イラスト 葛西リカコ


「夜明けには優しいキスを
」の加瀬のその後のお話です。

前作があまりに痛くて重い(精神的にも、肉体的にも)お話だったので、いいお話だけど、正直読み返すのはしんどいなぁ。なんて思ってました。

ただ、このお話を読んだ後は、彼らの軌跡を読み返したくなってしまって、また「夜明けには~」から読み返しました。

そうしたら、今度は加瀬の側からも読む形になったので、最初とはまた少し違う印象に。

そして、前作の公平の言葉

「一回でも誰かに全力で抱きしめてもらった人は、絶対に強くなる。加瀬さんは要さんにたくさん愛情を貰ったから、これからちゃんと幸せになれる」

という言葉がこのお話でやっと実現したんだなぁ、と感傷的になってしまいました。




お菓子の家: ~un petit nid~ (プラチナ文庫)凪良 ゆう著 イラスト 葛西 リカコ


【あらすじ】

『大事なものはひとつでいい』

リストラされた加瀬は、強面なパン屋の店主・阿木に声を掛けられ、バイトをすることに。

無愛想で人との付き合い方が分からない加瀬にとって、店の温かな雰囲気は馴染みがなく、戸惑うばかりだった。

けれど火事に遭って阿木と同居することになり、彼の優しい手にどうしようもなく惹かれていく。

優しくされればされるほど阿木に依存してしまい、溢れそうになる感情に加瀬は……。

前作では、「虐待の連鎖」という言葉がそのまま当てはまりそうな形で、恋人だった要に暴力を振るってしまっていた加瀬でしたが、要との付き合いを経て、「誰かを好きになったら、今度こそ優しくしよう。もう二度と感情にまかせて暴力をふるったりしない。」と心に決めています。

でも、人とどう接したら良いのか、加瀬にはわからないんです。

前作でリストラされてしまい、仕事を探していた加瀬は、たまたまのぞいたパン屋さんで雇ってもらえることになって、オーナーの阿木、パン職人の知世、知世の子供の里央と出会います。

この阿木がちょっと風変わりで、履歴書も見ないで、加瀬だけを見て雇うことを決めることにも窺えるのですが、とにかく物事をシンプルに捉える人。

だからこそ、ネガティブに陥りがちな加瀬には良い感じで、味覚障害になってネガティブな時には、「不治の病なのか? そうじゃないなら病院に行け」なんて感じで接して来て、加瀬の気持ちを軽くしてくれます。

人との接し方を知る為におもしろいとも感じない人情派ドラマを観る加瀬を笑い飛ばしてくれるような阿木に、だんだん加瀬は惹かれて行きます。

阿木も実は施設育ちで、しかも加瀬と同様、虐待を受けて育ってきた友人を亡くした過去があって、野良猫みたいに不器用な加瀬を放っておくことが出来ません。

サバサバとした、でも実は情の深い知世、素直で加瀬に懐いてくれる里央や、ひとつひとつただ話を聞いてくれる阿木たちとの関わり合いの中、加瀬は少しずつ心を解きほぐして行くのですが。。

阿木のセリフじゃないですが、何というか、加瀬って、「見てると何かたまらない」という感じです。

愛されたい、誰かに自分を見て欲しい、と痛いほど願っているのに、どうすればいいのかわからない。

自分が欲しいものはみんな買うことの出来ないもので、いつも自分の手に入らない、とネガティブになっていて。

本当は甘えたいのに、ちょっと離れたところからちらちら見てる感じで、諦めていても諦めきれない。

ただ一人、自分を受け入れてくれた要から貰ったシャツを大切にしていて。

誰か、加瀬を抱きしめてあげて~!と言いたくなります( >_<)

このお話で加瀬は「攻→受」への転換があった訳ですが、加瀬みたいな人には、そうやって抱きしめて、ベタベタに甘やかして、安心させてくれる存在が必要だったんだなぁ、と読んだ後では、これしかなかった気になりました。

阿木にしても過去は消せない訳ですが、逆に優しく出来る存在が必要な人なので、これからベッタベタに甘やかしてくれることでしょう♡

要のその後も出てきましたが、穏やかに会話する今の2人に、落ち着くところに落ち着いた印象です。

番外編なんかで、阿木に甘やかされまくってるのに、不器用でよくわかってない加瀬とか、ぶっきらぼうに甘えまくる加瀬とか、いろいろと読んでみたいかも。

って、どっちも甘えてるやん(笑)

タイトルの「お菓子の家」。

毎回ご自分でタイトルを考えていらっしゃるそうですが、「積木の恋」にしても「天涯行き」にしても、読み終わってから考えてみると、またなんとも言えない意味を感じて、じわじわ来てしまって、上手いなぁ、といつも思います。

最近、いわゆる「black凪良」バージョンのお話が続きましたが、 次回はほのぼのしたお話の予定だそうでです。

凪良さんのコメディの入ったお話もかわいくて好きだし、間口の広い凪良さんのこと、次のお話が楽しみです(^_^)



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リンクスロマンス&リンクスコレクション合同フェア、今年もやるそうです(^^)


9月24日頃から開催だそうですが、店舗によって違うそうです。

対象本がアニメイトでやった時のものどどんかぶりみたいなので、書店によって違うという記載に期待したいです。

新しい本に手を出す機会としてはいいんですが、やっぱり対象はもっと幅広い方がいいなぁ。

年貢を納めて、マンガにも手をだしちゃおうか?

ああ、出版社の思うツボかもしれない(^^;)


1.フェア開催書店で、対象本購入で、小冊子(全6種類)を貰えるそうです。

フェア対象例

リンクスロマンス

葵居ゆゆ「はちみつハニー」

かわい有美子「甘い水 2」

桐嶋リッカ「涙キラキラ」

真先ゆみ「白銀の使い魔」

水島忍「魔獣に魅入られた妖精」

水壬楓子「RDC―レッドアラート―」

六青みつみ「誓約の代償~贖罪の絆~」

リンクスコレクション

池玲文「たつのおとしご」

琥狗ハヤテ「もののふっ! 1」

香坂透「ブラックシープ・ダウン」

スナエハタ「とろける半熟友情クエスト」

ハルコ「笑えない話」

斑目ヒロ「ビューティフル デイズ」

六路黒「一途恋愛自覚ナシ!」

小冊子ラインナップ

葵居ゆゆ×斑目ヒロ

水島忍×ハルコ

真先ゆみ×琥狗ハヤテ

桐嶋リッカ×スナエハタ

かわい有美子×六路黒

六青みつみ×長門えりか


2.コラボ書き下ろし小冊子(特集:セクハラ)応募者全員サービス

【ラインナップ】

<原案×漫画>

石原ひな子 × 中田アキラ

いとう由貴 × ミナヅキアキラ

剛しいら × 山野でこ

<イラスト×小説>

亜樹良のりかず × 佐倉朱里

香坂透 × 篠崎一夜

白コトラ × 水壬楓子

【応募方法】

月刊リンクス10月号(2012年9月7日発売)もしくは11月号(2012年10月9日発売)に付いている応募用紙(コピー不可)に、フェア用帯についている応募券1枚を貼り、必要事項を記入、雑誌についている振込用紙で1000円を振り込んで、 応募用紙を送付。

【締切】2012年11月30日(金)当日消印有効

詳しくはリンクスさんのHPで。

http://www.gentosha-comics.net/event/lynx_autumn.html



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ルナノベルズさんが、9月刊を最後に休刊するそうです(≧Д≦)

かわい由美子さんの「伯爵夫人の魔法の靴」と妃川螢さんの「未必の恋 ―CROSS OVER―」で最後ということに。。

やっぱり文庫がどんどん出てきているから、単価が高めのノベルズは生存競争が激しいのでしょうね。

ムービックさんだと、最近出来たドルチェノベルズさんもあるんですが、ルナノベルズさんで出るお話が好きだったので、本当に残念です。

短い間でしたが、毎月、本当にお世話になりました <(_ _)>


http://www.movic.co.jp/book/luna/

【追記】

えっ!? ドルチェノベルズも??

この間出来たばかりじゃないですか。。

早すぎる(>_<)

http://www.movic.co.jp/book/dolce/index.html



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