
私は怖い人間派!
ムッチー君は幽霊が怖い。
私の鼻がグジュグジュしていた時、
化粧をしながら鼻を咬んでいたがそのティッシュは全てゴミ箱へ入れた。
そして化粧道具も綺麗に元に戻してからムッチーとホテルの部屋を出たが、、、
部屋に戻ってくるとティッシュが机の上に散乱していた。
化粧道具の変化も見たが化粧道具は出る前のままだった。
私は自分の記憶を巻き戻してみたが、
この状況はおかしい。
なのでムッチーにティッシュを使ったか?と聞いてみた。
と同時に私の頭の中ではホテルの従業員のイヤガラセかぁ?なんて事も頭にあったのだが、
ないはずのティッシュがここに出ていると言う私の説明を受けて、
もうムッチーの頭の中は幽霊が出たモードになってしまったようだった。
そして興奮している

騒ぎ始めた



しかし私はムッチーがどうして騒いでいるのかが分からない。
それよりもどうしてティッシュの方がてんこ盛りに出ているのかの方が気になって仕方がないのに、ただ興奮しているムッチーを見て可笑しくなって笑った。
私が笑っているともっと怒り出して支配人を呼べと煩くなった。
自分で呼べば良いのに。
仕方がないから私が支配人を呼んだ。
そして一応説明している時にムッチーの脱ぎ捨てたスリッパを見るとこれまた不思議だった。
ムッチーはスリッパを揃えない。
のに、綺麗に揃えてある。
またムッチーに聞いた。
このスリッパはムッチーが揃えたの? ほら、見て

また支配人にも聞いた。
その瞬間、ムッチーは恐怖の絶頂に行ってしまったようで、
壁に張り付きだした



『こんな部屋にはいられない!』
また大袈裟な・・・と言ったけどもうビビリムッチーには聞こえない。
それにですよ。
わざわざゴミ箱からティッシュを出して、
わざわざスリッパを揃えてくれる幽霊ってなんのミッションのつもりなんだい。
その方が気になるじゃんと思ったけれど、
ホテルの方も最初から部屋を移動してもらうつもりだったようで、
ムッチーの意向通りにすんなりと移動させて頂いた。
そしてムッチーは1人でとっとと別の部屋に移り安心し切った顔になっていた。
こっちは荷物をまとめたりして大変だってのによ~~~。
ちなみにこのホテルは建て替えたばかりで窓も開閉出来ないようになっているから、
ここから飛び降りたとかいう方も居ないと言っていた。
実は私もこっそりとその部屋の額の裏を見てみたが何もなかったから、
この部屋で騒いでいるのは私達くらいなんだろうなぁと、思った

しかし、ムッチーはこのホテルには2度と近寄らなくなった・・・


幽霊も元は人間、
だから、
生前苦手だったものは、幽霊になっても苦手だったりする。
ちなみに、
幽霊屋敷に出る幽霊の正体が分ると、
その人の生前の様子を調べる事によって、
色々対策できる場合があるのだ。
例えば、
生前、毛虫が苦手だった人は、
幽霊になっても、
毛虫が出そうな所には行かないだろうし、
毛虫その物も苦手だろう。
また、
生前、苦手だった人の所には出ない場合が多いのも面白い現象だ。
・・・とある。
じゃ~。あの日にあの部屋に来た幽霊っていうのは、
ムッチーに会いたくて来た幽霊って事になるんだが。。。
・・・女かい
