ぼくはコップです
水を飲むための容器ではありません
コップとはリバプールのファンのことです
リバプールは
イングランドのプレミアリーグの
プロのフットボールクラブです
ずっと、ずっと優勝していません
昔は強かった
黄金期だった
昔はトップ4だったと
父ちゃんが言うけど
最近は4位にも入れていません
なぜ
4位なのかと言うと
4位までに入ると
欧州チャンピオンズリーグに出場できる
資格がもらえるからです
リバプールは
ここのところ
欧州チャンピオンズリーグに
出場することすら出来ないから
よい選手が入団してくれなかったし
よい選手がどんどん去っていきました
チャンピオンズリーグは
ヨーロッパの大会だけど
世界一の大会なんだと父ちゃんは言います
リバプールは
イングランドで
一番この大会で優勝していて
5回優勝すると記念でカップがもらえます
これがあるのは
イングランドではリバプールだけというのが
ぼくらコップの自慢です
そういう大会から遠ざかり
マンチェスターユナイテッドとか
チェルシーのサポーターから
リバプールはもう終わりだと
バカにされていました
悔しかったです
そんなリバプールにやってきたのが
ヘンダーソンです
ジョーダン・ヘンダーソンです
リバプールの伝説的な名選手だった
キング・ケニーが監督になったときに
獲得した若手の中盤の選手です

父ちゃんは
キングが見込んだやつだし
マンUもマークしてた選手だから
期待できると言っていました
でも
しばらくすると
父ちゃんは
ヘンダーソンは駄目だと言いはじめました
せっかく
ケニーが期待して
試合に出しているのに
びびってる、と
他の選手を使えばいいのに
なんで
あんなやつを試合に出すのか
アンフィールドスタジアムで観戦したとき
ヘンダーソンにパスがまわると
周りのサポーターからブーイングが起こりました
ヘンダーソンがボールをもっても
攻めたりせず
後ろにパスをしたりするからです
ヘンダーソンは
びくびく、おどおどしながら
サッカーをしていました
そんなヘンダーソンをずっと使ってたからか
リバプールの成績は低迷し
キング・ケニーは監督をやめることになりました
首にされたの?
と
父ちゃんに聞いたら
勇退したんだと
哀しそうな顔で教えてくれました
母ちゃんが
スーパーでよく使う
優待券とは違うみたいです
キングのあとを継いだのは
ロジャーズという若い監督です
ロジャーズはクラブを改革してゆきました
キングがクラブ最高額で獲得した選手でも
戦う気力がなかったり
新しい戦術にマッチしないと判断したら
どんどん放出しました
ヨーロッパの大きな試合に出れないから
テレビ放映権などのお金が入らなくなり
選手を維持できないんだと
父ちゃんが言いました
景気が悪くなり
父ちゃんは失業しました
お金のない会社は社員を整理するんだと
酔っぱらいながら話してました
はじめの年に
ロジャーズはヘンダーソンに
お前は必要ない、放出候補だと伝えたそうです
ヘンダーソンも整理されるんだな、と
ぼくは思いました
新聞によると
監督から戦力外だから
移籍先を探してよいと言われても
ヘンダーソンは自分はリバプールで頑張ると
答えたそうです
でも
新シーズンがはじまると
キングのときみたいにヘンダーソンは
スタメンでは試合に出られなくなりました
途中から交代で出たり
試合に出られないこともありました
けど
リバプールは選手が多くないので
怪我やカードで試合に出られない選手が出ると
ヘンダーソンにも出場機会がありました
ヘンダーソンは
ちょっとバカっぽいけど頑丈です
たくさん走ります
たくさんタックルします
たくさん練習します
みんなが走れなくなっても
ヘンダーソンは走ります
みんなが諦めても
ヘンダーソンはボールを追います
みんなが練習を終えても
ヘンダーソンは練習をやめません
監督に要らないと言われてスタートしたシーズン
終わってみたらヘンダーソンはたくさん出場して
チームを支えました
次のシーズンも
ヘンダーソンはたくさん出場しました
チームキャプテンのジェラードが
年輩でスタミナがないぶん
ヘンダーソンがふたりぶん走ります
みんなが疲れて動きが悪くなっても
ヘンダーソンは最後まで足を止めません
体調が少し悪いとすぐ休む選手がいるのに
ヘンダーソンは手を骨折していても出場します
昨シーズンは
カードで欠場した試合以外はすべて出場し
クラブで一番走りました
攻撃のために走り
守備のためにも走ります
ボールをもっていても
ボールをもっていなくても
味方のために
ヘンダーソンは走ります
ヘンダーソンが走るから
パスコースができたり
相手にプレッシャーがかかるんだと
父ちゃんが教えてくれました
父ちゃんは
新しい仕事を見つけましたが
とても大変みたいです
だけど
自分も頑張らなくちゃ、と
ヘンダーソンのレプリカユニフォームを買って
応援しています
父ちゃんはこれまで
ジェラードのシャツを着ていました
ジェラードは
地元リバプール出身で
恵まれた体躯を活かした
ダイナミックなプレーでチームを引っ張ってきた
素晴らしい選手です
リバプールだけでなく
イングランド代表のキャプテンをつとめる
スーパースターです
ヘンダーソンも
イングランド代表ですが
まだまだです
ジェラードのような
びっくりするようなキック力もなければ
すごいパスを通せるわけでもありません
父ちゃんが話していました
ジェラードは生まれながらのスターだけど
ヘンダーソンは努力のひとだと
自分を要らないと言った
ロジャーズ監督に教えてもらい
戦術を学んで
タフさとスタミナを活かし
チームの役に立てることを考え実践して
欠くことのできない中心選手になりました
だんだんと
得点に絡むプレイも増えてきています
もう
だれもヘンダーソンがボールをもっても
ブーイングをしたりしません
リバプールは
去年2位になりました
みんなは
31ゴールしたスアレスがいたから
リバプールは勝てたんだ、
今年はスアレスが移籍してしまったから
リバプールはもう駄目だと言います
けど
ぼくは違うと思います
ヘンダーソンがいるからです
今シーズンから
ヘンダーソンが副キャプテンになりました
ジェラードと一緒にヘンダーソンが
チームを引っ張るからです
ヘンダーソンは
要らない選手だと言われたところから
頑張って副キャプテンになりました
リバプールのことも
きっとリードしてくれると思います
ぼくも今シーズンからは
ヘンダーソンのシャツを買ってもらいました
これからは
ヘンダーソンの背番号14のシャツを着て
応援したいと思います
頑張れ、ヘンダーソン!

水を飲むための容器ではありません
コップとはリバプールのファンのことです
リバプールは
イングランドのプレミアリーグの
プロのフットボールクラブです
ずっと、ずっと優勝していません
昔は強かった
黄金期だった
昔はトップ4だったと
父ちゃんが言うけど
最近は4位にも入れていません
なぜ
4位なのかと言うと
4位までに入ると
欧州チャンピオンズリーグに出場できる
資格がもらえるからです
リバプールは
ここのところ
欧州チャンピオンズリーグに
出場することすら出来ないから
よい選手が入団してくれなかったし
よい選手がどんどん去っていきました
チャンピオンズリーグは
ヨーロッパの大会だけど
世界一の大会なんだと父ちゃんは言います
リバプールは
イングランドで
一番この大会で優勝していて
5回優勝すると記念でカップがもらえます
これがあるのは
イングランドではリバプールだけというのが
ぼくらコップの自慢です
そういう大会から遠ざかり
マンチェスターユナイテッドとか
チェルシーのサポーターから
リバプールはもう終わりだと
バカにされていました
悔しかったです
そんなリバプールにやってきたのが
ヘンダーソンです
ジョーダン・ヘンダーソンです
リバプールの伝説的な名選手だった
キング・ケニーが監督になったときに
獲得した若手の中盤の選手です

父ちゃんは
キングが見込んだやつだし
マンUもマークしてた選手だから
期待できると言っていました
でも
しばらくすると
父ちゃんは
ヘンダーソンは駄目だと言いはじめました
せっかく
ケニーが期待して
試合に出しているのに
びびってる、と
他の選手を使えばいいのに
なんで
あんなやつを試合に出すのか
アンフィールドスタジアムで観戦したとき
ヘンダーソンにパスがまわると
周りのサポーターからブーイングが起こりました
ヘンダーソンがボールをもっても
攻めたりせず
後ろにパスをしたりするからです
ヘンダーソンは
びくびく、おどおどしながら
サッカーをしていました
そんなヘンダーソンをずっと使ってたからか
リバプールの成績は低迷し
キング・ケニーは監督をやめることになりました
首にされたの?
と
父ちゃんに聞いたら
勇退したんだと
哀しそうな顔で教えてくれました
母ちゃんが
スーパーでよく使う
優待券とは違うみたいです
キングのあとを継いだのは
ロジャーズという若い監督です
ロジャーズはクラブを改革してゆきました
キングがクラブ最高額で獲得した選手でも
戦う気力がなかったり
新しい戦術にマッチしないと判断したら
どんどん放出しました
ヨーロッパの大きな試合に出れないから
テレビ放映権などのお金が入らなくなり
選手を維持できないんだと
父ちゃんが言いました
景気が悪くなり
父ちゃんは失業しました
お金のない会社は社員を整理するんだと
酔っぱらいながら話してました
はじめの年に
ロジャーズはヘンダーソンに
お前は必要ない、放出候補だと伝えたそうです
ヘンダーソンも整理されるんだな、と
ぼくは思いました
新聞によると
監督から戦力外だから
移籍先を探してよいと言われても
ヘンダーソンは自分はリバプールで頑張ると
答えたそうです
でも
新シーズンがはじまると
キングのときみたいにヘンダーソンは
スタメンでは試合に出られなくなりました
途中から交代で出たり
試合に出られないこともありました
けど
リバプールは選手が多くないので
怪我やカードで試合に出られない選手が出ると
ヘンダーソンにも出場機会がありました
ヘンダーソンは
ちょっとバカっぽいけど頑丈です
たくさん走ります
たくさんタックルします
たくさん練習します
みんなが走れなくなっても
ヘンダーソンは走ります
みんなが諦めても
ヘンダーソンはボールを追います
みんなが練習を終えても
ヘンダーソンは練習をやめません
監督に要らないと言われてスタートしたシーズン
終わってみたらヘンダーソンはたくさん出場して
チームを支えました
次のシーズンも
ヘンダーソンはたくさん出場しました
チームキャプテンのジェラードが
年輩でスタミナがないぶん
ヘンダーソンがふたりぶん走ります
みんなが疲れて動きが悪くなっても
ヘンダーソンは最後まで足を止めません
体調が少し悪いとすぐ休む選手がいるのに
ヘンダーソンは手を骨折していても出場します
昨シーズンは
カードで欠場した試合以外はすべて出場し
クラブで一番走りました
攻撃のために走り
守備のためにも走ります
ボールをもっていても
ボールをもっていなくても
味方のために
ヘンダーソンは走ります
ヘンダーソンが走るから
パスコースができたり
相手にプレッシャーがかかるんだと
父ちゃんが教えてくれました
父ちゃんは
新しい仕事を見つけましたが
とても大変みたいです
だけど
自分も頑張らなくちゃ、と
ヘンダーソンのレプリカユニフォームを買って
応援しています
父ちゃんはこれまで
ジェラードのシャツを着ていました
ジェラードは
地元リバプール出身で
恵まれた体躯を活かした
ダイナミックなプレーでチームを引っ張ってきた
素晴らしい選手です
リバプールだけでなく
イングランド代表のキャプテンをつとめる
スーパースターです
ヘンダーソンも
イングランド代表ですが
まだまだです
ジェラードのような
びっくりするようなキック力もなければ
すごいパスを通せるわけでもありません
父ちゃんが話していました
ジェラードは生まれながらのスターだけど
ヘンダーソンは努力のひとだと
自分を要らないと言った
ロジャーズ監督に教えてもらい
戦術を学んで
タフさとスタミナを活かし
チームの役に立てることを考え実践して
欠くことのできない中心選手になりました
だんだんと
得点に絡むプレイも増えてきています
もう
だれもヘンダーソンがボールをもっても
ブーイングをしたりしません
リバプールは
去年2位になりました
みんなは
31ゴールしたスアレスがいたから
リバプールは勝てたんだ、
今年はスアレスが移籍してしまったから
リバプールはもう駄目だと言います
けど
ぼくは違うと思います
ヘンダーソンがいるからです
今シーズンから
ヘンダーソンが副キャプテンになりました
ジェラードと一緒にヘンダーソンが
チームを引っ張るからです
ヘンダーソンは
要らない選手だと言われたところから
頑張って副キャプテンになりました
リバプールのことも
きっとリードしてくれると思います
ぼくも今シーズンからは
ヘンダーソンのシャツを買ってもらいました
これからは
ヘンダーソンの背番号14のシャツを着て
応援したいと思います
頑張れ、ヘンダーソン!
