コスモポリタン | ブー子のブログ

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損したらどうしよう、と思ったら、やめればいい。
それはやりたくないことだから。

損してもいい、と思ったら、やればいい。
それはやりたいことだから。

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シンガポール雑感
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$ブー子のブログ実は一人当たりGDPは実は日本よりシンガポールの方がすでに高い。日本人
がリッチに見えるのは現地の駐在員が結構な給料をもらっていること、そして
何より円高であること。円高の恩恵は本当に大きいのです。

1シンガポールドルが下手をすると60円位になってますから、これは相当な
もの。

何度も言いますが、円高、つまり自国通貨の価値が高いということはとてもす
ごい事なのです。

最高級6スターホテル、リッツカールトン、フォーシーズンズなどだいたいが
一泊S$400くらいですが先ほどのレートで行けばこれは2万円ちょっと。

これ、最高級ですよ。
これで2ベッドルーム、セパレートシャワールームですからまあすごいですよ
ね。六本木のリッツなら狭い部屋に押し込められて7万円! 文句も言いたく
なりますよね、これじゃ。

このシンガポール1960年代にはジャマイカよりGDPが低かった。そのく
らい貧乏だったんですが、建国の父、リークアンユーがすべてを変えた。

彼が参考にしたのは実は日本の官僚組織そのものです。
賢かったのは戦前の、明治時代のそれこそ「坂の上の雲」の官僚組織を参考に
して徹底したエリートによる国家建設に乗り出したことです。

いまなんと世襲で息子のシェンロンが首相をやっているのですが、これが金正
日とは大違いのできのよさで完璧な政治をやっているところがまたすごい。
二世はだいたいしょぼいのですがシェンロンはかなりすごい。

国全体を見まわしますと中国人が約70%、彼らはいわゆる華僑ですが、それ
に、マレー、インド、インドネシアなど様々な国の人々が集まってできた国で
すね。その意味で本当のコスモポリタンとも言える国です。

中国人を統制する最高の方法をリークアンユーが編み出したと言われており、
それがあの厳しい法律。例えばチューインガムは持ち込みそのもんが禁止。

中国人は法律で縛らなければどうにもならない連中なので彼らを制御する御手
本だ、などと陰口を叩かれたこともありますが、犯罪率も低く、ふらふら歩い
ていても大丈夫という点では日本よりいいかもしれません。

その意味では徹底したエリート、その他と分けてしまい、国や経済の運営はす
べてエリートに任せて、あとの庶民は楽しく暮らしなさい、というのが徹底し
て行われています。

ですから、普通の商店主やその辺のマッサージのおじさんも決して給料が高い
訳ではありませんが、毎日S$3ドルでうまいものを食って何一つ不自由する
ことなくタイガービールを飲んで楽しく暮らしているという点では、日本も大
いに見習うべきではないでしょうか。
日本は失業即とんでもない不幸に見舞われますが、当地ではどっかの女優では
ないですが「別に・・・」という感じです。最低限の生活が保証されているか
らです。

住居もHDBというシステムが整っており、基本的に抽選なので好きな所には
住めないデメリットを覚悟すれば住居に困ることはない。

もちろん気に入ったら好きなところを買ってもいい。政府がしっかりローンま
で付けてくれる。

元々はいろいろな人種がうまく集まるようにミックスするために抽選を考えた
訳ですね。東京で住むところは抽選で決まるけど家賃はタダでいい、ってのを
やったらどうでしょかね。意外に人気出ませんか?

もちろん六本木ヒルズのような一等地のアパートを何億円も出して買うのは自
由でその意味では完全な格差社会。オーチャードのコンドミニアムは軽く1億
円位はしますからね。

でも底辺の人が日本みたいにすぐホームレスになったりしない、というシステ
ムはやはりかなりすぐれています。
何せ家がありますからね。それに物価もものすごくやすい。バスで移動するな
らだいたい1ドルもしませんもの。(70円以下)

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移民
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これに関してはシンガポールははるかに日本より試行錯誤をしてきており、全
面的にノウハウをもらうべきでしょう。

早くから単純労働者の移民を受け入れていますが、実はその政策・対応はかな
り厳しい。
必要が無くなれば帰れ、という意思がはっきりしているんですね。
例えばフィリピンのメイドさんたち。

来るときにまず妊娠検査がある。シンガポールで生まれるとシンガポール国民
になってしまうので、とにかく厳しく検査する。

来てももし途中でシンガポール人以外の人との妊娠が発覚したらその場で強制
帰国。むしろそういうメイドを連れてきた人材派遣会社がペナルティーを受け
ることになりますので、基本的にシンガポールの中では恋愛すら禁止です。

そのかわり、最低賃金法でしっかり賃金は保証されているので、まあ、マジで
2年でも働けばフィリピンなら家でも建つのです。

これについてイギリスのBBCにシェンロンがかみつかれた事があるのです。
人種の偏見、および不当労働ではないかと。

その時の答えははっきりしていて・・・・

彼らはシンガポールで働きたくて来ているのではないのか。
そして私はシンガポールの為に働いているのであって、シンガポールという国
の為になることを全力で履行しているに過ぎない。彼らがもしそんなシンガポ
ールが厭なら別にいてくれなくて結構、

と一喝した。

一時、もう2度とシンガポールにはいかないとフィリピンのメイド協会のよう
なところが大反発したが結局もとに戻ってしまいました。

これだけはっきり言われてしまえばBBCもそれっきり。酷い国だというもの
のみんな喜んで働きに来るのです。

日本でも移民問題をいろいろ取りざたしてますが、こういうすぱっと切れる度
胸が日本の政治家にあるのか、甚だ不安なのですね、こういうのを見ていると。
移民は日本の為の移民なのであって慈善事業ではない、とBBCの記者に言い
きれますでしょうかね?
ここをクリアーすれば日本も優秀な人材をもっと有効に活用できるのではない
かと思います。

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税金および頭脳流入
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一方でシンガポールの国の将来に役に立つと思われる科学者や投資家などそう
いう人々に対する優遇措置はすごい。

最初の3年間は所得税ただ、なんてのは普通で移民局がコンドミニアムを供給
してくれるなんてのも普通。

日本人の特に医学関係の研究者でこのプログラムでシンガポールに行かれてい
る方は結構多く、優雅な暮らしを満喫されています。
もちろん、成果は厳しく問われ、3年も寝転んでいたらたちどころにクビでし
ょうけど(笑)そのあとも所得税がだいたい6-8%位でおさまりますので日
本に比べたらそれは天国です。

最高税率21%というのは現地シンガポール人の金持ちに対する税率で、まあ、
それでもたったの21%な訳です。村上さんが移住した理由が分かろうという
ものですね。

因みに法人税率はおどろくべきことに6%-8%です。
そのうち世界中の企業が集まっちゃうんじゃないでしょうか。

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日本とシンガポール
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さて、もともとリークアンユーは明治時代の日本の官僚制度をそっくり真似し
てこういう国を作り上げた・・・と自伝にも書いてありますね。

その反動として、当然コネがない普通の庶民はなかなか上にはいけませんが、
毎日楽しくタイガービールを飲んで、うまいホッケンミーを食べておねーちゃ
んをナンパするくらいの生活は十分できる訳です。

野心のある連中はそれこそ死ぬ気になって勉強して政府の要職につけばエリー
トとして一生安泰です。まさに明治の日本で、どちらをとるかはあなたの自由。
誰からも強制はされていません。

私は仕事がら「上も下も」よく知っていますが、彼らがかなり幸せそうである
ことには間違いありません。特に社会的弱者に対する救済システムはこちらの
方がはるかに上。今や日本がシンガポールに学ぶことはたくさんあると思いま
すよ。

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親日家
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シンガポールの人たちはほんとに親日家です。
実際は日本はシンガポール占領でとんでもないことをした訳ですが、それより
も日本を見習え、というリークアンユーの教育がそれを上回ったというのが正
直なところでしょうか。

メードインジャパンに対する信頼はそれこそ「切り札」で当地では日本人だと
いうことだけでどれだけ尊敬されるかわかりません。
本当にすごいですから。おかげでインチキな日本語だけ印刷してある商品が流
行る始末。日本語が書いてある、というだけで売れるのですよ、まじで。

オーチャードのど真ん中に伊勢丹と高島屋がそびえたつ姿は考えてみたらそれ
は普通ではない。もともとイギリスの植民地ですからどっちかはハロッズだっ
た筈ですよ。

この親日家の「中国人」であるシンガポールの人々と何かビジネスをしない手
はないのです。特に大陸の中国人とのビジネスをするなら絶対に彼らを仲間に
引き入れるべし、です。

シンガポール華僑の交渉力は絶大で日本人なら赤子の手をひねられるようなも
のでもしっかり日本側に立って契約してきてくれます。対中国ということを考
えてこれだけ頼りになる国はそうそうありません。

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ユニクロ
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タンパニーズの新しいショッピングセンターに(ガイドではタンピネス、と書
かれるのですが、現地の人の発音はどう聞いてもタンパニーズなのでタンパニ
ーズと言わないと通じません)にユニクロが出ると聞いたのは昨年でしたでし
ょうか。

それ以来ユニクロは快進撃を続け、今やオーチャード(日本でいう銀座です)
のありとあらゆるところでユニクロを展開中。アメリカと同じでバナリパ、ア
バクロ、GAPが次々と閉店に追い込まれてます。ユニクロ快進撃。

家電量販店も早くからベスト電器ががんばっており、他社はいまさら巻き返し
不可能、って感じですね。

リテーラー関連の日本ブランドでは、モスバーガー、ペッパーランチ、銀タコ、
などががんばっており、もちろんトヨタ、ホンダなどは高級路線です。

何が言いたいのかというとここは実は人種のるつぼなのです。
アジアのニューヨーク。

中国系、マレー系、インド系、ありとあらゆるアジア系の人々のるつぼになっ
ている為に、まず、ここで試してみるという価値が非常に高い。
まあ、柳井さんはお分かりな訳でしょう。

たった、400万人しか人口はいないのですが、ビジネスの手法も完全に欧米
流ですから、中国やインドでだまされるようなこともない。

そして、まず、そういうシンガポールで試してみて、どこに本格的に出るかを
考える・・・そしてそのころにはいいシンガポール人のパートナー(中国なら
華僑、インドならインド僑)も見つかっているというのが最高の状況でしょう。

中産階級の層が厚いというのは魅力ですが先ほど申し上げたように人口として
は400万しかいない訳で、シンガポールにおけるビジネスのポイントはまさ
に「アンテナ」ということに尽きるのではないでしょうか。

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日星将来
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幸いなことにシンガポールも日本を必要としています。
せっかくがんばってこれだけ西欧的な国家を作ったのに今や再び本土の中国人
の圧力にさらされているのです。

前にもお伝えしましたが中国本土の工業団地建設ではシンガポールのテマセッ
クでさえ騙されてとんでもない損失を出すことになりました。

大中国を相手に誰が何をできるのか・・・・
という点で日本とシンガポールの利害は100%一致しています。

お互いの経済力と英知を持ち寄って今こそより深いリレーションシップを築く
べきです。

マレーシア、インドネシアなども当然シンガポールについてくることになるで
しょう。
日本がシンガポールでできることは今なら本当にたくさんあります。

親日的でおいしい食べ物もたくさんありますし、みなさま是非シンガポール
へ! なんて話になりますが・・・現在フリークエントシンガポールというキ
ャンペーンをやっていますし、シンガポールではサクラの季節に合わせて「よ
うこそジャパンキャンペーン」が進行中です。

行きましょう、シンガポール!

何か忘れてるって?? あ、そうでした。

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シンガポールエアライン!
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あらゆるスコアで最高点を取り、今や世界最高と言われているエアライン。
シンガポールエアラインでしたね。

ここも最初に目標にしたのはあの日本航空だったんですよ。
追いつけ追い越せでサービスを充実させた。

賢かったのは政府が株を握りながら、完全に民間会社と同じ財務経理基準でデ
ィスクロージャーをさせていたこと。ここが日本との違いでした。
日本のように官僚の食い物にさせなかったのです。

従って従業員は業績に応じて給料が変わるし、一方で会社そのものの取引はシ
ンガポール政府と同一のものとする・・・これだって昔の日本のやり方なんで
すよ。ただし、JRのようなレガシーコストがたまらないようにすべてをオー
プンにして賃金だけは調整するという賢さです。
これもリークアンユー自身が日本を参考にして考えた、と言っていますね。

なんだか、日本のいいところばかりを持っていった国がシンガポールという気
がしますよね、でも本当にそうかもしれないです。

シンガポールエアラインのサービスが素晴らしいのは今更申し上げることもご
ざいませんが、1980年代の日本航空にはかなわないということだけは申し
上げておきます。まあ、ローカルのCAの皆さんが圧倒的に若くてかわいいの
といわゆる多国籍軍なので様々な価値観の人々が一緒に乗っていてとてもおも
しろい、ということは言えるでしょうね。

それからビジネスクラスの機内で出てくるサテーはシンガポール中どこで食べ
るものより間違いなくおいしいです。
マジでうまいですからこれだけは絶対に食べた方がいいですよ。必須です。

A380のお話もしたかったのですがこれはまた次回に致します。

ぜひ、シンガポールを可愛がってやってください。

では!