三番底模索のなかの反発場面へ 輸出株中心の銘柄観で
◎三番底は、緩やか、かつ底が浅いのが特徴
震災から3ヶ月、株価の本年2月高値から4ヶ月、同じく5月高値から1ヶ月。ときの経つのは早いものです。梅雨も本格化し、雨足も激しくなってきました。ところが、沖縄ではもう梅雨明けとか。季節は刻々と変わります。
株価は、2009年3月を大底、つまり一番底として、この3月の震災による暴落で二番底、そしていまは目先的な三番底を模索しているところです。しかし、下落相場といっても、下げ続けるばかりではありません。その途中で、ときに目の覚めるような反発もあります。先週お話したとおりです。先週7日からの反発は、いわゆる中間反騰といわれます。この時は、あたかも新値をとるような動きをみせるものです。
三番底を模索するときは、通常、緩やか、かつ底が浅いのが特徴です。今回もジワジワときわめて緩やかな調整を続けています。なぜ、そうなるのでしょうか。こういう際は、強材料と弱材料がほぼ同じ勢力、拮抗するからです。今回でいえば、日本株は客観的にみて割安であるとの見方と、いまは世界的に株安という潮流が綱引きになっているのです。
弱材料としては、新興国も欧州も、インフレ懸念に伴う金融引き締めで、景気が減速し始めています。米国は、まだ金融を引き締めていないのに早くも景気減速を示す景気指標が相次いでいます。
一方、わが国景気は、確かにいまはよくありません。しかし金融緩和は大幅ですし、なんといっても20兆円に及ぶ公共事業費が今後投入されます。景気が一時的とはいえ急拡大するのは当然です。これは強材料です。こうした強弱材料がいまはぶつかり合っているのです。
では、どちらがより勢力が強いのでしょうか。筆者は、わが国の市場の70%を握っているのが海外投資家であることから、当面は弱材料の方が強いとみています。しかし、弱材料が変わるとすれば、たとえば中国や米国が景気対策をを講ずるとすれば、一気に強材料が目立ってきます。そのときが株価が転換するタイミングでしょう。
おそらく、最悪本年2月から5ヶ月目にあたる7月ごろ、早ければ、6月から7月にかけてが、そのタイミングとみています。果たしてどうでしょうか。
◎予算頼みの企業は、儲けてはならない
さて、今回の銘柄ですが、復興需要待ちということで内需株も結構ですが、震災関連というと、どうしても予算関連となります。
ただ、こうした業種は、あまり採算がよくないのが普通です。介護や福祉にしてもあまり儲かるというのは不条理です。国の税金を当てにする商売は儲けてはいけない、これは筆者の基本観です。
となると海外で稼ぐ輸出株が本命となるのでしょうか。それには条件が三つあります。ひとつは、輸出先が健在、つまり世界経済が好調である、ふたつには、国際競争力がある、最後に円安に戻る、この三つです。本年の後半はこの三つの条件が満たされそうです。銘柄は、フェローテック(6890)、日揮(1963)など。アナ株として、往年の仕手株である東京製綱(5981)。太陽光向けソーワイヤが材料です。