[北浜 流一郎先生の株式コラム 01月27日号]
日経平均やや軟調でも、個別銘柄は引き続き元気。
好決算銘柄を追え。
1月が間もなく終わります。日経平均株価の水準はこの原稿を書いている時点では10478.66円。1月4日の大発会寄付きが10352.19円。これらの数字を見比べると、今月の月足チャートが陽線を描いて終われるかどうか微妙です。
もちろん気持ちの上では陽線で終わって欲しいところです。スタートからマイナスでは多くの投資家たちの投資意欲が減退してしまうからです。
それでなくてもいまはまだ、ほとんどの投資家は様子見に徹しています。最近知り合いの証券マンたちに聞くと、ごく一部の投資馴れした投資家が低位株を試し買いしている程度で、ほとんどの方は買い見送り姿勢を貫いているとのことです。
それでは証券マンたちは何をしているのか。ただひたすら投資信託や外債などを販売しているのです。証券会社も生き残らねばならないのですから、それもやむを得ないとはいえます。
しかし私にいわせると、やはり日本株の投資魅力が大となります。証券会社も投資信託ばかりを販売している場合じゃないよ、ということになります。
では日経平均株価の1月の月足が陰陽どちらになるか分からないような元気のない動きはどうなのだ。こういうことになるでしょう。それに来週盛んに聞かれるようになるのが、「節分天井、彼岸底」説です。
これらを考え合わせると、とても株を買える状況ではない、と。
こんな時に答えを出してくれるのは、もちろんチャートになります。増田足を見てもらえば分かりますが、たとえば旭化成(3407 東1 1000株)。日経平均とともにこの株の月足チャートは陰線になりそうですか。
違いますよね。驚くほどではないものの、着実に下値を切り上げ、上昇を続けているはずです。
こんな株は他にもいくらでもあります。そうですね。ナブテスコ(6268 東1 1000株)。この株もそうです。1月20日に高値1920円をつけたあと少し反落しましたが、すぐに立ち直り、20日の高値に迫っています。
私はこれまで取り上げたことがありませんが、日立化成(4217 東1 100株)だって戻り新値です。26日引け後に発表した11年3月期第3四半期決算で、連結営業利益(4~12月期)が前年同期比27.8%増と好調だったからです。
このようにいまは好決算銘柄が多数です。10銘柄中6、7銘柄は好決算であり、個々の銘柄は非常に上がりやすくなっているのです。
それに今週、日米で開催された中央銀行の金融政策決定会合では、ともに金融緩和の継続が決定されました。当然といえば当然で、特に米国は6月まで日本円にして50兆円規模の国債購入を続けるというのですから、驚きです。
米国市場はそれを素直に好感、NYダウはついに12000ドルを奪還しました。このような場合、目先の目標値に達したことで一服があっても不思議はありません。
しかし、騰勢はまだ衰えていない。こう見てよく、東京市場では引き続き個々の銘柄、それも増収増益見込みの銘柄がそれに追随するでしょう。
なにしろあんなに動きの重かった東レ株さえ動きはじめているのです。NECや富士通は相変わらず低空飛行中ですが、それでも両社株とも浮上の兆しは見えています。
しかし、この種の銘柄への投資には賛成出来ません。少し上がりかけたからといって本格的に立ち上がる確率は低いからです。
それでもこれらの銘柄からは目を離さないようにします。企業としては知名度が高いのに、株の値動きは最悪なのですら、そんな株さえ上がりはじめるとしたら、相当投資環境が良い。こう判断できるからです。
つまり、この種の銘柄は市場の趨勢を知る一種のメジャーとして使うのです。そうすれば他銘柄の売買がしやすくなります。NECや富士通さえ上がっているのだから、この株はもっと上るだろう・・・などと。
さて、注目銘柄。まずはオークマ(6103 東1 1000株)です。この株は時々取り上げますが、理由の一つはチャートが読みやすいことが上げられます。
25日移動平均線に沿って上昇し、時々下げるものの、25日移動平均線がサポートラインになって反発し、また戻り高値を更新する可能性が高い。こう読めるからです。
老舗の工作機械メーカーであり、自動車、スマートフォンなどの部品製造には高精密な工作機械が不可欠なだけに、株はさらなる高値が見込めます。
1月26日、四半期決算が発表されたとたん、株価が大きく売り込まれた山陽特殊鋼株(5481 東1 1000株)も魅力的です。この会社は新日鉄系、軸受け用特殊鋼の専業メーカーで、いまは需要急増でフル生産状態にあります。
ところがそれを数字で現す好決算が発表された直後に株価は急落。こんなことになったのは、いわゆる「好材料出尽くし」という判断になったからといえます。その後27日は小戻しとなったものの、軸受け用鋼材の需要は今後さらに増加が見込めます。である以上、株価の再起力強いと見ます。
最後に資金力豊富な方向けの銘柄を。三井不動産(8801 東1 1000株)です。年初に入って絶好の動きでしたが、ここに来て失速中です。しかし不動産株は今年の柱になる可能性高く、高値から少し下げた1700円前後の水準は押し目となります。25日移動平均線価格が1688円であり、1680円までの下げを計算に入れて投資しておけば、安全度はかなり高くなります。
