現状を正しく認識し、リスク・マネージメントを徹底せよ!と主張しています。年初以来の堅調な相場はベア・マーケットラリー(長期下降トレンド途上における中間反騰)が始まったことを示しており、ここはこの流れに素直に乗っていく場面でしょう。
すなわち、続く流れに逆らうな、ついていくのが儲けの道!です。しかし、いまだに、売りポジションにこだわっている人達が存在します。
1月はすでに、十日町、長岡、柏崎、新潟の4都市を訪れました。日本有数の豪雪地帯です。十日町は積雪3メートル、柏崎は数十年ぶりといわれる大雪でした。ローカル線は運休、高速道路が閉鎖されるという悪条件の状況下、4会場の累計来場者数は12000人を超えました。投資意欲の高まりを示唆する出来事です。
ほぼ間違いありません。売り方でしょう。カラ売りの建て玉が残っているのです。彼らは強気の話には耐えられません。従って、席を立つ人がいるのです。講演会のあと、営業マンの人達と話をします。あの人はなぜ、帰ったのですか。「あ~あ、最初に帰った人? メガバンクを大量にカラ売りしているのですよ」と。「半導体セクター、重電、海運などの売りも多いですね」。彼らには成功体験があります。
「いや~、ここ数年、儲かったのは売り方だけです。当支店には日本航空を30万株カラ売りしている人がいます。まだ、買い戻していません。恐らく、1円で買うつもりなのでしょう。こういった人はトコトン売りで勝負します」。実は、こんな経験(講演会が始まってすぐに帰る人がいる)は初めてではありません。
1992~1994年((日経平均株価の上昇率50.6%)、1995~1996年(同56.5%)、1998~2000年(同61.8%)、2003~2007年(同2.4倍)のベア・マーケットラリーの初期段階がそうでした。いわゆる、暴落→急騰の転換点です。
今回がそうだッと断言するつもりはありませんが、状況が似ているのは確かです。それに、今回は金融危機というショック安を経て、それを克服しての出直りです。上昇率は最終的に、過去4回のケースよりも大きくなる、と考えています。
物色面では引き続いて世界景気の回復&新興国の社会資本整備、半導体業界の復調、3Dテレビ・携帯電話の普及、タブレットパソコン・スマートフォン・電子書籍など新製品のヒット―といったテーマに注目しています。
具体的には年初に、2010年の“初商い”銘柄として紹介した3D描写エンジンのエイチアイ(3846 JQ 1株)をはじめ、3Dテレビ用画像伝送技術のザインエレクトロニクス(6769 JQ 1株)、タッチパネル用フィルムを手掛けている東山フィルム(4244 JQ 100株)などが面白そうです。
さらに、東芝向け半導体テスターのほか、画像処理用のデバイス、ソフトウェアの開発を行なっているイノテック(9880 東2 100株)、液晶パネル用フォトマスクの世界シェアトップ(35%)を誇るエスケーエレクトロニクス(6677 JQ 1株)などに注目しています。
※ 杉村 富生先生の「株式コラム」は、原則として毎週月曜日に掲載されます。