10月27日(ブルームバーグ):株価変動材料が出た銘柄の午前終値は以下の通り。
ファナック(6954):前日比2.1%高の1万1350円。ドル・円相場が円安方向で推移し、収益不安の後退で輸出関連株全般が買われる中、午前10時45分に発表した4-9月(上期)決算は、連結営業利益が前年同期比7.1倍の891億円と事前計画を17%上回った。未公表だった通期(2011年3月期)予想は前期比3.4倍の1866 億円と設定、大幅増益を好感する買いが優勢になった。
富士重工業(7270):6.8%高の563円。日本国内や北米で製品販売が想定を上回ったほか、コスト削減も進展、4-9月(上期)の連結純利益は前回計画比91%増の440億円となったもよう、と26日に発表した。シティグループ証券は26日付で投資判断「買い」を継続。
日本電産(6594):6.9%高の7700円。9月21日以来、約1カ月ぶりの高値水準を回復した。精密小型モーター事業などが好調に推移、4-9月(上期)の連結営業利益は前年同期比82%増の515億円に拡大した。また、独自動車大手ダイムラーに電気自動車(EV)基幹部品の駆動用モーターを供給すると27日付の日本経済新聞朝刊が報道、将来の収益寄与も期待された。
花王(4452):3.7%高の2078円。アジア向けコンシューマープロダクト事業が好調に推移、11年3月期の連結営業利益予想を970億円から前期比12%増の1050億円に8.2%引き上げた。ブルームバーグ・データにあるアナリスト12人による事前の予想平均(1011億円)を上回り、買いが先行。発行済み株式総数の1.5%に相当する850万株、150億円を上限に自社株買いを行うとの発表も株価を押し上げた。
住生活グループ(5938):4%高の1592円。午前10時のニュースで、NHKが「プロ野球『横浜ベイスターズ』の買収に向けてTBSグループと交渉を行ってきた住生活Gが交渉を打ち切る方針を固めた」と報道、球団買収に伴うコスト負担などの懸念が後退した。
有沢製作所(5208):14%安の430円。同社は26日、欧米の景気減速懸念などから電子材料分野の主要顧客が生産調整を行う公算が大きいと判断、11年3月期の連結営業損益予想を従来の5億2000万円の黒字から3億8000万円の赤字に見直した。アナリスト予想を下回る内容で、売りを浴びた。
三井化学(4183):5.5%安の240円。同社は26日、基礎化学品部門の交易条件の改善などを理由に4-9月の連結業績予想を上方修正したが、営業利益が174億円(前回予想比29%増)と、今月20日の日本経済新聞の観測報道を下回る内容となり、失望売りが広がった。
マネックスグループ(8698)7.8%安の1万9950円と6日続落。一時は1万9850円を付け、年初来安値を更新した。日本株市場の売買代金減少の影響を受け委託手数料などが減った結果、4-9月の連結純利益は前年同期比21%減の16億円になったと26日に発表。市場、収益環境の厳しい現況を嫌気した売りが優勢となった。
シマノ(7309):2.7%安の4145円。海外景気の減速や円高進行を受け、10年12月期の連結純利益予想を従来の200億円から185億円に7.5%引き下げた。業績下振れを嫌気した売りが優勢となった。前期比では94%の増益見込み。
森精機製作所(6141):3.8%安の777円。一時4.6%安と9月8日(5.3%安)以来、1カ月半ぶりの日中下落率を記録した。価格競争の激化で工作機械製品の販売価格が下がったことが響き、4-9月の連結純損失は61億円となった。前回予想の50億円から赤字幅が拡大し、収益環境の厳しさが嫌気された。
メガネトップ(7541):9.1%高の889円。7月投入の超軽量・樹脂フレーム「フリーフィット」が想定を上回る売れ行きをみせ、粗利益率が改善、11年3月期の単独純利益は25億6000万円になる見通しとなった。5%の減益予想が一転、22%の増益となる見込み。野村証券は同社株の投資判断を「中立」から「買い」に1段階上げた。
新神戸電機(6934):8.9%高の784円。11年3月期の連結純利益予想を15億円から38億円に引き上げ、45%の減益予想が一転、39%の増益になると26日に発表。業績不振の関連会社が行う増資を引き受けないことを決め、持分法投資損失の計上を見送るほか、自動車バッテリーの拡販などを受けた。
KIMOTO(7908):7.1%の607円。一時10%高と9月17日(11.3%高)以来、約1カ月ぶりの日中上昇率を記録。スマートフォンなどの普及拡大で、同社が手掛けるタッチパネル向けハードコートフィルムの受注が増加、4-9月の連結純利益は前回計画比46%増の2億9100万円となったと前日発表した。前年同期は800万円の赤字で、業況好転が評価された。
積水化学工業(4204):5.8%高の545円。一時546円と8月19日以来、約2カ月ぶりの高値を回復。住宅部門の収益改善などを受け、11年3月期の連結純利益予想を175億円から220億円に26%引き上げた。前期比89%増となる見込みで、好業績を評価する買いが入った。
博報堂DYホールディングス(2433):5.8%高の3945円。海外子会社の業績改善や外注費削減などで収益性が改善すると予想、11年3月期の連結経常利益予想を100億円から120億円に20%引き上げたことが好感された。株式評価損の計上などで純利益予想は32億円からゼロに引き下げたが、本業採算の好転を評価する格好となった。
住友重機械工業(6302):5.4%高の467円。中国を中心に油圧ショベルが好調に推移したほか、精密機械部門も伸び、4-9月の連結純利益は前年同期比6.1倍の80億円になったもようと前日発表。コスト削減も奏功し、想定を50億円上回ったことが好感された。
三菱商事(8058):1.3%高の1998円。4-9月の連結純利益が前年同期比89%増の2600億円前後になったもよう、と27日付の日経新聞朝刊が報道。中国をはじめとする新興国でのおう盛な需要を背景に、金属・エネルギー資源分野の好調が持続、東南アジアを中心とした自動車事業の拡大も利益を押し上げたという。
シップヘルスケアホールディングス(3360):5.2%高の830円。医療機関向けの経営支援などのプロジェクト案件が上期に上振れしたほか、医療設備工事も順調、11年3月期の連結純利益は前期比59%増の50億円になる見通し。前回予想の37億円から35%増額した。
千代田化工建設(6366):2.1%高の682円。一部の国内案件で第3四半期以降に実現を見込んでいた採算の改善が第2四半期に前倒しとなった結果、4-9月(上期)の連結純利益は前回計画比40%増の28億円となったもよう。前年同期は17億円の赤字だった。
コジマ(7513):1.9%高の377円。エコポイント制度と地デジ移行で薄型テレビの販売が伸びたほか、エアコンも伸長、4-9月の連結営業利益は前年同期比2.1倍の31億円となったもよう。前回予想26億円からは18%の上振れとなる。
大王製紙(3880):1.1%安の529円。印刷用紙を中心に紙・板紙の需要が減少、販売単価も下落しており、11年3月期の連結純利益予想を15億円から5億円に67%引き下げた。前期比では68%の減益となる見込み。
トヨタ紡織(3116):5.7%高の1392円。一時6%高と5月27日(6.4%高)以来、5カ月ぶりの日中上昇率を記録した。ドイツ証券は26日付で同社株の調査を開始、投資判断を新規に「Buy(買い)」とした。アジアでの自動車生産の増加が同社の事業拡大にも寄与すると予想、目標株価を1800円と設定している。
ワコム(6727):4.7%高の9万4300円。クレディ・スイス証券は26日付で同社株の調査を開始、投資判断を新規に「アウトパフォーム」とした。タブレットパソコンの市場拡大に伴い、同社の手掛けるタッチパネルモジュールの採用が増えるとみている。