[澤部 潔先生の増田足コラム 06月25日号]
先物筋に支配された東京市場
落ち着くまでは、ミニ先物でのシノギも一法?
円高や海外株安の流れを受けて6月第4週の東京市場はほとんどいいところなく推移しました。21日の終値が1万238円でしたから、日経平均は終値ベースで501円の下落。思わぬ急落を受けて、予想された増田足25日足のピンク転換も来週以降にお預けになってしまいました。
特別新たな悪材料が表面化したわけでありません。24日のNYダウ急落にしても、米金融規制改革を巡る上下両院の法案一本化作業が月内決着を視野に大詰めに入るなか、この法案が金融機関の業績等に与えるマイナス部分を蒸し返したものですし、欧州不安の金融不安とそれに伴なうユーロ安は、最近では日常風景として定着してきた感すらあります。
もちろん、先週中国人民銀行が発表した「人民元の弾力的運用」のように、時には市場にとってプラス材料も出てきます。欧米の市場は、そうした材料を日々消化しながら上がったり、下がったりを繰り返している訳ですが、日本の場合、先物の影響力が極端に大きく出るため、欧米に比べて日々の上下動にギアリングが掛かる傾向が見られます。例えば日経平均が大引け191円安となった25日の急落のキッカケとなった24日のNYダウは、下がったといっても146ドル安でした。先物大手の思惑一つで、ジェットコースターのように指数を持ち上げられたり、落とされたりしたら、とても腰を据えて投資することはできません。
最近のようにマドを空けての上下動を繰り返すうちは、ミニ先物などの日計りで益を積み重ねていく、そんな作戦に徹することも一法と言えるかも知れません。
話を戻します。増田足の先読みでは、週明けも調整含みの展開が続きそうな東京市場ですが、大枠としての方向性は、なお底入れ・反転の基調にあると考えていいと思います。週末には、G8、G20という大きなイベントを通過しますし、カレンダーからも来週は反転のキッカケになりそうなイベントが多数控えています。ことに注目されるのが29日の鉱工業生産と7月1日の日銀短観。そこで、景気の確かさが再確認されれば、前週、ほぼ売り買いトントンまで戻ってきた外国人の投資姿勢に、さらなる変化が生じる可能性があります。また、日柄観測から見て、よほど大きな混乱がない限り、そのあたりで増田足の日経平均25日足がピンクに変化してくることも予想されています。
こうした局面での投資は、強い銘柄の順張りと突っ込んだ銘柄の逆張り、双方メリハリを付けて狙っていくことが肝要。中途半端な狙いは悔いを残します。
強いところでは、文句なくソフトバンク(9984 東1 100株)でしょうか。ここ1週は高値圏でのもみ合い圏にありますが、こうした上下動が取り組みを作っていきます。増田足はオールピンク。信用残の推移からは、外国人と思しき実弾買いの継続的流入が観測されます。夏相場の核銘柄候補。
突っ込み買いでは円高に抵抗力を見せ始めたコニカミノルタ(4902 東1 500株)。低位のもみ合いを続けていますが、増田足の先読みは3日足が週明けピンク転換を示唆。900円どころの水準は過去の波動から見ても下値岩盤ですし、地合いが再び暖まれば、直近1.2倍で食い合っている取り組みの良さがモノをいいそうです。