乾いた風の駈ける鄙びた街の小翳
あの再び訪れた生家の情事に心労を呑み込み
嘗ての図も意味を喪い途方に暮れている

この街は何も無い
何も無いからこの街を撰んだのだ

変わらぬ日々をただ僧のように過ごし

生きていくために 痩せた土地を耕し
たかが知れた僅かな糧のために身体を痛め汗を流す

この街ではそうやって 細々と生を繋ぐ者ばかりなのだが

この土地から発とうとする者は少なく
私の様に
好んで この様な辺鄙な土地へ移り住む者は較べて多い


日に日に伸びる蔓の先に撓む鮮やかな実が熟れることを楽しみにするのが日課だったのだが

連日の日照りで 決して人が食べれるわけでもないその果実が萎びる姿を見て

悩んだ挙げ句

隣街の井戸まで赴き、枯れそうな果実に水を遣ることを決めた
甘い傷なら 傷付けてもいいものなのか?

一切の醸しもなく(多分) ただ 想いをシタタメていた人に

大好きでした と言われた

次は いつ会えるのか 今回できずジマイだった冬の花火をしたいって

ハングアウトしようねって

二十歳になったばっかりの シアトル訛のスラングを言うこ

一緒にいた時は ソウイウ仕草なんて 一切見せなかったのに

俺が可愛いと思った その自然な仕草は 作戦だったのか

自然に出たものだったのか


さっき 電話で 好きなとこ全部言って お互いに照れながら

照れ以上の何かを 呑み込んで隠しながら

もう二度と会わないことを噛み締めて 電話を切った


もし俺が、気持ちに気付いていたら 何が違ったろう

きっと 距離をとっていたんだろうな

物理的な距離というものは つまりは時間を指す

それは トレードオフを容赦なく迫る



あの 赤い茎の甘いドリンクはなんだったかな

ルーブルとか ブルームだとか もう忘れつつあるけどさ

私 甘ったるいの嫌いだからって こめずらしいあのドリンクを飲まなかった

せめて間接キスぐらいはしたかったのにな

察してくれりゃあいいものをむかっ


さてさて 白鷹も 東京に近づいて トンネルの圏外も少なくなって来た

能鷹を呑みながら

家に着くまでは 彼女のことを忘れよう


Good luck!

仕草も 表情も 笑顔も 臭いも

良い想い出になりました



さて 勉強と仕事に取りかかろう!



めっちゃくちゃ久子ブリの更新にて

以前のブログの乗りを忘れてしまったPeridotです

24時間労働の激務の合間に、見知らぬ番号からの着信が…

休憩中、留守番電話に問い合わせると、懐かしい声

今は無きスナック小町のママでしたキラキラ



去年の夏から、若者が集まるスナックバーから、飲み処のメインを、ザ昭和のスナック小町に移して通い詰めること9ヶ月

『骨まで愛して』/城卓矢でデビューすると、皆さん乗ってくれて

沢山のお客さんと仲良くなり、他の店も連れてってもらったり
歌謡曲も沢山覚えたんだけど
3月末に、一身上の都合で店を閉じてしまい

縁も一段落か…と思っていた矢先

常連のメンバーの、仲良くしていたUさんの幹事で小春会を結成したらしい!

皆様還暦を越えてらっしゃるけど
第一回、小春会に早々誘ってくれて嬉しいぜ

通い始めてすぐにママのファンになった
商売的なスナック経営の姿勢ではなくて
見守るみんなの妹みたいな感じで
時間やルールにはサラリとしてるけど
居心地の良い空間を作るって言う俺の夢の
一つの形を為してる人だったからだ
幾分か、生き別れの息子さんに重ねて見守ってくれたみたいだけど
その空間は好きだった

誰かは、俺が色をどうとか言うけどそんなんじゃないぜ
よく『年上の女』/森進一は歌ったものだけど

十八番では無いけど、小町に行くと俺がよく歌う唄は
『伊豆の修善寺』/宮史郎 めっちゃ難しい唄だけど
思い入れがある曲で

いつだったか、自転車で西伊豆の海辺のスナックに寄った時に
地元のおっさんが旅人の為に歌ってくれた歌


同居人の育った場所のすぐ側で「~だらぁ?」とか、「~っち」とか方言が一緒で

…、約束してたんだよな
いつか西伊豆をドライブしようって

その守れなかった約束に哀嘆の情を込めて

一度でも、一夜だけでもあの時の続きの未来を共に生きれたらなぁ…と

無責任な情が果たす朝のムゴい仕打ちを感じたら
多分、呼吸が出来なくなって

朝の来ない永遠の時間の狭間に埋もれ込んでしまおうか、とも思ってしまいそうで…


そんな思いで酒を呑みつつ、最後の晩餐の時には

『うしろ姿』/矢吹健占めさせてもらった



浜田省吾会と勉強会の大人の集まりのことも書こうと思ったけど、早々字数が限界に達した

曲紹介のような謎のブログでした~
「うちらが付き合った日って、13日の金曜日だよね」

「だね、なんか不吉だね」

「でもさ、記念日としては覚えやすくない?」

「次の7月13日の金曜日っていつかな」

≫携帯のカレンダーをスクロール

「2012年ってことは、うちら何歳だ?」

≫指折り数える

「27だ、その頃には一緒にるかな?2人じゃなくて3人だったりしてね」

「私たちが11年間別れなかったらね」

「キミはそう願わないの?」

「…」

≫見晴らしの良いあの場所で、夕日に包まれて
生まれてから数えて、何度目かのキスをした

彼女が生まれて初めて魅せる、恋の全てが叶った時の、宝石が零れるような、はにかんだ笑顔を、鮮明に覚えている

あの神話のような胸のときめきを、今日だけは思い返す日なのだけれど

来年あたりが最後かな


あれから11年
別れるまで、別れることになるほんの一時間前まで、永遠に一緒に居られると思っていた

記憶がタイムスリップすると

あの日、あの場所に帰ってやり直せたらと何度も思った

あれから、色んなことを体験し、色んなことを知った

あのこを満足させてやることができる自信を持てる程、成長したんだな


別れてから
二年越しに会った時に聴いた話では、彼女の職場の前を、俺も通勤で週二で通っていることになる

独立すると言っていたけど、まだ勤めているんだろうか?

彼女が帰るのは終電と知っていながら、ちょっと表に出て来て、いないものかと、懐かしいあの姿を探してしまう


もう、その時の彼女はいないのに

上書き保存出来ない俺だけが

彼女の幼さと、純度に穢れ無い全身全霊の愛を神格化している

あの時感じた風すらも覚えている

真夏日の夕暮れ、懐かしい、冷たく湿った風が吹くと
泣き出したくなる時がある

あの時の彼女に抱かれたら
俺は16の少年に戻るだろう

でも、きっと今の彼女は愛せない

6日遅れた、記憶の底の織り姫と彦星

川を渡れるのは、あと一回だ


忘れてしまった
mid teen の恋
今でも出来るのかな?

意識して、自分で決めて、責任を持って、愛すること

これは俺が培った価値観だけれど

あの時抱えてた、自分が自分であることの不安も無い俺で

好きで好きでジタバタ足を踏んでしまうような恋を

もう一度できるだろうか?
昨日はやけに沈んでた

毛布にくるまって、乾燥した空気に心が渇いて

昼下がり、沈む太陽をぼんやり眺めてエネルギーを吸収してた

苦い煙草が渇きを増す

オコガマーに言われた母性愛への恐怖心

そんなもんが頭に取り憑いて、提供役として振る舞うだけの愛情に飢えた男になっていた


部屋に戻ってからは、友達からの誘いのメールが続々と届き

さっきまでは、過密なスケジュールの中、遊ぶ予定すら煩わしくなっていたのに

“今ここ”での誘いは救いだった

実際、オコガマーの張ってくれたセーフティーネットの存在にも救われたんだ

堕ちる身一つ支えたら、網切れないか?と心配になるような小さくてかーいい安全網の存在に

急いで支度をして身なりを整えたら、掃除や荒いもの

日常生活の雑務をこなすことも容易で

直ぐにBARでビールを流し込んだ

19時、今日初めての開口だ


Tinaの家でプロの整体師である妹が練習台としてマッサージをしてくれた

俺の肉質は指を食い込ませ易いらしい

練習台として居るのだから、水が流れるように下の肉に車輪を這わせつつ上の肉をブルドーザーみたく上げてと
お決まりの抽象的アドバイスだがかなり参考になってくれたようだ

実際Tinaとは殆ど会話もしてないし

家族と話してる間に先に寝ていて
動かぬ屍になっていた

最近デートもしてないし、あんま会えてなかったんだけど…まあ、いいか

言葉は煩わしい、隣りで眠るだけで存在を感じるのは究極だと自論をかます俺には十分だが

最初から寝てるTinaは何も感じてないんだろうな

会話も触れ合いも何もせずただ眠る、そんなことが、1人でいるとできなかったりするんだよな

俺が飢えてるのは、母性というより、兄弟も含めたそういう家族と言うコミュニティー

盛り上げ役や愛情を提供する役に務めないで、1人寝っ転がってテレビを見てても本を読んでも
干渉がなくて赦されるその土台だったのかもしれない

起きたらTinaは既に仕事に行っていて

俺は自分の中で妄想するかのように事を帰結しているけど

頭の中は清々しい

余裕が無いと、心の水面は何も映せなくなる

余裕を持てて初めて、提供役も茶番として能動的に楽しめる

この人生で、何もしなくてもそこに在れる深い繋がりを持てる人と、どれだけ出逢えるのだろう
先日、サイクリング部の合宿で部員の数名は
道志道の途中にある青根キャンプに行った

夏合宿から手をつけていないが、部内の連絡が水面下で進行している様子があって

それすらも、俺は表に掘り出して「誘ってよぉ、まあ行かなかったけど」みたいなことを言っていたが

当日の思いつきで、連絡もとらず一人追いかけて行ったキャンプ

道の途上も後も誰からもレスポンスが無い
行きっぱなしのメーリングリストは部員の胸にどう映ったのか?

俺は孤独な旅路を楽しんで帰ったが、そこから2日、返信はなかった

それから、普段部活に来ない、日本一周をしている後輩からメールが来た

俺がいるとやり辛い人がいるから、退部して欲しいという勧告だ

迷惑かけてごめんね、と簡単に済ませた

初夏の、俺の友達と自転車部で走った“妹”の失敗と
思ってることを口に出せず苛んでいる副部長の様子を見ていると
それ以来彼女が部内でピリピリしていて、あの事件の時点でこの可能性は想定の範囲に収めていた

俺も思っているのに、それを正面切って促してるのに言わない副部長の反応に苛んでいた

その拮抗が部内を張り詰め

そもそも部外者で、彼らのやり方には口を挟むまいと思っていた俺も、やりたいように遣りすぎた口もあったので
因果応報と言われればそれまでた

それにしても、俺の存在や思考を認めて共感してくれる部員も幾人いる中で

権力を持ち反りの合わないマイノリティが俺を迫害するのにも気が障るものがある

俺は自分の秩序を守った
護るべき友の心の方が大事だったのだから

喪失というショック反応を収める為の鍵は沢山もっていた

俺には愛する友や環境が他にも幾つかある

しかし言語と感情は直ぐに調和せず、その瞬間に必要なのは具体的な繋がりで
午前過ぎのショックから二時間としないまま、オコガマーのレスポンスに繋がれた

いざという時には、ロジックよりも、“見える”ものでしか体感はできない

渇きに注がれて始めて、自然の流れを受け止めることができ

今日は、余計に友達と関わり、その体験をフィードバックしてもらった

愛されてるな

心に平安をもたらして次に旅立つ場所は、明鏡止水の地である

俺は副部長であれ、全体の心をもっと拾うべきであった

それは、肥大した我欲を制して観ることにあり

抑圧ではなく、肯定の中で自然に環す美徳であるのだ
背中に乗っかって来たり
噛んで来たり
蹴って来たり
引っ張って来たり

とにかく傷むんだよ



俺が煙草を巻く度に不安になる

最近は屈託無く、俺と居たいと嘆いてくれる

2人で行った飯田橋のムーミンショップ
沢山のグッズを一時間半かけて選んだ
ムーミンに30,000もよく遣えたもんだな

俺は店内をウロウロと徘徊していた

電車で向かい合わせても今更話す会話もなくて

帰りに、半年前2人で立ち寄った東京ドームシティに立ち寄る

ヒステリーのごめんねに、ムーミンカフェのディナーをプレゼントしてくれる

昨冬は、遊園地のイルミネーションを見ながら変なポーズをして煙草を吸ってるとこを写メ撮って
笑い合ってた、ね

その時も、もう居なくなってしまうかもしれない不安をかみ殺して
必死で笑ってた

季節が寒くなるにつれ、過ごしてきた5年半の、笑顔の思い出が浮かぶ

繰り返すヒステリーを愛おしく思えている自分は
もう、失うことのレールを進み過ぎて
反転してしまったからなのか

買ってやった新しいテレビを見たり、DSのムーミンを見て過ごしてるのかな

きっと楽しめてないよな

俺は、気付かれないように、日常生活動作を繰り返す中
カバンに着替えを詰め込み支度をしていて

だまし討ちのように家を出て来た
ベルトの後ろ側に引っ掛かる手を振り除けて

動物の鳴き声のようなメールを2通送っても
返信は来ない

対象があれば、悲しみは怒りへと転換できると思ったのに
それすら受け入れられないんだね



進んでしまった道は戻れない

「会いたい」の声を裏切ることもできない

Tinaも、その不器用な人間味が鱒に釣れ愛おしいんだ

このままじゃ俺は、適宣すべきを見切った提供者だ

羊となった俺は、正直暫くの眠りに就きたい
ムーミン谷の冬の様に
寒い季節が怖いんだ


キャンパスでは上手いこと、やりたい放題やってる
初日で友達も作ることもチョロい

海外帰りのグループのメンバーも入ってきて
ミックスにインクルージョン
再履修したアノ臨床心理学に仕事で疲弊しながら
絶妙なバランスで生活を回している
立ち止まれない
回り続けないと呼吸が出来ない
水槽の中のマグロの様だ

何処にいても幸せになれる事が分かっているのに

こんなに苦しい俺は贅沢者だろうか

このコスモスの時に
一年前と何が変わったんだろう