
そこがあるからこそ
ローリンサンダーが生きているように思ったりします
あと
ローリング・サンダーの冒頭で
雷鳴、降雨がSEとして使われています
これはアルバムの頭の
クライング・イン・ザ・レインの
SEと呼応している?
アルバム一枚を通して
作品性を高めよう
メッセージ性を持たせようという
意図もあるのかもしれません
テーマ、背景も
Crying In The Rain と Rolling Thunder は
親いものを感じます
参考
Crying In The Rain / a-ha
https://www.youtube.com/watch?v=szNHQPV14cU
I Call Your Name / a-ha
https://www.youtube.com/watch?v=W_M4u69ltCU&list=RDW_M4u69ltCU
The Way We Talk / a-ha
https://www.youtube.com/watch?v=2nVFv1niyNU
Stay On These Roads (Cover)
https://www.youtube.com/watch?v=4jXcvFzNrc4