[澤部 潔先生の増田足コラム 07月02日号]
「兆しは出たが・・・」
正念場接近の週足パターンが気がかり
軟調地合いが続いています。2日の東京市場は、下げの原因の一つに数えられていたユーロ安にひとまず歯止めが掛かったことで輸出株の一角に買い戻しが流入、日経平均が6日ぶりに反発に転じましたが、幅は僅か12円。とても底が入ったといえる状況にはありません。
日経平均の増田足はオールブルー、先読みもブルー。ただ、転機接近を窺わせる「兆し」が広がっているのも事実です。まず注目されるのが、増田影足とローソク足で「はらみ」のパターンが示現した点。特にローソク足は酒田五法でいう「陰の陰はらみ」と呼ばれるもので、次の足が陽線になると買いに転換するといわれています。目を皿のようして見ていただきたいのですが、同様の足型は日経平均がザラバで安値形成後、猛反発に転じた5月27日の前日にも出ています。
一方、増田225レシオも2日はマイナス82.1ポイントと、「底入れシグナル」といわれるゾーンに到達しました。もちろん、外部環境次第の東京市場。今後の展開が欧米市場や外為市場の動向に左右されるのはいうまでもありませんが、キッカケ一つですぐにでも自律反発に移行できる態勢は整ったのではないかと思います。
ただ、仮に目先自律反発に転じたとしても安心してはいられません。ことに気になるのが週足の悪化です。増田足の3週足は6月3週に一旦ピンク転換しましたが、結局ダマシに終わり、その後再び2週連続ブルー。ローソクに目を転じると、この先、昨年11月4週に付けた9076円でも切ってくると、完全な弱気パターンになります。
まとめると、目先底打ちの可能性は強まっているものの、状況次第ではベアマーケット突入も十分あり得る、それが東京市場の現状でしょうか。
引き続きスタンスはヒットアンドアウェイで。相場のベクトルに対して決め打ちをせず、地合いの変化に対する素早い対応がより求められる場面だと思います。
調整十分の低位材料株のなかで住友大阪セメント(5232 東1 1000株)がチャート面から押し目買い妙味を主張しています。これまで、買われては利食われ、買われては利食われのパターンを繰り返しながら、下値も上値も切り上げるという、チャートの教科書のような動きを見せてきた銘柄。今回も、前回同様中期足(25日足)に絡んだところからキッチリ反発気配を見せています。ブルーが続いていた3日足も2日、8本ぶりにピンク転換。先読みもピンク継続を示唆しています。取り組みも良く、チャートから判断すると次のラウンドでは200円、或いはそれを超える水準への訂正高が期待されます。