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写真小話

私が撮影しながら散歩した備忘録的な記録

2023.02.22

マイナーな尾根道を静かに歩いて山旅してみたい、途中で1泊したりして…

牛の寝通りという尾根道がある、中央線沿線の権現山から大菩薩連嶺へ至る尾根でちょっと長くてアプローチも長く、特に展望もないので人気はいまひとつ。

30年以上前の山を始めたばかりの頃、いつか歩いてみたいなーと思っていたけれど、その後、成長とともに大場所ばかりに目が行くようになり存在すら忘れてました。

おやじも終盤に差し掛かってこようかという今、かつて思いをはせた尾根を静かに歩いてみようと思う。

JR鳥沢駅、この駅に降り立つのも三十数年ぶり、かつては木造のプレハブっぽい駅舎だったと思う。

駅の目の前に甲州街道がはしっており、甲州街道のセブンイレブンで中華まんとコーヒーを買って、ザックに腰掛けながら腹ごしらえをする。

甲州街道の鳥沢駅付近はかつての宿場町になっており、上野原周辺と同じく宿場町の面影が残っています。

腹ごしらえした後は甲州街道を離れて北へ進み扇山の登山道へ向かう。

もう9時になってしまった。

眼前に広がる扇山、名前の通り扇を逆さまに開いたような姿が印象的で、一度覚えてしまうと中央線に乗っていても、中央自動車道を走っていても、ああ扇山だーとすぐにわかる様になるシンボル的な山。

扇山は山登りを始めたばかりだった中学生の時に鳥沢から登ったっきりだと思うので三十数年ぶりとなる。

梅の香りのする畑の脇の道をゆっくりを登っていく。

やがてゴルフ場脇のやや細い車道を蛇行しながらの登りとなり、このあたりの感じは三十数年ぶりだけど良く覚えていて懐かしい気持ちとなる。

あの時はたしか季節は春で藤が咲くころだったと記憶している。

子供のころの登山は経験が浅い分、新鮮で、よく覚えているものだなぁと驚く、若かったからかな?その後は山に行きまくって色々な所でいろんな登山をしたけど、結構覚えてなかったりします。

車道はゴルフ場の入り口を少し過ぎた所で分かれて、そこから山道に入ります。

杉林の中の急登を黙々と登ってゆく。

今回道中に水場が無い中での1泊登山なので、水5リットルを初っ端から担いでいるので重い重い…

昔の記憶で扇山の山腹に水場があったと記憶しているけど、あてにして外したら詰んでしまうので最初から用心して5リットルを担いで重みに耐えながら登る。

すると…

水が出てましたよ、しかも結構立派な水場だ。

記憶では、こんな桶なんて無くてチョロチョロと流れているだけの水場だったと記憶しているけど昨今の登山ブームで立派にしたのかねぇ、ちょっと悔しいからここでしこたま水を飲んでやりましたよ。

水場の上には山の神がありました。

こちらは全く記憶にございませんでした。

 

ここから更に傾斜が増してくるけど、ひと登りで百蔵山からの稜線に登りつく。

広くて良く踏まれた安心感のある山道、扇山の人気を伺わせる山道。

稜線からもうひと登りで扇山山頂。

扇山山頂到着。

平日という事もあり、人が一人いるだけでした。

その方は身の回りのちょっとしたゴミを拾っておられました、偉いですね。

山頂の西端から富士ちゃんが良く見えます。

2月にしては雪が少ない感じがします。

2月っていったらもっとべとーっと雪が着いているのが普通ですが…

そういえば、今回も百蔵山からの稜線あたりは積雪があると思っていたのですが、今の所まったくなし、これから権現山までの北側の稜線には雪がある事でしょう。

 

扇山山頂を後にして、北へ進む。

雪がねぇよ、近年はこんなモンなんですかねぇ。

浅川峠を過ぎて権現山の登り、荷物が重くてちょっとしんどい感じ。

牛ノ寝通りへの稜線に登りつき、ザックをデポして権現山を往復。

権現山山頂、昨年夏にも沢登りで来ているし、近年毎年1回は来ている山。

権現山を後にしてザックデポ地へ戻り、西へ向かう。

道はしっかりしているけど、やはり歩くひとがあまり居ないようで、細い山道。

積雪は全くなしだけど小さなアップダウンを繰り返すのは地味につらい。

三ツ森北峰近くなるとちょっとした岩場を通過する。

三ツ森北峰はちょっと展望がある。

だいぶ日が陰ってきたので、そろそろ野宿する場所を決めないと…

三ツ森北峰を過ぎると、稜線が広くなり、快適な林間散歩になり、大寺山を過ぎて、小寺山のあたりで林道が登場する。

林道をちょいと外れたあたりで、野宿する事にした。

今回はトレッキングポールをA字に組んで張るタイプのツェルトにて野宿、積雪は無いけど地面は凍っておりペグが入りづらかった。

狭いツェルト内で鍋を食い、柿ピーを肴に酒を飲んで就寝、物音のしない静かな夜でした。

 

翌日、うっすらと曇り空、このあと天気は徐々に悪くなるんだっけ?

袋詰めラーメン食べてそそくさと出発、6時半。

-5℃くらいかな?地味な寒さ、曇っているけど気分はなぜか爽やかです。

稜線上の林道を快調に進む。

振り返れば昨日越えてきた山々が見える。

途中林道を外れて、富士ちゃん展望台のある奈良倉山に立ち寄ります。

おう、富士ちゃん傘雲になって趣深い感じ。

曇りだけど、見られて良かった。

奈良倉山からまた林道に戻り、ザカザカ下って松姫峠に到着。

松姫峠はバイクで日帰りツーリングなんかすると良く通る所、通行禁止時期に徒歩で山伝いに行くと、全然違った印象です。

ここで結構長かった稜線林道ともさようなら、再び山道になります。

鶴寝山を過ぎると稜線が広くなり、森が良い感じに…

うーん写真では、うまく伝わらないけど、良い感じなんですってば!

なんちゅうか、林相がブナ主体で…

こりゃ、新緑や紅葉の頃はすごく良いだろうね、混んでなきゃ是非また来たいな。

いつも間にか天気も晴れて、気分もアガります。

眼下にチラチラ松姫湖が見えてます。

大マテイ山を越えてチョロっとアップダウンを繰り返すといよいよ大菩薩連嶺への登りとなる。

昨日の野宿で水と食料がだいぶ減ったので、荷物が軽くなって、気分も軽い。

やがて標高1700mを越えると、さすがに雪道になってきます。

チェーンスパイクを靴に装着して登ります。

おう、大菩薩の稜線だぜ!

石丸峠を越えて大菩薩峠へ向かうと…

また雪がなくなっちゃったよ、いくらなんでも雪すくなくない?2月だよ、積雪一番多い時期なんじゃないの?

石丸峠方面を振り返ってもこんな感じ。

熊沢山を越えて、大菩薩峠へ

ここだけ雪がありました。

大菩薩峠から上日川峠へ山を下る。

道は、日陰は雪が凍ってアイスバーン、日向はぬかるんていてちょっと歩きにくい、そんな道も上日川峠を過ぎると雪も完璧になくなり普通の山道。

上日川峠から裂石への山道はさすが大菩薩峠へのメイン通りだけあって、人が歩きすぎて山道が掘れちゃっていてスゲーな、今は誰もいないけど、シーズンとなればスゴイんだろうな。

やがて、道はポンっと川沿いに出て、山道ほぼ終了。

千石茶屋の前に佇むお地蔵さん。

道端に佇む石仏、ヘアースタイルがモヒカンだね。

雲峰寺までくれば、もう下山したも同然だよね。

バス停到着で終了。

バスをアホみたいに1時間待って塩山駅へ、この1時間の待ち時間がこの山行で一番寒かったよ。

 

 

おしまい