個別の底入れが全般の上昇を促す
来期57%増益を織り込む流れに
相場が陽転気配を強めています。12日のオプションSQも、上昇波動のなかで通過。SQ値は1万808円。予想外の高値SQになったため、現物の日経平均はこの値に未到達で終わっていますが、増田の先読みはオールピンク。チャートを見る限り、週明け相場では難なくこの水準をクリアしてくれそうです。
ことに注目したいのが、6色パターンに見る個別波動の変化です。TOPIXベースで見ると、「F(白)」=下降の終焉、「A(黄)」=立ち上がり、「B(緑)」=上昇の上昇波動3パターンに分類される銘柄が12日には全体で80.8%に達しています。全体のイメージとしては、個別の株価底入れがようやく全体にも波及し始めたといったところでしょうか。最近の上昇スピードが速いだけに、目先、スピード調整に入る可能性も考えられますが、直近の増田レシオは42.7%と、過熱とされる70%に距離を残していますし、上昇余地はまだ十分残されていると考えていいのではないかと思います。
今後は、好調な回復過程を見せる企業業績が安定した上昇相場をサポートしていくものと見られます。
先日、野村証券金融研究所から最新の2009年度―11年度企業業績見通しが発表されました。それによると、同社が選定する主要351社の2009年度予想経常利益は前期比7.4%増と、昨年12月発表の同1.1%減から大幅に増額修正。続く2010年度も2009年度予想比57.9%増と大きな変化率を予想しています。この数字は、一足早く発表した大和総研の47%増益予想を10ポイントも上回るもの。
野村総研金融研究所の資料によると、2010年度の企業業績で、寄与率の大きな業種は電機・精密、自動車、鉄鋼・非鉄、化学、機械、金融、運輸、商社など。15日には最新の会社四季報・会社情報も発売されますし、変化率が大きな業種を中心に、全般は次第に業績相場の色彩を強めていくのではないでしょうか。
三井物産(8031 東1 100株)が反騰の色を強めています。先日、ブラジル資源最大手が10年度の鉄鉱石の価格に関して今年度比90%以上の値上げ提示したと伝えられ、資源関連が一斉高に向かいましたが、商社のなかで最も鉄鉱石扱いの大きいのがこの三井物産。直近の信用倍率0.74倍と、信用需給もがっぷり四つの好取組状態を呈しており、株価の上昇がさらなる「踏み」を誘い込む、そんな展開に入る可能性があると思います。増田足も、先読みも含めオールピンク。週足も、着実な回復軌道を描いています。
波動の新しいところではニチレキ(5011 東1 1000株)。二本の大陽線を引いて一気の上放れ。収益好調で期末8円一発配当。今の地合い、これだけでも有力な買い根拠になります。
