
金賞 渡会 克男 (わたらい かつお) 様 [千葉県 59歳]

ギョッとした。封書の真ん中に真っ赤なキスマーク。直接唇を捺しつけたらしく、脇に「私、バカで文才ないから」と小さな字。その『バカ』と結婚して三十年余。
先日息子が嫁に言ったそうだ。「俺は親に命を救われた」
幼児期生死の境をさ迷った息子。「医者は風邪だと言ってるじゃないか」と止める俺を振り切って、お前は看護婦詰め所を何度も往復した。やっと来た医者に「もう手遅れかもしれない」と言われたときの俺の絶望感を余所に、お前はひたすら祈り続けた。紙一重で息子を救ったのは俺じゃない、お前だ。お前は口癖のように「私、バカだから」と言うけれど、俺はそう思ってない。だって、例えば手紙類は全部俺が代筆しているけれど、お前のキスマーク以上にインパクトのあるもの、書けないもの。どちらが先でも、最期は互いに唇を合わせてサヨナラしような。そのときお前には紅薔薇のような口紅がいい。

私は住友信託銀行主催で2000年より毎年行われている、この「60歳のラブレター」を読むのが好きで読むたびに感極まって泣いている自分

どのご夫婦だって決して決して波風がなかったわけじゃないはずなのに、
愛情と優しい気持ちが湧き上がっている。
その波風を一緒に乗り越えた痕跡がこのラブレターに一字一句大事に含まれていて、
町行く人を見ては新たな目線で想像させられる。
きっと疲れた風貌のあの人も

酔っ払ってヨチヨチ歩きのこの人も

メタボなあの人も

人生の伴侶への万感の想い!があるんだろうなぁ?と思うと
改めてこの世は素晴らしいと思わされる。
やっぱり愛って最高だぜ

私も最高のラブレターを、贈るつもりです。ムッチーに

その前に早く一緒に住めよ
って話でしたね 
ぺったんこ
