[澤部 潔先生の増田足コラム 01月21日号]
?増田25日足のブルー転換が気になる
増田レシオ低下待ちの流れか
全般、調整ムードが強まっています。キッカケは予想を超えるペースで拡大している中国のGDPでした。20日に発表された昨年10月―12月期のGDPは予想の前年比プラス9.2%成長を大きく上回る同9.8%で着地。12月の消費者物価指数も予想を上回る内容となり、世界のお金の流れに、変化の予兆のようなものが感じられるようになってきました。まず、敏感に反応したのが原油などの商品市場でした。中国の過熱した経済が追加利上げ観測を呼び覚まし、商品相場が急落。商品の代替としてドルも買われました。市場内では、中国再利上げ接近を理由にしたCTA(商品投資顧問業者)のポジションに変化が生じる可能性も指摘されるようになっています。
為替のドル安は東京市場にとって必ずしもマイナス材料ではありませんが、CTAによる商品売りが「日本株を買ってきた外国人の動きにも影響を与えるのでは」との観測を呼び、21日の東京市場は日経平均が160円を超える大幅安を示現。商社のような商品市況連動型に加え、コマツなど中国関連銘柄も軒並み安となり、日経平均は1万300円台を割り込み、発会から積み上げてきた貯金を帳消しにしてしまいました。
増田足のパターンも急速に悪化しています。最も気になるのが昨年11月5日以来ピンクを続けていた25日足がブルーに変わってしまったこと。応答日の水準も高くなっていますし、週明け、日経平均がさらに下値を探るようだと、調整が深くなる可能性が出ています。また、週明けの動き如何では、「上昇」を意味する「B」が続いていた6色パターンが「上昇の崩れ」を意味する「C」に、一歩後退する可能性もあります。週足は先読みがブルーに変わったくらいで、大きな変化は出ていません。中勢強気の見方を変える必要はないと思いますが、来週から昨年10月―12月期の決算発表も本格化しますし、増田レシオも21日現在52.4ポイントと、まだ高い位置にあります。日経平均は発会から上昇した分を帳消しにしてしまいましたが、少し長い目で見れば、一度立ち止まって足場を点検するには、いいタイミングといえるかも知れません。
全面安となった21日の東京市場ですが、ディフェンシブ系の銘柄は一定の人気を集めていました。代表的なのが東京電力(9501 東1 100株)。昨年暮れの公募増資以来、安値に放置されてきました。ここにきてジリジリと下値を切り上げ、21日は昨年10月8日以来の2000円台回復。気が付いたら増田6色パターンも「B」に変わっていました。エネルギー価格の下落は追い風に働きますし、そろそろ、期末の配当権利取りも意識される時期。どこかのタイミングで東電をと考えている向きは、そろそろ取得を考慮する時期かも。
個別では明治HD(2269 東1 100株)が出遅れ。インフルエンザが流行っているそうですし、2月に入れば花粉の飛翔も始まります。どちらもマスクとうがいが感染防止のキモ。増田日足は25日足のピンク再転換が見えています。