[澤部 潔先生の増田足コラム 12月17日号]
目先は、増田レシオ70ポイントに敬意
来年は株高の年になるか
基本的な形としては、現状、SQ以降のスピード調整場面にありますが、経過は順調に見えます。
前週、「警戒ゾーンに接近していますよ」とした増田レシオは日経平均ベースでついに70ポイントを突破してきました。日経平均に比べると、出遅れていた?TOPIXベースのそれも66と70ポイントに近づいています。繰り返しになりますが、増田レシオは70ポイントを超えてくると、相場は過熱と判断されます。4月には日経平均ベースが73.5ポイント、TOPIXベースが66.9ポイントで増田レシオがピークを打ち、その後、相場は調整に入りました。
しかし、今回は、循環物色がうまく機能しているためか、増田レシオが上昇しても、4月ほど過熱感は感じられません。また、外部環境も、良好。円ドル相場は83円―84円どころで安定していますし、好調な景気指標を映してNY株も、足下、順調な上値追いを見せています。増田レシオが70ポイントを超えてきたといっても、4月のような大きな調整に向かう可能性は、さほど大きくないものと考えていいと思います。
増田レシオの水準から判断して、しばらく、もみ合い商状が続く可能性もありますが、むしろ、ここでの押し目は「マクラ」にして越年する銘柄を仕込む、またとないタイミングと考えていいのではないでしょうか。
来年の干支は卯(ウサギ)。兜町には「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる、子は繁栄、丑つまずき、寅千里を走り、卯跳ねる」という有名な格言があります。江戸時代の、米相場のリズムからきた格言といわれていますが、この格言通り、戦後のデータで卯年の日経平均年間騰落率は23.1%と、十二支中3位の好成績。また、NYには大統領選前年の株価は高いという有名なジンクスがあり(*次回大統領選は2012年)、こちらは、60年以降、100%の上昇確率を誇っています。
確かに、外では欧州ソブリンリスク、朝鮮半島情勢、内では政局不安、長引く景気低迷と不安材料をあげればキリがありませんが、それらに怯えているだけでは、大きな儲けのチャンスを逸してしまいます。増田足もアノマリーも、ここが買い場と主張しているのですから、とりあえず、何かを買ってみる。株を買わなければ見えてこないものもあるように思います。
主力どころでは長らく低迷状態が続いていたシャープ(6753 東1 1000株)が久々に存在感を発揮しています。iphone向け液晶工場建設を材料に活況裏に底放れ。それを受けて増田各足もピンクに転換し、トレンド転換の可能性を声高に主張するようになっています。6色パターンは現状「A」ですが、先読みを見ると、週明け早々にも上昇の「B」パターンに転換の見通し。目先はもとより、年明けの活躍をイメージして、少しロングランで見ていきたい銘柄の一つです。
来年の銘柄という意味では国際帝石(1605 東1 1株)も有力。世界の金融情勢を踏まえると、来年は、どうしてもインフレシナリオが外せません。17日の増田足は15日のややイレギュラーな乱高下を受けて3日足がブルーに変わってしまいましたが、先読みはピンク。取り組みは1.67倍と良好。週足を見れば、今週、13週足が26週足をゴールデンクロスし(「上昇(B)」入り)、上げ本番はまだまだこれからと分かります。