二段下げ構成決定へ | ブー子のブログ

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損したらどうしよう、と思ったら、やめればいい。
それはやりたくないことだから。

損してもいい、と思ったら、やればいい。
それはやりたいことだから。

風雨による被害が増えています。“五月雨”のせいでしょうか。立夏も過ぎ汗ばむ季節となりました。さて、注目された米国の雇用統計は市場予想より悪化しました。また仏大統領選やギリシャ総選挙の結果も市場の期待を裏切りました。ただ、救いといえるのは、いずれもサプライズではなく、ある程度予想されたものでした。にもかかわらず、わが国市場をはじめ欧米株、新興国株が大幅安となったのは、ひとえに地合いが悪化していたからです。地合いが良ければ、こうも下げることはなかったでしょう。ここで改めて考えることは、相場は材料よりも地合いの良し悪しで動くという大原則です。いまの地合いの悪さを痛感します。つまり、こうした材料が顕在化しなくても、大きく下げたかもしれないのです。為替相場も同じです。逆にいえば、今度は、ちょっとした好材料でも市場は大幅高する可能性があるのです。

ところで、株価は週明け年初来最大の下げとなりました。前回、筆者は次のふたつのコースを提示しました。すなわち、4月中旬でのもみ合いが継続し、先行き円安の好転を待って株価は回復するコース。いまひとつは、もみ合いを下に切って、二段下げ構成となるコースです。しかし、その後の経過をみると、後者のコースになってきました。そうなると、参考になるのは09年8月から11月にかけての調整です。今回と当時ときわめて酷似しています。もっとも二段下げですから、下げ途中で中間反騰があります。これを今回にあてはめると、近々、中間反騰があるはずです。半月ほどです。その上限は4月にもみ合った9,600~9,700円どころではないでしょうか。当時も前にもみ合った水準にまで戻っています。


$ブー子のブログそのあとは、もちろん再び下げるのですが、結局、当時は高値から率にして16%、日柄で3ヶ月でした。これを今回にあてはめると、水準で8,600円前後、日柄で6月中下旬頃となります。もちろん、これは推論です。市場では200日移動平均が支えとなって9,000円は割らないとの見方もありますが、当時もあっさりと200日移動平均を下回っています。念のため。

いずれにしても、反転上昇の兆しを今後、どうやって見抜くかが投資家の腕の振るいどころです。材料からは、米国FRBが6月の“ツイストオペ”の期限切れを控え、いつ、どのような金融緩和策をとるかが勝負です。米大統領選を今秋に控え、FRBは間違いなく緩和のタイミングを図っているはずです。そうなれば、世界市場の年後半高は必至といえるでしょう。

さて、今回の銘柄は、あくまでもこういう状況ですから理屈を言っても仕方ありません。罫線のみから妙味株として大同特殊鋼(5471)をあげてみました。“安値圏での日足連続陽線は買い”といわれます。


まずは各々の月足を良く見てください。

月足が陰線の内は戦いを挑んでも簡単に捲くられて、

お灸をすえられてしまうのです。