[澤部 潔先生の増田足コラム 01月28日号] | ブー子のブログ

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[澤部 潔先生の増田足コラム 01月28日号]


?日本格下げで「ミニショック」走る
影響を見極める局面に

 局面転換を待つ形でもみ合い商状にあった東京市場に、日本の長期国債格下げという新たな懸念材料が表面化しました。伝えられたのは東京時間1月27日の夕方。米国の大手格付け会社であるS&Pが日本の長期国債格付けを従来の「AA(ダブルA)」から「AA-(ダブルAマイナス)」に引き下げたとのニュースが流れました。日本国債の格下げは2002年以来9年ぶり。「AA-」というレーティングは、財政危機が喧伝されているスペインをも下回るものです。

 今回の格下げは多方面に影響を与えました。すかさず、反応したのが外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=83円台に急落。イブニングセッション中だった日経平均先物にも売り物が広がりました。その後、円ドル市場は落ち着きを取り戻しましたが、株安は翌28日も続き、日経平均は118円の大幅安を強いられています。

 手仕舞いムードの強まりやすい週末の出来事ですし、単に水取りの羽音に驚いただけかも知れません。しかし、同日朝方の外資系注文は810万株の売り越しになるなど、株、為替に日本売りの兆候が出たのは紛れのない事実です。国債格付けは、当該国家に対する投資の安全度を測る重要な目安です。決して小さく見てはいけません。S&Pでは、日本国債格下げの理由を「民主党政権には債務問題に対する一貫した戦略が欠けている」と説明しています。これに対する首相のコメントが「そういうことには疎いので…」では話になりません。是非、今回の格下げを謙虚に受け止め、筋の通った経済・財政運営を行ってもらいたいものです。いずれにしろ、当面は、日本国債格下げの影響、特に外国人投資家の投資行動にどういった変化が出るかを見極める局面だと思います。

 1月21日急落後、立ち直りかけていた日経平均の足取りは再び危うくなっています。増田3日足は先読みも含め、再びブルーに転換。6色パターンも「C」に後退してしまいました。目先的には、現状なんとかピンクを維持している25日足がこのままの状態で推移できるかどうかが、先を占うポイントになりそうです。一方、スケジュール的にも、足元確認したい事項が山積しています。決算発表は来週前半にかけてがピークですし、来週は米雇用統計ウィーク。国債格下げの影響も含め、ここは方向感が出てくるまで、待ちの局面と捉えるところでしょうか。

 個別銘柄の値動きは、決算絡みの材料で悲喜こもごもの展開が続いています。仮にいい決算を出しても、数字が「アナリストコンセンサスに届かなかった」というだけで、大きく売られるご時世ですから、新規投資に向けては、決算発表済みの銘柄、あるいは、修正済みの銘柄から選びたいところ。

 京セラ(6971 東1 100株)は27日発表の好決算を受けた28日の逆行高銘柄。期の4分の3を終わった時点で、通期見通しに対する進捗率は81%に達し、今後増額修正も期待される銘柄です。ここにきての上昇で増田足から見たチャートパターンも良くなりました。3日足、25日足、75日足が収れんし、6色パターンは上昇開始の「A」に転換。8500―8700円どころに抵抗ゾーンがありますが、ここを突き抜ければ久々大台示現まで期待できそうなムード。

 11月期決算のキューピー(2809 東1 100株)は今期の横ばい予想を嫌気して株価は低位圏での往来に終始。しかし、ローソクからは1000円トビ台の現水準は一つの底値と判断。14倍台の予想PER、1倍割れのPBR水準からも強い出遅れ感が漂っています。増田足は3日足で底入れ感。