2021.10.6-9
先日の遭難は堪えた、仲間から2年余りで2人の遭難者を出してしまった。
現役を退いて久しいので、両者とも深い関わりはないのだけど、それでも色々と…
そんな中、遅い夏休みが突然やって来た。
もし先日の失せ人が見つからなければ、ここも捜索にあてるつもりだったが最悪の形で発見されたので、ぽかっと空いてしまった。
まぁ、意気消沈で家の中で猫と転がってるのも乙なのだけど、ここはあえて出かけてみるか…
秋だけど、紅葉にはまだ早い、アルプスは紅葉してるだろうけど先週違う理由で行ったし、イマイチ気分が…
北海道界隈ならどこかで紅葉しているだろう、でも十勝岳とか大雪とかはもうとっくに終わってるだろうし、もうちょい小さな山で…そうだピッシリ山だ、ピッシリ山に行こう。
前日に登山口まで移動し、そこでビバークして、翌朝出発。
ピッシリ山登山口
落ち葉が積り初めた登山道
在りし日は大木だったと思われる木の骸
昨日は登山口でビバークだったのだけど、ピッシリ山の登山口は人里からだいぶ離れた所なので、一応ヒグマ対策として起きてる間はずっとラジオを鳴らしていようと、ラジオを点けたのだけど、番組が入らねぇ~
もうなんにも入りません。
日本ハムとどこかの野球中継が微かに入るのでそれにチューニングを合わせるのだけど、すぐに入らなくなってしまう。
違う番組を探すけど、場所柄からかロシア語の放送が入るのと、NHK高校講座が日本語で唯一入る番組であると分かりガッカリ…
仕方なく、ほんっとうに仕方なく、NHK高校講座を聞く事に…飯食ってる間ぐらいは鳴らしとくか…
始めはコミュニケーション英語ってのかな?つまらねぇ~と思いながら聞いて、でも復唱するところは大きな声で復唱しましたよ、なんて言うフレーズだったか忘れたけど、山ん中に俺一人だしね。
お次は数学だった、勘弁してくれよ~と思って聞くと、三角関数の和の公式だった。
懐かしー!「咲いたよコスモス、コスモス咲いた」だ!でも俺は「最高は交際」で覚えたんだよね、差の時は「咲かない咲かないコスモス咲かない」だっけ?
北海道は旭川の酒「男山」も進み、喰うだけ喰ったしそろそろと言う頃、数学から保健体育に番組が変わった、保健体育なんてラジオ講座でやるのかよ。
それも「壇蜜先生の保険体育」だっ!
マジかよとズッコケて聞いていると、地域の危機管理の話だった、それ保健体育なんですかね?
当然、予想通り真面目な内容だったよ、実は壇蜜さんの事は全然知らなくて、なんとなくセクシーで売ってる人くらいしか、でも壇蜜さん、実は知的で真面目な人だったのですねぇ、勉強になりました。
そんな事を反芻したりしながら登ると紅葉の樹林帯を抜けて視界が開けてきた
薄雲かかる朱鞠内湖が見える。
ピッシリ山は朱鞠内湖のほとりの山というイメージだったけど、こうして見ると結構離れてるな~
そしてピッシリ山への稜線の一角に至る。
こんな山もあるのだど、こころ癒される。
ここからはずっと見晴らしの良い稜線漫歩だ、すばらしい。
背の低い草木を踏み分け、見晴らしの良い稜線を歩くのはほんとに楽しい。
カサコソ、カサコソを稜線を歩く、振り返ると朱鞠内湖が見える。
でも、朱鞠内湖ってダム湖なんですよね、形からすると天然湖のようですが。
ナナカマドが至る所に実を結んでいました、とてもきれいです。奥の山がピッシリ山。
ピッシリ山って変な名前ですよね、聞くからにアイヌ語なんだろうけど。
調べると、やっぱりアイヌ語でピとシルで石と山なんだって、ふうん。
ほんの一部だけど痩せた部分もあり、良い感じ。
気分よく歩いて、ピッシリ山の山頂に到達。
山頂は冷たい風が吹いてちと寒い。
さて、元来た道を戻る。
下山後、幌延まで行くので早く下山したいんだよね。
下山も癒しの稜線は続く。
まっこと、すんばらしい。
カエデ類のすくない山域らしく、紅葉は黄色だけど、とても綺麗。
本州の山で、熊鈴なんてつけた事ないのだけど、ここらはヒグマがいるし、熊鈴つけて歩いていると、本日、唯一すれ違った札幌から来た登山者が鈴つけてなかった、地元は付けないのかな?
まぁ、朱鞠内界隈で札幌って地元じゃないかもだけど。
徐々に近づく朱鞠内湖、そして気持ちの良い尾根を離れ、紅葉の樹林内へ…
そして、登山口へ戻り、ピッシリ山は終了。
思いの他、良い山だった。
春に尾根を選んでスキーで来ても良いかもね。
そして一路、幌延へ…
幌延で一泊し明日はサロベツ原野へ行く予定。
どこかの峠の紅葉。
幌延への道中、天塩川沿いの国道40号線、な~んにも無くて、だ~れも住んでない所に、忽然と北海道命名の地が現れたので、ちと寄ってみる。
肝心の案内板が朽ちて読めません、ちくしょう。
仕方ないのでググりました、便利だねネット。
幕末の松浦武四郎という人が調査の為、天塩川をアイヌの人に案内されて探検したときに、ここらに住んでいたアイヌの長老に教わった言葉を元に命名したらしい。
幕末の天塩川ってさぞワイルドであったであろう、すごい冒険だね、大変だったろうけど、素晴らしかったんじゃないかな?
そして、北海道って名前の起源にアイヌ語が使用されていることで、どこか救われた気がした。
そんな思いにふけっていると、会社から電話が掛かってきたりしてガッカリ。
そして幌延近くですっかり日が暮れようとしたとき…
おおぅ!天塩川の堤防越しに利尻山、懐かしい姿。
そして暗くなると同時に幌延に到着し、宿にてビール飲んで本日は終了。
続く…
























