ディープフェイス~閉じ込められた素顔 下 イラスト 奈良千春

これ、上下巻でタイトル変える必要あったのかな(^^;

【あらすじ】

『俺に関わるな これ以上は、あなたを守りきれない』

「今さら後悔しても遅い。これは忠告を無視した当然の罰だ―」。

新聞記者の貴志誠一は、ある殺人事件の記事に疑問を覚える。

閑職に追いやられ、暇を持て余していた貴志は、その秘密を一人で探ることにするが、事件において重要な鍵を握っているのは、警察官僚の篠原亮司だった。

怜悧で冷たい雰囲気をまとう篠原は、貴志にまともに取り合おうとせず「関わるな」と忠告する。

しかし貴志は、高慢な篠原に憤りを感じ、事件の裏側を探ろうと躍起になった。

だがある夜、危険な匂いを漂わせる黒獣のような男に拉致され……。


貴志は入社以来ずっと、エリートコースを歩み、周りを信用せず、一人で事件を追いかけて来ました。

上司が不正を働いたことに巻き込まれ、もともとは社会部のデスクだったのに、今は文芸部の閑職に追いやられている。

ある日、新聞の片隅に小さく載った白金台の殺人事件が気になり、調べてみると、事件は篠原警視の実家で起こっていて、本人が圧力をかけているふしがあった。。


う~ん、事件中心の話かと思ったら、エロ中心でした(^^;

リョウと名乗る見知らぬ男に襲われたり、情報と引き換えにヤクザになぶられたり。

事件の調査も、なんか人に訊いて情報を得る、といったことばかりで、それが悪いという訳じゃないんですが、他にアプローチ方法はなかったんだろうか。

事件は凄惨なものだし、篠原が抱える秘密も衝撃的なのに、活かしきれてない様に感じてしまいました。

素人が言うのも何ですが、もう少しエロを減らして、話の筋をスッキリさせて、焦点を絞ったらもっとおもしろい話になったんじゃないかなぁ。

リョウとの別れのシーンなんかは切なかったんですが、全体に中途半端な印象で、もったいないなぁ、と思ってしまいました。

あと、奈良千春さんのイラスト、挿し絵の役割を果たしていない様な気がします。。

独自性を追及するのも良いですが、それは挿し絵で求められている限度を越えてしまっている様に感じて。

そういうものを描きたいのなら、挿し絵というジャンルでやるべきではないと思います。ってキツいかな(^^;

物語と関係なく、一枚のイラストとして見れば、“アリ”なんですけどね~。

挿し絵を見ると萎えるので、あまり見ない様にして本を読んでしまいましたが、これは本末転倒じゃなかろうか。。。