[北浜 流一郎先生の株式コラム 07月15日号] | ブー子のブログ

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[北浜 流一郎先生の株式コラム 07月15日号]



米国の独立記念日を境に状況好転。
主力株に外国人投資家たちの買い。
  
 やはり相場格言は生きていた。東京市場はこう言える展開です。一体どんな相場格言か。「相場は大回り3年。小回り3カ月」。このことばになります。投資家なら誰でも知っている古い格言ながら、相場展開を読むのに結構役立ちます。実際に「大回り3年、小回り3カ月」になることが多いからです。

 4月から7月初めにかけての下げについてもこの格言通りの展開になったといえます。4月5日に11408円の高値を付けた日経平均は、7月6日に9091円の安値を付けて止まりました。その間、ほぼ3カ月。この原稿を書いている時点では9600円台に乗っています。
 これは「小回り3カ月」が教科書通りに具体化している形であり、あまりぴったりし過ぎて気味が悪いほどです。
 
 こんな動きの背景にあるのは、米国市場の蘇生です。同市場は4月26日から下げ続け、7月2日まで下げ続けました。下落期間は2カ月と少々。東京市場よりも短期に終わったことになります。
 たまたま7月4日が独立記念日だったことも幸したといえます。ほぼ半年が過ぎたところで独立記念日があり、その日を境に米国では国民の意識が変わります。それまでマイナス志向でも独立記念日が終わるのを待って、スイッチがプラス方向に変わるのです。

 もちろん、これは心理的なもの。明確な理由付けが出来るものではありませんが、投資家たちはやる気になるのです。それが具体的な形になったのが最近の上昇。回復ピッチの速さが気になるほど急反発しています。

 お蔭で今月は彼らが日本株を買い越す可能性が高いとみてよいでしょう。彼らは5~6月と日本株を売り越しました。
 その額は次のようになっています。
 
(外国人投資家売り越し金額)
 5月 6010億円
 6月 9428億円(6月4週現在)
  
(個人現物買い越し金額)   
5月 4832億円
 6月 304億円(6月4週現在)

 外国人投資家たちは思いっきり売り越した形ですが、彼らのそれが3カ月続くことは滅多にありません。そのため7月は買い越しに転じる可能性が高くなり、それにより日経平均は押し上げられる。こう見ています。

 彼らが買いの対象とするのは自動車、ハイテク、機械、精密などの主力企業であり、それらの水準訂正が見込めます。
 それは当然周辺へも及びます。すでにその兆しは見えていて、多くの銘柄に見直し買いが入りつつあります。

 株価は必ずしも業績を正しく反映した動きになるものではありませんが、業績が悪化した場合はほとんどの場合売られてしまいます。この点、これから発表が相次ぐ4~6月期決算が気になるところですが、6月調査の日銀短観で大企業製造業の業況判断指数DIがプラス1だったことを考えると、好転、向上、好調企業が多くなりそうです。

 以上を踏まえ、以下のような銘柄を注目です。

 まずは川崎汽船(9107 東1 1000株)です。海運市況は全体としてはなお低迷が続いており、バルチック海運指数も低空飛行を続けています。しかし市況は底を打ちつつあると見てよく、それに備え海運業界首位の日本郵船はこのほどバラ積み船15隻の発注を行いました。
 海運市況の蘇生となれば、川崎汽船株も次第に水準を高めると見てよく、現在水準でのシフトが有望です。

 日本もこれから夏本番。となるとダイキン工業株(6367 東1 100株)の出番でもあります。今年は猛暑になり、寝苦しい夜が多くなるとのこと。すでにNYや南欧、東南アジアは猛暑に見舞われているとのこと。
 その恩恵を受けるのがエアコンメーカー首位のダイキン工業です。国内だけでなく、東南アジア、欧州でのブランド力も高いだけに今後需要の拡大は必至。株価も復活が見込めます。

 順調に上昇を続けて来たオリエンタルランド株(4661 東1 100株)が調整基調です。夏休みが近づき、これから集客力が高まる時期ですが、さすがに利食い売りが入りはじめたようです。
 しかし、この株へのシフトがこんな時でなければなかなか出来ません。その意味では滅多にない押し目であり、ここからもう少し下げ、7000円に近いあたりで拾っておきたいものです。