強い東京市場が戻って来たという認識に変わりはありません。大方の予想は、日経平均の今年の高値予想11000円ですが、これなど私にいわせると、ほんとに信じられません。世の中、色々だなあ、と思う他ないというのが正直なところです。
それにしてもしつこいようですが、なぜ高値予想が11000円なのでしょうか。私にはなかなか解明出来ない謎です。
幸い実際の市場は適度な押し目を入れながら浮上を続けています。どんどん上がる市場は好ましくない。これが私の見方であり、この点から見ると今年になってからの東京市場は今週に代表されるように、3日続落という具合に浅い調整を入れています。
つまり休みつつ上がる。こんなパターンになっているのであり、非常に投資家想いの展開といえます。
株式市場に投資家想いも何もあるかということになるかもしれません。でも上がりっぱなしになると、新規の買いが難しくなってしまいます。そのためつい高値買いになって失敗者が続出するのです。いまはそうなる度合いが低くなっています。時々マイナス材料が浮上、相場の足を引っ張り過熱を抑制してくれるからです。
今週のそれは二つありました。まずはマサチューセッツ州の上院補選で与党民主党候補が敗北、共和党候補が当選したのです。オバマ大統領が取り組んでいる日本型の国民皆健康保険制度に対して反対が多いためです。実に国民の半数以上が反対なのですから、われわれ日本からはとても信じられません。はっきりいって、アメリカ人はどんな頭しているんだろうね、です。
そしてもう一つのマイナス材料は、中国金融当局による融資規制の強化です。中国では今年に入って融資の申請が急増、銀行はそれにどんどん応じていたのです。明らかにもうバブルです。金融当局にとってそれは看過出来ないこと。当然融資規制に動き始めたところです。
この問題、これで終わったわけではありません。今年前半にあと2~3回はあると見ておくべきです。一旦バブル色が強くなりますと、それは簡単には終わりません。そのため金融当局は規制の強化を繰り返すと見ておくべきであり、規制強化策が明らかになったところで「聞いていないぞ」などと驚くようでは遅過ぎます。
あって当然。こう心得て対応です。その上で期待が持てるのは、引続き外国人投資家による投資拡大です。彼らは昨年10月から継続して日本株を買い越していて、彼らの買いに売りをぶつけているのは日本の国内投資家たちという形になっています。
この構造は今後も続くでしょう。どちらが勝利するか。外国人投資家たちによる買い。こちらのパワーが上回ると見てよく、投資対象銘柄もこの点をしっかり踏まえての選択が大事です。具体的には日本を代表するど真ん中銘柄。これらがまず有望となります。
で、具体的な注目銘柄です。このところ調整色を強めていた日産(7201 東1 1000株)です。トヨタ自動車が戻り高値を更新するほどの強い動きなのに対し、この株はやや軟調です。
しかし今年の主役業種は自動車株です。日産も当然中核企業の一つであり、特に中国内陸部での展開に強い点が魅力です。
値運びがやや極端になる点が気がかりなものの、エルピーダメモリ(6665 東1 100株)の現在水準は投資魅力大と見ます。
この会社はDRAMで世界3位企業。積極経営で知られながらも、前期は経営不振に見舞われ危機的状況に陥りました。
しかし今期は急回復が見込めます。DRAM需要が回復、価格も上向きに転じて来ているからです。株価はこのところ調整を入れていただけに見逃さないようにしたいところです。
最後は三井住友フィナンシャル(8316 東1 100株)です。公募増資を発表しても、この株は下りませんでした。これは異例です。考えられるのは、住友グループの中核バンクであるからということになるでしょう。それともう一つ忘れてならないのが市場環境の好転です。
要するに地合が公募増資をマイナスに考えなくなった。こう解釈出来ます。なお公募価格は2804円、払い込み日は27日です。