乾いた風の駈ける鄙びた街の小翳
あの再び訪れた生家の情事に心労を呑み込み
嘗ての図も意味を喪い途方に暮れている
この街は何も無い
何も無いからこの街を撰んだのだ
変わらぬ日々をただ僧のように過ごし
生きていくために 痩せた土地を耕し
たかが知れた僅かな糧のために身体を痛め汗を流す
この街ではそうやって 細々と生を繋ぐ者ばかりなのだが
この土地から発とうとする者は少なく
私の様に
好んで この様な辺鄙な土地へ移り住む者は較べて多い
日に日に伸びる蔓の先に撓む鮮やかな実が熟れることを楽しみにするのが日課だったのだが
連日の日照りで 決して人が食べれるわけでもないその果実が萎びる姿を見て
悩んだ挙げ句
隣街の井戸まで赴き、枯れそうな果実に水を遣ることを決めた
あの再び訪れた生家の情事に心労を呑み込み
嘗ての図も意味を喪い途方に暮れている
この街は何も無い
何も無いからこの街を撰んだのだ
変わらぬ日々をただ僧のように過ごし
生きていくために 痩せた土地を耕し
たかが知れた僅かな糧のために身体を痛め汗を流す
この街ではそうやって 細々と生を繋ぐ者ばかりなのだが
この土地から発とうとする者は少なく
私の様に
好んで この様な辺鄙な土地へ移り住む者は較べて多い
日に日に伸びる蔓の先に撓む鮮やかな実が熟れることを楽しみにするのが日課だったのだが
連日の日照りで 決して人が食べれるわけでもないその果実が萎びる姿を見て
悩んだ挙げ句
隣街の井戸まで赴き、枯れそうな果実に水を遣ることを決めた

