5月6日
全日本空輸(9202) 野村證券がレーティング格下げ、復配への動向に注目
全日本空輸<9202.T>が大幅安。2010年3月期最終赤字が573億円と前期最悪となったことや7期ぶりに配当が見送られたことなどが嫌気されている。野村證券によると、2010年3月期決算はほぼ想定通りの内容であり、2011年3月期はビジネス系などの単価が高い旅客需要の回復や人件費・販売費の更なる圧縮、コスト構造改革効果などによる最終損益の黒字化及び復配に向けた動向に注目されるとのこと。5月5日付けで、同社へのレーティングを「1」から「2」に格下げるが、2011年3月期以降の業績予想に変更はなく、目標株価も300円を継続としている。
三菱地所(8802) 野村が投資判断格下げも、証券2社は目標株価引き上げ
30日の決算発表後上げ幅を拡大し、一時年初来高値の1723円をつけたが、本日の株価は大幅下落しており、9:35時点では前日比78円安(-4.58%)の1626円となっている。野村證券では不動産売却益の多寡に一喜一憂する必要がなくなったと指摘し、目標株価は1690円を継続しているが、株価が目標株価に達したため、三菱地所<8802.T>に対するレーティングを「1」→「2」に格下げしている。また、ゴールドマンサックス証券では、含み益開示のカタリストは織り込み済みとし、レーティングを「中立」で継続、目標株価を1720円→1730円に修正している。なお、バークレイズ証券では、最近のオフィス市況も底打ちしつつあるとし、ファンダメンタルズが着実に改善してきていると判断、目標株価を1900円→2200円に引き上げ、レーティングは「1-オーバーウェイト」を継続としている。
東京電力(9501) バークレイズが会社前提には注意が必要とコメント
4月30日発表の東京電力<9501.T>の2011年3月期予想は、当期利益が92.5%減の100億円と、コンセンサスを大きく下回る水準。ゴールドマンサックス証券では、これは今期中に柏崎刈羽原子力の再稼動がないと仮定した場合の数値であり、その通りになる可能性は低いとしている。同証券の想定通りに1号機が5月中に、5号機が7月中に再稼動されれば、営業利益段階で1300億円程度の上方修正要因になるとのこと。同証券では、修繕費の増加など、ネガティブなポイントもあるものの、充分に増益を達成できるとし、会社のガイダンスに過剰に反応しないことが肝要だとコメント。業績予想を修正し、目標株価を2560円から2830円へ引き上げると伝えている
ホンダ(7267) 大和が下半期業績には保守的な感が強いとコメント
大和キャピタルマーケッツでは、本田技研工業<7267.T>の利益計画は順当であるが、下半期業績には保守的な感が強いと判断、レーティングを「2(強気)」で継続としている。また、米国販売シェアが上昇してこない一因としてフリー事業を手掛けていないことを挙げているが、リテール需要の回復や「シビック」のモデルチェンジが想定されていることから、米国での販売状況は徐々に回復に向かうであろうと推測している。
日本製紙グループ本社(3893) 収益環境の好転で、大和証券CMが投資判断を2段格上げ
大和証券キャピタル・マーケッツは4月30日付けで、日本製紙グループ本社<3893.T>のレーティングを「3」から「1」に2段階格上げた。国際的なパルプ価格の上昇や国内需要の回復、コストダウンの進展 などを背景に、同社の業
績モメンタムは従来想定以上のペースで改善するだろうとのこと。また、現状の株価に割高感はなく、今後少なくとも2010年3月期末実績BPS3940円まで訂正される可能性が高いとの見方を示している。
新神戸電機(6934) 野村が業績下方修正するも先行投資増大を評価
新神戸電機<6934.T>の2010年3月期は前期比3%増収、2%増益で、2010年1-3月期の営業利益は前年同期比2.4倍の14億円となった。自動車やエレキの生産回復に加え全社横断的な経費削減努力が寄与した。野村證券では、2011年3月期も前期比17%増収、26%営業増益を予想するも、戦略製品への設備投資や関連会社への先行投資が増大するとし、営業利益予想を71億円→66億円(会社予想60億円)へ下方修正した。しかし、成長に向けた前向きな取り組みを評価、中期成長力は不変だとし買い推奨を継続するとしている。目標株価1200円は変わらず。
5019 出光興産
2010年3月期連結決算は純利益が前の期比80%増の59億円だった。売上高は18%減の3兆1123億円。主力の石油精製事業は国内外で精製マージンが悪化した。前の期より原油価格が下がり、石油開発事業も低調だった。11年3月期の経常利益は精製事業のマージン回復を前提に前期比22%増の370億円を見込む。
6703 沖電気
2010年3月期連結決算は、最終損益が36億円の黒字だった。赤字だった半導体事業を切り離したことで採算が改善した模様。国内ATMの販売が減ったほか、プリンター事業も円高・ユーロ安の影響などで苦戦し売上高は前の期比19%減の4439億円。
7867 タカラトミー
2010年3月期の連結営業利益は前の期比2.2倍の110億円程度と過去最高益になった。玩具の主力商品の販売が好調だったうえ、カプセル玩具など玩具周辺事業の採算も改善した。主力商品の現代版ベーゴマ「ベイブレード」や、映画と連動したロボット玩具「トランスフォーマー」などが好調だった
7826 フルヤ金属
2009年7月~10年3月期の単独経常損益は30億円強の黒字となったようだ。自動車部品や半導体製造装置メーカーなどへの希少金属加工品の出荷が増えた。経常利益は通期見通しの9割近くに達している。電子部品の需要回復で、同社の扱うLED基板用の単結晶製造装置向けるつぼの需要が伸びている。
2003 日東富士製粉
2010年3月期の連結営業利益は前の期比17%増の25億円程度。利益を押し上げたのは、ケンタッキー・フライド・チキンのフランチャイズチェーン(FC)などを手がける外食事業。前期は「辛旨(からうま)チキン」などの新商品が伸びた。
4118 カネカ
2010年3月期連結決算は、最終損益が84億円の黒字だった。原料ナフサの価格上昇に対応した製品値上げが寄与し、化成品や機能性樹脂の採算が改善した。売上高は前の期比8%減の4124億円、営業利益は2.3倍の175億円だった。ほぼすべての事業で減収となったが、値上げが浸透した塩化ビニールやエポキシ樹脂、製菓向け油脂などで利益を確保した。
9064 ヤマトホールディングス
2011年3月期の連結純利益が前期比5%増の340億円になると発表した。。「宅急便」は通信販売の需要などがけん引して取扱個数が増えてはいるが、単価が下落しており人件費等が増えてはいるが数を増やすことで吸収されているとの事。10年3月期連結決算は売上高が前の期比4%減の1兆2008億円、純利益が26%増の322億円だった。
4005 住友化学
2011年3月期の連結経常利益は400億円程度と前期推定比で2割近く増えそうだ。主因として石油化学コンビナートを運営する中東の持ち分法適用会社が好調で、液晶フィルムなど電子材料の販売も増えている。自動車など最終製品の販売が上向くなかで、合成樹脂や合繊原料が伸びている。
4114 日本触媒
2011年3月期の連結営業利益は前期推定比15%増の160億円前後になと思われる。主力の機能性化学品が伸びるほか、燃料電池の電解質など環境関連事業も営業黒字に転換する見通しで収益改善にも取り組むようだ。10年3月期の連結売上高は、前の期比15%減の2443億円、最終損益が108億円の黒字だった。
4004 昭和電工
2010年12月期の連結最終損益が120億円の黒字になる模様と発表した。デジタル家電の販売が拡大するなかで、ハードディスク駆動装置(HDD)用磁気ディスクやコンデンサー材料が好調なため。売上高は従来予想を100億円上回る前期比18%増の8千億円、経常損益は245億円の黒字(同223億円の赤字)と従来予想を35億円上回る見込み。
4151 協和発酵キリン
[トピック]
バイオシミラー(バイオ医薬品の後発品)の認知度向上により、同社は原価の低減を進めた抗体医薬を提供する企業として注目されるであろうとの観測が出ている。抗体活性を高めるポテリジェント技術をもち、製造原価低減が可能な高崎工場の存在があることから、価格競争力を持った抗体医薬を提供できるという期待の声も聞かれる。
[テクニカル]
一目均衡表日足において、株価は基準線での抵抗を見せている。基準線水準を抵抗帯として下げ止まり、転換線を目指せるかに注目。
6991 パナソニック電工
[トピック]
2010年3月期決算では制御機器の回復や徹底した費用削減が奏功し、会社計画を上回る営業利益を達成したという。2011年3月期会社計画は慎重気味であり、照明・配線機器を扱う電材事業を減収減益に設定しているが、需要の回復力は強くないとの声も聞かれる。
[テクニカル]
一目均衡表週足において、株価は転換線での抵抗を見せている。転換線を大きく下回ることなく下値の抵抗帯として推移できるかに注目したい。
4911 資生堂
[トピック]
2010年3月期は、流通在庫の増加抑制、新製品投入、百貨店の改善により1~3月期は前年同期と比べ4.5%増収となった点を評価する声が聞かれる。2011年3月期は、国内売上高の底入れ、M&Aを含む海外の成長、資材の一括調達の開始といった低コスト体質強化により業容の拡大を見込むという。
[テクニカル]
日足チャートにおいて、4月30日、株価は5日移動平均線を上回った。この5日株価移動平均線に下支えされながら25日移動平均線を目指せるかに注目。
7267 ホンダ
[トピック]
2011年3月期の会社計画では多くのリスク要因を織り込んでいるものの、北米、アジアを中心とした収益改善のモメンタムは当面の間は継続するだろうとの観測が出ている。下期以降、新商品の投入等、会社計画が織り込むリスク解消に期待する声もあがっている。
[テクニカル]
一目均衡表日足において、株価は先行スパン上限を下値として推移している。先行スパン上限を大きく下回ることがないかに注意したい。更に、基準線、転換線を試す位置にあることから、この二つの線を上抜くことが出来るかに注目。
6506 安川電機
[トピック]
電機産業向けのサーボモータやアジアのインフラ関連向けのインバータの受注が好調であり、受注は増加の傾向が続くとの観測が出ている。ロボットにおいては、中国での成長のほか、先進国でも緩やかな回復が予想されると言う。しかしながら、短期的ではあるが部品不足による売上高の伸び悩みに対し、懸念の声もあがっている。
[テクニカル]
日足チャートにおいて、株価は25日移動平均線付近を推移している。25日移動平均線水準を下値の抵抗帯と出来るかに注目。5日移動平均線が25日移動平均線を試す位置にあるので、この動きにも注目したい。
2327 新日鉄ソリューションズ
[トピック]
金融、製造分野の新規案件の引き合いが回復傾向にあるという。業務の効率化による費用抑制努力を継続しながら、クラウドコンピューティングといった引き合いの強い分野における成長に向けた投資を拡大していくと言う。2012年3期に向けては営業利益率も徐々に向上していけるのではとの観測も出ている。
[テクニカル]
月足チャートにおいて、株価は24ヵ月移動平均線を上抜いた9ヵ月移動平均線を下値の抵抗帯とする動きを見せ始めている。このまま9ヵ月移動平均線水準を抵抗帯とする推移を続けられるかに注目。