日銀短観とともに上昇する東京市場。目先警戒水準ながら天井はまだまだ高い。

強い東京市場が戻って来ましたよ。日経平均株価は4月1日、11272円まで上がりました。上昇ピッチが早過ぎるのは確かです。しかし、ここはこの水準まで上昇したことを評価したいものです。
株価が上がって来ると、ほとんどの投資家は数カ月前の絶不調相場を忘れてしまいます。現在の上昇は当然に思えてしまい、「それっ、買いだ」などということになってしまいます。
テレビや新聞の株式関連放送や記事もにわかに楽観的になり、今後もどんどん上がるような盛り上がりようとなります。目先は第一生命保険の上昇もあり、売り出し価格14万円だった株価の初値が2万円高の16万円だったなどと賑やかに報じられると、ほとんどの投資家が儲かっているような感じがしてしまいます。
しかし、もちろんこんなのは錯覚です。初値の16万円で買った投資家が今後儲かるか否かが問題なのです。私は同社株の今後については厳しい見方をしていますが、それにしても、と改めて重要性を認識させられたのは日銀短観です。
今回のそれは大企業製造業の業況判断指数がマイナス14ポイント、前回のマイナス25ポイントから11ポイント改善していました。
私は実は日銀短観を中長期のトレンドを知る最重要指標とみなしているのです。日経平均株価は基本的にこの指標に連動しているため、今後指数がプラス圏へと上昇すれば日経平均株価もそれと相前後しながら水準を高めるといえます。
そしてその上限は、ある程度分かります。指数が55~65ポイントがこれまでの上限だからで、今後それに近づくようなことになれば警戒を要します。しかしいまはまだマイナス圏であり、上限に近づくまでは今後かなりの期間がかかる見てよいでしょう。その分東京市場の上昇が続く。こう見てよいだけに、期待が持てます。
ただ目先は別です。さすがに上昇ピッチが早過ぎます。そのため4月1日も市場ムードはかなり明るかったのに、ソニー、トヨタ自動車、ホンダ、日本電産など先駆した銘柄は上れませんでした。
円安が続いている中で売りに押されたことはやや警戒が必要です。
そこで注目銘柄も慎重策をとり、まずは野村ホールディングス(8604 東1 100株)です。証券大手ながら市場の低迷から株価もなかなか上がりません。しかし東京市場は明らかに回復に向かっています。株価はそれを素直に反映する動きになりにくいのですが、ここから大きく水準を下げる確率は低く、むしろゆるやかに浮上する確率が高いといえます。
東京スカイツリーが東京タワーを追い越し、日本一の高さになったとのこと。となると東武鉄道(9001 東1 1000株)です。タワーの完成はまだまだ先のことですが、タワー人気はすでに盛り上がっていて、見物人が急増しています。タワーは東武の所有土地に建つだけに関連銘柄として魅力的です。
自動車用防振ゴムに強い東海ゴム工業(5191 東1 100株)です。地味な銘柄ですが、トヨタをはじめ、自動車各社に防振ゴムを納入、その需要は上向きつつあるため株も期待が持てます。