昨年の3月相場を思い出そう。ヒントあり。
失礼ながら、あなたの記憶力は確かでしょうか。確かと見て、質問です。昨年のいま頃の東京市場、いや、世界の株式市場はどうだったでしょうか。
そうです。大変な状況に陥っていました。特にそれが酷かったのは米国市場でした。NYダウはこの時期なかなか下げ止まらず、6547ドルまで下げてしまいました。リーマンブラザーズが破綻した直後の08年9~10月よりも大きく突っ込んでしまったのでした。東京市場も当然それに同調して下げはしたのですが、08年10月の安値6994円は割り込まずにすんだのです。しかし実質的には最安値近くまで下げたわけで、市場ムードは米国市場同様悲観一色でした。
そんな環境下で、意外な発言がありました。オバマ大統領で、「米国株はこの辺りが底だろう」と言ったのです。そして実際東京市場は、そこから回復に転じたのでした。
ここで重要なのは、東京市場の現状が、昨年のいま頃ほどヒドイ状態ではないものの、出来高は昨年以上に細っていることです。それだけ投資マインドが悪化していることになるのですが、株価はこんなところから浮上に転じるのが常です。
実際昨年がそうだったのです。GMの経営危機問題が連日マスコミを賑わすともに、経済の減速が懸念され、とても株式市場が回復するとは思えませんでした。
しかしそんなところから市場は立ち上がったのです。米国市場だけではありません。東京市場も回復、日経平均は今年1月には10982円まで上昇しました。
いまはそれより少し下げているのですが、昨年と比べると経済環境ははるかに好転しています。現在の市場はこの点に関心を示していませんが、やはりファンダメンタルズの好転は重要です。市場も次第にそれに気付くと見てよく、ここはしっかりと狙っていきたいところです。
ターゲットとしては、2種類があります。最近大きく売り込まれた銘柄。そしてもう一つは低位株です。
で、まず注目なのは豊田自動織機(6201 東1 100株)です。トヨタ自動車の本家であり、特に好材料があるわけではありません。それどころかトヨタ自動車のリコール問題はまだ解決しておらず、豊田自動織機株も軟調な展開を続けています。
しかしトヨタとリコール問題は峠を超えたと見てよいでしょう。そのためトヨタ自動車株はもちろんのこと、その周辺銘柄である豊田自動織機株もここから浮上が見込めます。
低位株にも目を向けておきます。河合楽器(7952 東1 1000株)です。この会社はもちろん楽器の大手。ヤマハの蔭に隠れている恰好になっていますが、楽器メーカーとしては世界2位なのです。
それにしては株価は低空飛行を続けがちになるのですが、いまはやや動きが違って来ています。時々思いがけないほど人気を集める傾向がある銘柄であるため、最近の値動きは見逃せないところがあります。
いまは続伸中だけに、少し下げたら(10円~20円程度)、シフト有利と見ています。
たまには東証2部株へのシフトも考えてみたいものです。注目出来るのは第一希元素化学工業(4082 東2 100株)です。やや物々しい社名の会社ですが、製品力の強さが魅力的です。
自動車排ガス浄化触媒や電子材料向けジルコニア化合物の首位メーカーだからです。競合他社に対する優位性を持つ企業だけに、株価も続伸確率が高いといえます。
