[北浜 流一郎先生の株式コラム 12月24日号] | ブー子のブログ

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損したらどうしよう、と思ったら、やめればいい。
それはやりたくないことだから。

損してもいい、と思ったら、やればいい。
それはやりたいことだから。


来年の主役株は自動車株になる可能性高い。いまのうちに乗車券を入手しておこう。

 人生も株式市場もパラドックスなのかも知れません。プラスと思ったことがマイナスになったり、逆にマイナスと思ったことがプラスに転じてしまったりするのがパラドックス。年末相場もそう言いたくなるような展開です。
 私は先週のこの欄で、今年は「掉尾(とうび)の一振」は期待できない。こう書きました。「掉尾(とうび)の一振」とは、年末ぎりぎりになって一気高が見込めるという意味。かつては実際そうなることが良くあったものの、今年は望んでも実現しそうもなく、諦めた方が良い。こんなことを書きました。
 しかし12月11日以降の動きは、「掉尾(とうび)の一振」と呼んでも構わないような動きになっています。
 背景にあるのは、もちろん米国市場高と円安です。米国市場は実に堅調そのものの動き。NYダウは10400ドル台をキープし続け、昨年10月前の水準に間もなく戻る気配です。NASDAQはすでに10月は通り過ぎて、9月下旬の水準に戻っています。
 こんな両市場の強さが支えの一つになっているのはもちろんですが、最大要因はやはり円安です。なんとそれは91円台半ばへと急落しています。東京市場の願望はただただ為替が下げてくれることなので、いまはそれが実現しつつあることになります。
 今後さらに下げるには、10月27日につけた安値92.33円を割り込んでくれなくてはなりませんが、目先はその直前で足踏みしそうです。
 それでも11月27日に84.86円まで上昇したことを考えると、かなりの下落。ここから急激に再度円高への揺り戻しも考えにくく、年末の東京市場は戻り高値圏で推移し、そのまま2010年相場を迎えることになりそうです。

 今年の相場を振り返ると、
 回復初動の年。
 こう言えます。初動ですから来年は当然初動の次ぎ年にふさわしく、本格回復の年となります。今年の相場の中身を見るとすぐに分かるように、一握りの個別銘柄が先駆、驚くほど上った一方で、多くの銘柄は谷底近辺での危ない低空飛行を続けてしまったのです。来年も当然そんな銘柄が多数残ってしまうのですが、上昇気流に乗る銘柄は今年以上に多くなります。
 そのベースになるのは、米国経済の復活です。様々な問題を抱えながらも米国経済は蘇生に向かっています。米国のことになると目の色を変えて非難する人が多いのですが、投資では個人的な心情はひとまず置いておきたいものです。経済が回復するかどうか。この点に焦点を向けて考えれば、今年よりは回復の度合いが早くなると見てよいでしょう。
 それをステップにして米国市場はさらに高値を目指すことになり、東京市場はおずおずとそれを追いかけるというより、渋々付いていく。こんな形になります。
 有望分野としてはまずは自動車関連株があり、「自動車に乗れ」が合言葉になりそうです。

 で、注目銘柄です。まずは大同特殊鋼(5471 東1 1000株)です。株価は戻り高値をつけたばかりであり、ややリスクがあります。そのため少し下げるのを待って出動したいものです。
 なぜ大同特殊鋼なのか。この会社は自動車用鋼材で世界首位のメーカーだからです。そのために株価は買いを集め始めているのですが、前述したように目先は少し高過ぎます。少なくとも350円以下、出来るとこなら330円台を狙いたいところです。

 次ぎの自動車関連株は関西ペイント(4613 東1 1000株)です。日本ペイントと塗料業界を二分していますが、自動車用塗料では関西ペイントの評価が上です。特に東南アジアでの製造販売に力を入れていて、インドでの展開力を他社に先行しています。
 株価は高値圏ながら、2010年を考えるとまたまだ上昇余力は十分です。

 最後は太陽インキ製造(4626 東1 100株)です。製品は塗料と似ていますが、自動車用ではありません。この会社は電子部品に使われているプリント配線板用の特殊インキに強いのです。
 その役割は主に絶縁であり、電子部品の製造では不可欠なインキとなります。そのため需要は中国、韓国などで伸び続けていて、来年もそれは変わらないでしょう。株価も当然期待が持てます。

 なお私の原稿は、今年は今回が最後になります。今年は苦しい局面もありましたが、辛抱強くお付き合いいただき感謝致します。ぜひ来年もお付き合いいただきますよう、お願い申し上げます。よき年末、新年をお迎え下さい。今年うまく行った方は、来年はさらに飛躍を目指していただき、心ならずも不振だった方は挽回を目指して下さい。私もこの欄を通じて可能な限りサポートさせていただきます。