昼が夜を破壊する

夜が昼を隔てている

さぁ、逃げるんだ

さぁ、隠れるんだ


向こう側に突き抜けるんだ

向こう側まで突き抜けるんだ

あっち側まで突き抜けちまえ


ここで快楽を追い求めよう

お宝を探すんだ

泣いたときのこと

いまでも思い出したりするかい?


向こう側に突き抜けるんだ

向こう側まで突き抜けるんだ

あっち側まで突き抜けちまえ


みんな、俺のベイビーを愛してる

だれもが俺のベイビーを愛してる


彼女は、彼女は、彼女は…(ハイになってる)


お前の腕に島を見つける

お前の瞳に国を見つける

腕は俺たちをつなぎとめるけど

瞳はウソ偽りしか語らない


向こう側に突き抜けるんだ

向こう側まで突き抜けるんだ

あっち側まで突き抜けちまえ


週と週、

日と日、

時間と時間を

分かつんだ

道はまっすぐ

広く深い


向こう側に突き抜けるんだ

向こう側まで突き抜けるんだ

あっち側まで突き抜けちまえ


突き抜けるんだ

突き抜けるんだ

突き抜けていくんだ

突き抜けて




Break On Through (To The Other Side) / The Doors

・発売当時

https://www.youtube.com/watch?v=a3iXEPvG_ss

・オリジナル(1:20あたりに注目)

https://www.youtube.com/watch?v=-r679Hhs9Zs




ブレイク・オン・スルーは

ザ・ドアーズの

アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア


分かりやすく言えば

デビュー・アルバムの1曲目が

このブレーク・オン・スルー



いくつかの優れたグループは

巧妙な掴みによって

スポットライトのもとに現れる


デビューアルバムの1曲目ほど

所信表明にふさわしいものもないだろう


オアシスは

「俺こそロックンロールスター」と

願望をがなり


ストーン・ローゼズは

「俺は憧れられたいんだ」と

メインストリームに乱入してきた



ドアーズのこの曲は

これ以上ない力強い演奏で

向こう側に行くんだ、と

ここからの飛躍を誓っている



ドアーズとは何なのかと言えば

結局この所信表明をやってのけた

グループのように思う



スタイルを変えたり

いろいろあるものの

向こう側に行こうという意味では

ブレのないグループだった




昼間と闇夜を

破壊とか隔てるものという

感覚でとらえる知性


これも

ドアーズの特徴のひとつで

私のような薄っぺらで

国語力の乏しい人間には

おじけづくような世界観になっている



ロックらしさから遠いドラム

意外に太いギター音

独特なオルガン

呪いのようなヴォーカル



私はドアーズが嫌いではないのだけど

毎日聴くようなタイプのサウンドとは違うように感じる


ときどき

年に数回

ドアーズが聴きたくなる


たいがいは

ドアの向こう側に突き抜けたくなるような

そんな衝動にかられたときになる



できることなら

ドアーズはあんまり

日常的にはたしなみたくない


けれど

私の精神安定のために

ジム・モリスンの叫ぶ

ドアーズ・ワールドは欠くことはできない



人生のアスピリン

それがドアーズなのかもしれない




ブレーク・オン・スルーは

67年にリリースされた

デビューアルバム「ハートに火をつけて」の収録曲



Live

https://www.youtube.com/watch?v=Khryn-RQico



Cover

・The Stone Temple

https://www.youtube.com/watch?v=TEpj0VM6K3w

・Perl Jam

https://www.youtube.com/watch?v=8CfzzjyCyy0