
株は素直に上がってくれないのが普通です。ところが3月に入って日経平均株価は4月5日まで実にスムースに上がり続け、水準も10128円から11408円まで上昇しました。
ところが11400円台に届いたところから動きがあやしくなり、この原稿を書いている時点では100円幅以上下げたりしています。こんな動きになると、それまでの上昇ぶりが素晴らしければ素晴らしいほど、100円幅もの下げは「東京市場の基調はなお弱い」証拠のように思えてしまいます。
このような状況ではもちろん投資に積極的になれず、結局は様子を見ることになるのですが、私がお勧めしたいのは、「押し目買い」のチャンスを探ることです。
これまでのところ東京市場は、円安を頼りに買い上げられて来ました。しかし為替はひとしきり円安に転じると、間もなく円高に戻ります。そうなると円安メリットを享受するいわゆる輸出関株は反落します。
これが鉄則であり、一種のリズムです。そしてそこにはチャンスがあります。この点でここは「やはり日本株は弱い」などと言っている場合ではないのです。
日経平均の日足チャートを見てもらうと分かりますが、日経平均の今年の安値は2月9日。そこから回復に転じはじめて、2月22日から26日にかけて押し目を入れ、今回下げれば2回目です。
さらに細かく見ると、25日移動平均線が上向きのトレンドを描きはじめてからは初めてになります。それだけに魅力的であり、ハイテク、自動車、機械、精密、素材株などの小反落と下げ止まりの確認に注意を向けたいところです。
幸い4月相場は、年間で2番目に株が上がりやすい月です。戦後60年のデータを見ると、4月の上昇回数は41回、下落回数は19回です。圧倒的に上昇回数が多くなっています。だから今年も上がるまで断言は出来ませんが、期待は持ってよいのではないでしょうか。
なおここ3年は上昇しています。
で、注目したい銘柄ですが、まずはダイキン(6367 東1 100株)です。エアコン首位のメーカーであり、株価は順調に上昇を続けてきました。しかし為替の円高転換から株価は失速中です。
それでもこれから季節が夏に向かうことを考えると、株価は初夏にかけて浮上が見込めます。下値支持線は3790円と3650円にあるため、その間でシフトしておきたいものです。
押し目といえるほど下げてはいませんが、東京精密(7729 東1 100株)も魅力的です。この会社は半導体製造装置、中でもウエハー検査装置に強いことで知られるメーカーです。
当然技術力も高く、業界でのブランド力に支えられ、製品需要はアジア各国で高まっています。株価はそれを好感、高値ですが、いまは下値支持線の1600円を割り込む寸前。割り込んだら狙いどころとなります。
最後にミツミ電機(6767 東1 100株)です。任天堂は3D方式を採用したゲーム機を投入する予定とのことです。いまや3Dは一種のブームであり、ゲーム機も爆発的な販売が見込めます。
ミツミ電機はその恩恵を受ける可能性が高いといえます。ミツミは任天堂のゲーム機むけにLSI(高集積回路)や機構部品を製造しているからです。