欧州信用不安の後退から戻り高値更新、日経平均が一時1万600円台乗せ
13日の東京株式市場は寄り付きから年明け以降の戻り高値を更新して始まり、日経平均
株価は一時、昨年5月13日以来となる1万0600円台を回復する場面があった。前引け
の日経平均株価は前日比67.78円高の1万0580.58円と続伸。TOPIX(東証
株価指数)は5日続伸。現地12日のポルトガルの国債入札に予想外に旺盛な需要があった
ことから、欧州信用不安が後退し欧米株高につながったことや円安を受け買い優勢となった。
世界的な投資家のリスク許容度が拡大しているとの見方が浮上している。実際、欧州系やヘ
ッジファンドなど外国人の買い意欲が旺盛なほか、個人投資家が個別の材料株に買いの手を
入れており、商いも増加傾向にある。先高観が根強い。寄り付きの外資系の注文状況は大幅
買い越し。売り1080万株に対し買い2440万株と差し引き1360万株の買い越し。
金額ベースでは売り128億円に対し買い235億円と差し引き107億円の買い越しだっ
た。バスケット取引は売りなしに対して買いは約340億円。欧州系やヘッジファンドの買
いが継続した。また、12日終値ベースで東証1部のPBR1倍割れ銘柄が943に達して
いることから、特に株価300円以下で低PBR銘柄を個人などが盛んに物色している。
東証1部の出来高は10億9649万株と10億株超え。売買代金は7001億円だった。
またテクニカル分析でも先高観が根強い。国内証券では「日経平均は3年半にわたるレジスタ
ンスラインをブレイクして短中期の強気シグナルが点灯した」としている。「中期的に日経平
均のトレンド転換が18カ月の倍数おきに生じることが多かったことから、次回ターニングポ
イントとなる2012年3月ごろまで上昇が続く可能性がある」としている。日経平均の20
11年のターゲットを1万2500~1万3200円、TOPIXは925~957ポイント
と試算している。13日にはTOPIXは一時、939ポイント台まで上伸している。
東証1部の値上がり銘柄数は986。全体の6割超となった。一時は1200を超える場面も
あった。メガバンクが軒並み高となり野村 <8604> 、中央三井 <8309> など金融株が買われた。
三菱商事 <8058> 、三井物産 <8031> が物色され、三菱地所 <8802> 、三井不動産<8801> など
不動産株も高い。トヨタ <7203> 、ホンダ <7267> やキヤノン<7751> 、信越化学 <4063> 、フ
ァナック <6954> が堅調展開となり、高岳製作所 <6621> が反発した。
半面、値下がり銘柄数は482。ブリヂストン <5108> が売られ、ソニー <6758> 、コマツ <63
01> が軟調展開となった。ソフトバンク <9984> や新日鉄 <5401> も下げた。