自国の通貨を弱くしようと巨額の資金を投じたものの、依然として史上最高値の水準で取引されているとしたら、素直に敗北を認めてその状況を受け入れるべきなのかもしれない。
日本政府が懸命の努力を続けているにもかかわらず、円は上昇し続けている。8月19日には戦後最高値となる1ドル=75円94銭に達した。これは、当局が10兆円の追加緩和策を発表し、4兆6000億円もの過去最大規模の円売り介入を実施したわずか2週間後である。
24日には、さらなる円高対応策が発表された。その柱は、海外で事業を展開する日本企業が、円高の環境下で投資が行えるよう1000億ドルの基金を創設するというものだ。これは、通貨を弱くするための策というよりは、今後も円の強さが続くということを静かに受け入れたことを示すように見える。
日本は円の市場だけではなく、スイス国立銀行(中央銀行)にも注目しているようだ。同行も、日本と同様に上昇している通貨と戦っている。だが、スイス国立銀行はスイスフランの下落に向けた明示的な策をとるよりも、市場の流動性を高め、ゼロに近い金利を推進することで、さらなる上昇を防いでいるようだ。スイスは強いフランによって打撃を受けた企業を支えるための基金も設立した。
ロンドンのRBCキャピタル・マーケッツの主任為替ストラテジストであるアダム・コール氏は、「日本の財務省はスイス政府のやり方を参考にし、円を弱めるのではなく、その強さを我慢できるレベルにしようとしている。これは円の強さが継続することを暗に認めたことだ」と話す。
これはおそらく賢明な判断だろう。介入はわずかな期間しか効果がない。日本とスイスは、安全な資金逃避先として、資金の流入が続くだろう。企業がそれと付き合うのに手を貸すほうが、理にかなっているように思われる。
昨夜TVで前原も『急激な円高』を誇張して、連呼していた。
そうねぇ。そうねぇ。円高よねぇ。
でもね。『これを急激とは言わないんだよ ! このバカ !』