[ワシントン 1日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は2─3日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で、大規模な資産買い入れプログラムの再開を決める、と予想されている。以下は、今回のFOMCをめぐる「キー・ポイント」と、アナリストの予想。
<キー・ポイント>
*FOMCは2─3日に開催、声明は3日米東部夏時間午後2時15分(1815GMT、日本時間4日午前3時15分)ごろ発表。
*ほぼすべてのアナリストが、米国債の購入拡大を予想している。買い入れ規模は、約6カ月間で5000億ドル程度とみられている。
*FRBは08年12月、フェデラルファンド(FF)金利をゼロ付近に引き下げた。その後1兆7000億ドルの資産を買い入れた。
*今年夏ごろから景気回復の勢いが衰える兆しが出てきたため、FRBは量的緩和第2弾、いわゆる「QE2」の実施を検討し始めた。
*バーナンキ議長は、金利がゼロに近い時には、長期資産購入は借り入れコストを低下させる上で効果的、との見方を示している。ただし、この規模のプログラムは前例がなく、FRBのバランスシートが一段と拡大すれば、インフレやバブルにつながるとの懸念も根強い。
<アナリストの予想>
タレット・プレボン(ロンドン)のレナ・コミレバ氏:
追加資産買い入れの実効性や副作用、規模をめぐって、投資家だけなく、政策当局者の間でもさまざまに議論されていることは、QEが科学というより芸術であることを意味している。FRBは、国債やドルの目先の変動を最小限にするため、漸進的でオープンエンドな手法をとり、経済のリフレの動きを維持することに注力するのかもしれない。今回のFOMCに関する市場の予想は一様ではない。FRBがもし、金融危機の最中に行った1兆7500億ドルのプログラムと比べて、慎重なプランに乗り出すことを選ぶなら、特にハイイールド(低成長/高レバレッジ)資産について、失望感が広がるかもしれない。
<JPモルガンチェース(ニューヨーク)、マイケル・フェローリ氏>
声明では今後6カ月で5000億ドルの長期国債買い入れ方針を公表すると見通している。加えて、経済状況次第で追加資産買い入れについて、必ずしもバイアスとは限らないが、意向を示すと予想している。経済変数を注視した上での長期間(のコミット)の拡大も考えられるが、今回この選択肢はとらないとみている。
<バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズ・メリルリンチ(ニューヨーク)、マイケル・ハンソン氏>
量的緩和第2弾(QE2)では、「景気回復と金融状況改善に向け、今後6カ月での長期国債5000億ドル程度の買い入れを決定した」と記した第1弾にならった文言になると予想している。金融状況を一段と上向かせるためには、当初の確約は必要だとみている。その上で9月の声明で最後の部分に示した先行きに関するハト派的バイアス、FOMCは引き続き経済・金融状況を注視し、必要なら追加緩和を実施する用意がある、と示す可能性が高い。
<OSK・DMG(シンガポール)、トーマル・ラム氏>
公表される施策への評価は、無理ではないが難しいと広く認識されている。FRB当局者の発言は、国債買い入れは規模をその後拡大・縮小する点で柔軟性をもたせるような仕組みになることを示唆している。これは追加措置による利益と不利益を検討し、金融市場の条件反射的反応のリスクを最小に抑え、政策意図についての市場との対話を試すためのものだ。