
[北浜 流一郎先生の株式コラム 12月10日号]
先週までの上昇はスピード違反。目先しばらくスピード調整が必要。
やはり東京市場は為替市場次第です。先週までの急騰は明らかに円の急落によるものでした。それは誰の目にも明らかながら、株価が上がると株自体の上昇力も強まったような気がして来て、為替が円高に転じても続伸するような気がします。
実際そうなることもあり、そうなってくれればこの上ないため、今週の動きが大事でした。私は先週の上昇はスピード違反、今週はそれが修正されるとの見方だったものの、失望したのは為替市場との連動性に変化がなかったことです。
つまり円安=株高、円高=株安。この原則に変化がなかったのです。今週為替は、90円から87円台へと上昇しました。驚くほど上ったわけではなかったものの、7日こそ先週の勢いで145円高したものの、8日は27円安、9日136円安、そして10日は142円安です。
10日は前日の米国市場が上昇したにも関わらず東京市場は下げてしまいました。ドルが売られたからで、東京市場は引続き米国市場高よりもドル安円高を懸念していることが明らかになった恰好です。
もちろんSQを控えていることもマイナス要因ではあったのですが、やはり最大の懸念要因は円の反発になります。
これは今後どうなるのか。展開を読みにくいというのが正直なところです。スピード違反的に円安が進行した状況では、どう動けばよいのかすぐに分かります。一時的な上昇になるため売りをぶつける。これが正解になりますが、いまのところ為替の円高はスピード違反といえるほど急激に円高に振れているわけではありません。
このような状況では売買ともにやりにくいため、少なくとも目先の下げが止まるのを待つ必要があります。
具体的には日経平均の下値支持線は目先9800円であり、ここで止まるかどうかになります。この水準はこれまで揉み合ったところですが、支持力は強いものではありません。そのため勢いでそれを割り込むことも想定しておきたいところです。その場合、次ぎの支持線は9600円となりますから、そこまでの下げがあれば買い出動に利ありと見ます。
こんな状況だけに、いまは投資対象銘柄が限られます。買い手が非常に少なくなっているからです。そこで考えたいのが、好取組銘狙いです。これまで取り上げた銘柄も多くはこの点へ着目して選んだものになりますが、今後もその有効性は変りません。
で、まず注目したいのは住友林業(1911 大1 100株)です。金融機関は金融緩和策を受けて今後住宅ローンの貸し出しに力を入れることが考えられます。当然それは住宅需要の拡大につながると見てよく、住友林業の低迷が続いた注文住宅、木造アパート建設なども回復に向かうと見てよいでしょう。
株価は戻り高値圏ながら続伸が見込めます。
同様の観点からTOTO(5332 東1 1000株)も魅力的です。住宅改築も復調に向かう可能性高く、衛生陶器、浴槽に強いこの会社にとってもプラスに働くと見てよいでしょう。
株価はこれまた戻り高値圏にあるのですが、売り残が買い残に対して圧倒的に多いことから、目先下げても再起力強く、簡単には下げてしまわないでしょう。
資金に余裕がある方にふさわしいのが小糸製作所(7276 東1 1000株)です。トヨタ自動車向け照明機器で首位のメーカーだけに、現在フル操業中です。企業にとって忙しいことは良いこと。フル操業中なのですから、株価も強くすでにかなり高くなっているものの、まだ騰勢止まらずといったところです。
もちろん信用残も売り残が圧倒的に上回っています。
ちなみにTOTO(5332:東1)の場合は売り長が常だから気にしなくても良いが、
小糸製作所(7276:東1)の方はここで売り残が増えて来た為上値はなさそうに見える。
もし、売り残が多いと言って踏み上げを期待するならば
下値圏で売り残と買い残の両方が一気に増える事が条件だ。
例えばドワンゴ(3715:東1)の2007/09/28の週からがそうだ。
それから一気に出来高が増えている所があるがここは踏みが入ったのだろう。
そしてドワンゴ(3715:東1)の良かったところは買い残が増えた事だ。
買い手がついた事でエクステンションが起った。

『具体的には日経平均の下値支持線は目先9800円であり、ここで止まるかどうかになります。この水準はこれまで揉み合ったところですが、支持力は強いものではありません。そのため勢いでそれを割り込むことも想定しておきたいところです。その場合、次ぎの支持線は9600円となりますから、そこまでの下げがあれば買い出動に利ありと見ます。』
日経平均の下値関門値は9628円です。この辺りまで押すと仕込みのチャンスと思われます。