杉村 富生先生の株式コラム 10月02日号]
“波乱の10月”は株式投資のチャンス!
10月は神無月、波乱の季節を迎えています。なにしろ、神様は出雲に集結、神様が不在となるのです。しかし、心配はいりません。筆者はいま松江(出雲)にいます。10月1~2日は岡山→松江、3~4日は浜田→広島に移動、こちらの10月は「神有月」と称するのです。
神様のおられる出雲より皆様方のご健勝を祈念しています。まあ、10月はミューチュアルファンド、11月はヘッジファンドの決算であり、いつもこの時期はマーケットが荒れます。しかし、今年は11月2~3日のFOMC(公開市場委員会)までは大丈夫ではないでしょうか。
FRBは次回のFOMCにおいて追加の金融緩和(ゼロ金利政策?)に踏み切る可能性を示唆しています。その確率は30%程度ですが、その場合はNY市場は急落、ドルは一段安(円高)になるでしょう。追加の金融緩和は景気実勢悪(底割れ)の確認を意味します。
このケースでは円は1995年4月19日の79円75銭(戦後の最高値)を突破、一気に77円がらみの水準まで円高が進行する可能性があります。もちろん、財務省・日銀は必死の円売り・ドル買い介入を行なうでしょう。しかし、再三指摘しているように、単独介入には基本的に効果がありません。
円高を阻止するには欧米各国との協調、日銀の非伝統的な金融政策の断行(結果としてイベント介入)、ヨーロッパの金融危機の沈静化、アメリカ景気の2番底回避→金利上昇などが不可欠でしょう。
もちろん、こうした非常事態を回避する方策がないわけではありません。みんなの党が提唱(日銀法改正案)しているデフレ脱却に向けてのインフレターゲットの設定、日銀に結果責任を問うなどの政治力を発揮できれば“景色”は一変します。
その場合は流れが激変、円高どころか、円安トレンド転換すら見込めます。いずれにせよ、いずれにせよ、10月は重要な月ですし、焦点は次回のFOMCです。それまでは為替(円)、NY市場の動きに一喜一憂しつつ(基本的にボックスゾーンの展開)、株式投資が楽しめるはずです。
中古車業界はエコカー補助金、スクラップインセンティブ(2009年4月~2010年9月)に加え、ロシアの中古車輸入関税引き上げのダブルパンチを受け、厳しい状況に追い込まれていました。中古車の供給が減少したほか、極度の販売不振に陥ったのです。新車を買うのが有利!では中古車は勝てません。
しかし、エコカー補助金、スクラップインセンティブが終了、ロシア向け輸出に底打ちの兆しがみえてきました。ユー・エス・エス(4732 東1 10株)、ガリバーインターナショナル(7599 東1 10株)、プロトコーポレーション(4298 JQ 100株)はこのメリットを享受、業績は急浮上が見込まれています。
さらに、フィリピン、インドネシア、インド、タイなど急成長を続けているアジア需要を取り込めるヤマハ発動機(7272 東1 100株)、神戸製鋼所(5406 東1 1000株)、富士機工(7260 東1 1000株)、住友金属鉱山(5713 東1 1000株)は要注目です。
銅市況上昇のメリットを受けるのは丸紅(8002 東1 1000株)です。レアメタルでは主要9品目のうち、双日(2768 東1 100株)が6品目において国内シェアトップを誇っています。
個別銘柄では品川(東京の“上海”と呼ばれている)に拠点を置くテーオーシー(8841 東1 100株)、出遅れ著しい東洋エンジニアリング(6330 東1 1000株)などに注目しています。東洋エンジニアリングの連結1株利益は2012年3月期が26円、2013年3月期が38円となる見通しです。