[北浜 流一郎先生の株式コラム 11月04日号] | ブー子のブログ

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[北浜 流一郎先生の株式コラム 11月04日号]


気がかりイベント終了。デフレだから株式投資が重要になった。

 市場の大きな懸念材料二つが解消した。一つは米中間選挙。もう一つはFRBの追加金融緩和策でしたが、どちらも結果が出ました。
 中間選挙はオバマ大統領が率いる民主党大敗という形で。そして追加金融緩和策については6000億ドル(約49兆円)を投入して国債を購入すると。

 どちらも2~3カ月前から市場では予測されていたこと。そのため結果が出ても市場に大きな反応が見られなかったのは歓迎出来ます。どちらの結果も、大体市場の予想通りだったからです。
 それにしても民主党の大敗はあまりに劇的でした。前述したように敗北は市場の予想通りでありましたが、私は大敗までは想定していなかったため、少々驚きでした。

 オバマ政権は100年に一度という大不況を克服するのにこの2年間、あらゆる手を打って来ました。現在の景気回復は明らかにその成果の現れといえるのですが、国民はそれを認めず、もっと早く経済を回復させろというのですから、厳し過ぎる要求といえます。日本などは20年かかって経済の回復を果たせていないのですから。不動産も下げっぱなしですし。残念ながら株も。
 
 しかし幸い日銀もようやく、何とかしなくてはという姿勢に転じ始めています。米国がFOMCを開催するや、4日には日銀が金融政策決定会合を前倒しで開催したのもその現れといえます。本来なら今月半ばに開催する予定だったのですから。
 ただ米国が6000億ドル(49兆円)を投じて国債を購入するというのに対し、日銀はいまのところ新たには5兆円を投じる予定になっています。表面的には「35兆円」を投じるとしていますが、それらは昨年12月から今年8月末にかけて投入が予定されていた30兆円が含まれていますので、新規投入金額はわずか5兆円です。

 これでは米国大規模対策に負けてしまいますので、規模での競争は止め、有効な投入に全力を傾けて欲しいものです。
 具体的には現在予定している日経平均やTOPIXのETFや不動産上場投信の購入を大規模なものにする。これが有効です。特に好ましいのは不動産上場投信の購入拡大です。それを強力に実施すれば、不動産市況が回復、資産デフレに歯止めがかかるでしょう。日銀は不動産を買い上げるわけにいきません。しかし不動産上場投信を買うのは構わないのですから、それらをどんどん購入し、不動産市況にプラスの影響を及ぼすようにすべきです。

 これまでのように、単に成り行きに任せて常識的な手を打っている限りでは、日本のデフレは100年解消しないのです。政府がデフレ克服という明確な意図を持ち、戦略を練って必要な方策を具体的に実施していく。これがない限り、われわれは半ば永遠と言ってよいほどの期間、デフレに苦しみ続けねばならないのです。

 それはわれわれの株式投資でもいえることです。株式投資によってデフレを乗り切る。こういう思いや決意があるところに利益増があります。ファイナンシャルプランナーなどにいわせると、いまはデフレだから現金が一番大事。株式投資などやらない方がよい。
 彼らは決まってこういいます。しかし私にいわせるとそれは教科書的過ぎます。デフレ時代には収入が増えません。輸入物価が安くなるから暮らしやすくなる。こういう人もいます。そんな考え方は間違いではありません。しかし輸入物価が少々安くなったところで、収入が増えない分をカバー出来るものではありません。子供を大学に進学させたり、海外に留学させたりなども出来ません。

 こんな状況を乗り切るには、やはり株式投資です。日銀でさえ日経平均やTOPIXのETFや不動産上場投信を買うのです。もちろん彼らは嫌々ながらですが、投資することに変わりはありません。
 そこで今週は、次のような銘柄への投資がお勧めです。

 まずは不動産上場投信の中から森ヒルズリート(3234 東1 1株)です。アークヒルズや六本木ヒルズなど森ビルグループが所有する都市型ビルに投資しているリートで、価格はすでに高値圏にあります。しかし目先少しでも下げたら投資しておきたいものです。日銀による買いが期待出来、ゆるやかな上昇が見込めます。

 インド市場が着実な上昇を続けていて、今後は上海万博が終わった上海市場より上昇することでしょう。そこで10月29日に上場された日興インド株リート(1549 東1 10株)〔注〕です。
 現在インドはインドネシアやタイ、マレーシア株などとともに力強い上昇を続けています。この流れは今後長期にわたって続く可能性高く、腰を据えて取り組むのにふさわしい銘柄といえます。1000円前後での買いなら安全です。
 
 最後にミネベア(6479 東1 1000株)です。極小ベアリング世界首位の実力は高く評価できます。株価は戻り高値圏で足踏みを続けていましたが、4日は24円高しました。日足は高値での十字足になったため、目先は反落が避けられないでしょう。しかし下げたところでシフトしておけば再起確率高いでしょう。好調な業績が株価を支えてくれると見ています。