あなたの周りにもいる“詐欺女”予備軍「演技性人格障害」 (夕刊フジ) | ブー子のブログ

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損したらどうしよう、と思ったら、やめればいい。
それはやりたくないことだから。

損してもいい、と思ったら、やればいい。
それはやりたいことだから。

 「演技性人格障害」という病気がある。精神科医の視点では、昨年から世間を騒がせている“詐欺女”たちの性格に通じる部分もあるそうで、意外に身近なところでこの症状をもつ潜在患者と接触している可能性もある。

【薬や手術で治らない】

 “自分を実際以上に見せたがる”のは凡人の常だが、度が過ぎて詐欺などの犯罪につながる恐れがあるといわれるのが「演技性人格障害」だ。

 WHOが作成する国際疾患分類(ICD-10)による、この人格障害の特徴は別項のようなもの。関連する病象として、「自己中心性」「自分勝手」「理解されたいという熱望の持続」「傷つきやすい感情」「自分の欲望達成のために他人を絶えず操作する行動」が含まれる。

 東京・大塚のクリニック西川の西川嘉伸院長(精神科専門医)は「精神疾患として分類されているが、薬や手術で治る病気とは違う。生まれもった人格なので、性格の1つと思っていい」と説明する。

 他人に嫌われることはあっても自分に対する問題意識がないので、普通は自ら悩んで受診する人はまずいないという。

【自分は常に注目の的】

 演技性人格障害では自分が注目の的であることが基準になるので、そのレベルを維持するためにうそが多くなる。そこに金銭が介在してくると、いずれボロが出て詐欺に発展するのだ。

 誰もがうらやむ“セレブ”なんかも格好のポジション。環境にも暗示を受けやすく、少しでもその雰囲気に浸れば、本人はすっかりその気だ。

 「医療刑務所などではカウンセリングする場合があると思うが、欠点を自覚させるのは大変。結局、損得勘定で友人、知人を減らし、最終的には“自分が損をする”ことを言い聞かせないとなかなか改善しないでしょう」(西川院長)

【男には魔性の魅力】

 ただし、女性の場合、この人格が極端にひどくなければ、「逆に個性として、男性には魅力として映る」という。

 人の関心を引くために、性的対象でない男性にもエロ話や挑発行動をする傾向がある。加えて、思い通りにならないとイライラしたり、急に不機嫌になったり、子供っぽさが現れる。「こんな娘に振り回されたい」という男心が芽生えるのだ。

 「人格障害といっても、社会生活に支障をきたさなければとくに問題はない。軽度であれば芸能人などの人気商売では、かえってプラスに働く面もあるのでは」と西川院長。

 飲み屋の女の子にもいそうな人柄、鼻の下を伸ばしても金銭がらみは気をつけよう。

■「演技性人格障害」の特徴

(1)芝居がかった態度、誇張された感情表現

(2)他人や環境から暗示を受けやすい

(3)浅はかで不安定な情緒

(4)注目の的になるような行動を持続的に追い求める

(5)異様に誘惑的な外見や行動をとる

(6)身体的魅力に過度に関心をもつ

※「ICD-10」を基に作成




[ 2010年1月19日17時00分 ]