[北浜 流一郎先生の株式コラム 09月02日号] | ブー子のブログ

ブー子のブログ

損したらどうしよう、と思ったら、やめればいい。
それはやりたくないことだから。

損してもいい、と思ったら、やればいい。
それはやりたいことだから。

[北浜 流一郎先生の株式コラム 09月02日号]


「9月相場」、今年も「苦月相場」?   

 9月相場は波乱というより重苦しい諦めムードの中でスタートです。毎年「9月相場」を私は「苦月相場」と表現するほど。私ばかりではなく、恐らく10人中7、8人の投資家は、「9月はダメだ」となるでしょう。

 実際9月相場は下げてしまうことが多いからです。それも年間でもっとも下げやすいのが9月なのです。
 戦後東京市場が再開されて以来のデータを見ても、それは明らかです。上昇回数25回に対し、下落回数は36回に及びます。

 なぜこんなことになっているのか。9月は中間決算が問題視され、大抵それは「悪化している」という見方になってしまうのです。実際の業績が良くても、市場はほとんどの場合先行きに対して警戒感を持つため、ほとんどの場合「中間は厳しい」となるため、株は売り優勢になってしまうのです。
 それに10月は米国市場の暴落が起きているため、心配症の東京市場はそれを9月から警戒して売りが増えてしまう。こんな特殊事情もあります。

 こんなデータを並べると、「9月もダメか」、こうなってしまうのではないでしょうか。しかしそれは早とちりというものです。例年の9月なら、上述のようなことから期待は持てないといえます。
 ところが現在の東京市場は、7月にわずかに月足が陽線となっただけで、4月から始まった下落トレンドは残念ながら8月まで止まりませんでした。

 これらは決して好ましい材料ではないのですが、市場の冷え込みようから見るといわゆる「陰の極」状態です。為替市場ではなかなか円高が止まらず、政治は民主党代表選挙のために空白状況が続いています。
 要するにマイナス材料ばかりといって良いでしょう。だから株価が上がるというのは説得力に欠けるかもしれませんが、市場とは見方が偏ると反対に動くもの。この観点から今年の9月相場は案じられているほど弱くなく、むしろ上向く可能性の方が高い。私はこう見ています。

 それに個別にはすでに底値から回復に転じている銘柄が増えています。たとえば日本電工、東海カーボン、日本カーバイド、日本電工、サンリオ、本田技研、ザ・パック、京浜急行など、当欄でも取り上げた銘柄も含め、堅調な値動きになっています。
 ここはぜひ円高や政治空白に足を取られないようにしたいものです。

 で、まず注目したいのはリンナイ(5947 東1 100株)です。いまはまだ残暑、猛暑が続いています。しかしこれから確実に気温は下がり、冬が来ます。それを考えると、ガス器具大手で暖房用器具や給湯器、特に瞬間湯沸器などの需要は確実に上向いて来ます。
 それを考えると、株はいまのうちにシフトしておきたいものです。すでに戻り高値圏ながら、秋、冬の到来はまだまだ先のこと。さらなる上昇が見込めます。

 医薬品株の中にも注目したい銘柄があります。第一三共(4568 東1 100株)です。血圧効果剤に強く、内外で需要拡大が続いています。
 加えてこの会社はジェネリック医薬品へ展開、インドのランバクシー社を買収しました。今後新たな経営に柱に育つのはほぼ間違いなく、株価も堅調高の確率が高いと見ています。
 
 最後にゼンショー(7550 東1 100株)を。牛丼首位、「すき家」「なか卯」「ココス」などを運営、積極経営で知られています。何しろ今期も300店近い店舗増を計画、実現を目指しています。株価もそれを好感、8月12日の750円の安値を底に回復に転じはじめました。
 いまは822円の高値をつけたあと足踏みしているところ。800円を割り込んだりしているため、浅い押し目狙いの仕込みどころといえます。