【スチル&ネタバレ】隠れた名作・PSP版『薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク』プレイ記【注意】 | 巴のブログ

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お久しぶりです、こよりです。


さて、今回は前回紹介させていただいた『薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク』のプレイ記を書きたいと思います。


この記事にはネタばれ&スチルばれがあります。まだプレイ中で未クリア、今からプレイしようと思っている方は注意してください。



ストーリーは名門学校で小間使いをしている主人公・日向要くん(以下キャラクター敬称省略)が、ある夜暴漢に襲われた事から始まります。

気がつくと自分は布団の中。学生の誰かが要を運んでくれたと、下宿所の大家さんが教えてくれました。
一体誰が運んだのか。一体、誰に自分は襲われたのか。
襲った犯人が要をここまで運んできたのだろうか。
そんな事を考えつつ周囲に怯えながら雑務をこなしていると、一部の生徒の様子がおかしい事に気付く。
金子には『メートヒェン(女性)』と笑われ、火浦には『汚らわしい』と睨まれ、真弓は『あずさ(火浦くん)はまだ子供だから』と言われてしまった。
無口だけど何かと要に優しかった土田でさえ、眉をひそめて無視される始末。
もしかして、この人達はあの事を知っている…?
そんな恐怖に慄きながら、学校に送られてくる手紙を届けに、月村先生の所に行く要。
先生はいつもと変わらず、要に笑顔を向けてありがとうと言って手紙を受け取ってくれる。
ほっとしたのも束の間で、先生宛てに『花喰ヒ鳥』と名乗る人物から手紙がある事に気付いた。
胸騒ぎを覚え、「開けないで」と言う間もなく先生は封を破り、中を確認すると。
その中には一枚の写真。
あの夜の出来事を写した写真だった。
真っ青になる要に、月村先生はある提案をします。
『犯人を探しなさい』と。



ここまでが序章です。
犯人を探すと決めた要。
一体『花喰ヒ鳥』は誰なのか。
なんの為に要を襲ったのか。
『花喰ヒ鳥』の狙いは一体なんなのか。
謎が謎を呼びます。
この後要はパートナーと一緒に犯人を見つけ出す、のがこの話の主軸なのですが、サブキャラ達だけでもカップリングが可能です。
今回私が挑戦したのはこの三組。
土田×要
火浦×金子
抱月×真弓
まずは硬派な土田からおとす事に決定。その次は(色々な意味で)下克上を狙う火浦と金子先輩ペア。
そして最後は自ら『花喰ヒ鳥』と名乗った小説家の抱月と、火浦にいつも付いて回っている真弓。


さて、このゲームを進めていくには、その日の最初にカップルを選択する事から始まります。


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キャラクターのカードを選択して、そのキャラクターの相手、『受け』にしたいキャラカードの上に乗せます。
乗せる時、キャラカード下にゲージがあるのですが、青が『受け』のゲージで赤が『攻め』のゲージ。
カードを重ねる度にそのゲージが増え、『受け』続ければ青ゲージが溜まり、『攻め』続ければ赤ゲージが溜まる仕組みになっています。
そして、カードを重ねる時、毎回薔薇の花びらを消費します。
1日全部で10枚あり、その10枚の限度の中カードを重ねていきます。
ちなみに、元々『攻め』ゲージが多いキャラを『受け』にするには花びらの枚数がかなり必要になってきます。
金子に火浦のカードを重ねる場合だったら、最初9枚必要でした。
しかし、『受け』ゲージが溜まっていくと花びらの枚数はあまり必要しなくなり、最終的には3枚位までになりました(笑)
一日経てば消費した花びらは元の10枚に戻ります。
ってな具合で、キャラを選択して、ストーリーを進めていきます。


それでは、土田×要ストーリーを紹介します。

犯人は一体誰なんだろう、と神経を削る日々の要。
そんな時、下宿先の玄関先で古びたボタンを見つける。
要が襲われあの日、学生の格好をした誰かが要を運んできたと、大家さんが言っていたのを思い出した要は、まさか、と思って土田を訪ねてみると。
キチリと留められているボタンの中で、一つだけ真新しいのを見つけてしまった。
何も言えないまま逃げ出した要は、月村先生に相談をします。
もしかしたら『花喰ヒ鳥』は土田かもしれない、と。
月村先生は何かを思案した後、ニコリと笑うと要にこう言います。
「明日の朝に、ここにいらっしゃい」
次の早朝、要が月村先生の部屋に行くと、そこには縛られて意識が無い土田が居た。
どうしてこんな事を!?と要は問い詰めますが、月村先生は悪びれた様子も無く「土田が犯人なら、彼も同じようにして脅せばいい」と言ってくる始末。
でも…!と渋っていると、土田が目を覚まします。
さ、今のうちに。
月村先生が囁くのですが、要にはそんな事出来る訳無く「あんなつらい事を誰にもさせたくない」と言ってそれを拒否する。
なんだかんだありまして(事情により少しはしょりました。事情は…察して下さい)開放される土田。
土田の話によると、たまたま朝稽古の途中に薔薇の木の根元に倒れている要を発見したと言う。
やはりあの日要を下宿所まで運んだのは土田でした。
この時要は縋るように、あるお願いをします。
どうかあの時の事は、誰にも言わないで下さい。
それに土田は頷き、眉をひそめます。
「俺は思うんだが…月村はどうも得たいが知れん。あんたももう、付き合わないほうがいいんじゃないか?」
要は必死に否定します。
月村先生は、要がここに来た時から何かと面倒を見てくれた優しい人。本も好きなように読んでも構わないと言ってくれて、勉強も、自分の時間を割いて教えてくれた。
でも、先生は土田に平気であんな事をする人だ。要を想っての事だと言っていたけど。
本当の先生は一体…。
「俺は、あんたの力になりたい」
そう言って、土田は去って行きました。
次の日から、要と先生の距離は微妙になります。前は先生の所に行くのが楽しみだったのに、今は少し怖い。


その日、要は誤って教室の前で土田の体にぶつかってしまいます。
大丈夫か?と土田が要の額にかかっている髪の毛をどけてやる。と。
辺りにざわめきが起こります。
実は要、前髪が邪魔であまり顔が見えなかったみたいです。髪をどけてやるとかなりの美人さんだと分かると、生徒達はころりと態度を変えて要をちやほやします。
それを目撃した土田は大激怒。


行くぞ要!と初めて要を『おまえ』ではなく名前呼びをして誰も居ない林へ連れて行きます。
この前までなら、生徒達の反応を笑ってやり過ごせていたのに、今はそれも出来ない。
ますます要は落ち込みます。
でも、生徒達の反応から見て土田は誰にもあの事を喋っては居ない様だった。
土田は誰にも言ってない様だったから良かった。
その言葉に、土田は少し傷つきます。
自分は信頼されていないのか、と。


その晩、土田は自分の机の中に見知らぬ手紙を発見します。
中身は何と…。
あの、襲われた時の写真。
それを握りつぶすと同時に、要はこんな酷い目に遭っていたのかと再認識する土田。
こんな目に遭っているなら、誰でも人間不信になるはず。
どうか自分だけでも、この事について絶対何も言わないと信じて欲しい。
そう思って、土田はある物をもって、部屋を出て行きます。

   

次の日、土田は要にある物を渡します。
女物の小刀と、梔子(くちなし)の枝。
自分は何があっても、あの事は誰にも喋らない。一日誰にも喋らなかった証として毎日、梔子の枝を要の住む下宿先に置く。
もし枝が無かったら、この小刀で自分を刺して欲しいと言います。
それには要もビックリ。聞くところによると、小刀は土田の曾おばあちゃんの形見だと言うのですから余計受け取れないと言うのですが、土田は聞いてくれません。

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仕方なく預かる、と言う事で話は決着。
毎日梔子を届けると言うけれど、雪や病気の時はどうするんですか?と要は尋ねますが、何と土田は産まれてこの方病気一つしてないそうです。
それから毎日、下宿所の前には梔子の枝が置かれるようになります。
その事に、要の心は少しづつ癒されていきます。


しかし、ある日を境に土田は要を避けるようになります。
何故?
やはり自分が汚れているからだろうか。
そう思っている要の元に、一通の手紙が届きます。
差出人は 
『花喰ヒ鳥』
中には一枚の紙。

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『目モナイ。耳モナイ』

一体どう言う事だろう。謎が深まります。


次の日、要は月村先生に呼ばれます。
先生の所に行く事を躊躇っていた要に、先生が囁きます。


「写真のことで…ちょっと」
写真。
襲われた時の写真の事だ。
また先生宛てに送られてきたんだろうか。
戦々恐々としながら、先生の部屋に入る要。
しかし、話はそれではなかった。

「―――要君は、最近土田君と親しいようですが」
要は、先生に土田の事を相談します。
優しくしてくれていたのに、最近なんだか自分が避けられている、と。
すると先生が言います。
土田の所にも、あの写真は届けられているかもしれない。
要は真っ青になります。もしかして、土田はあの写真を見たから、自分を避けている―――?
土田に聞いた方が良いと言う先生。
そしてまた甘い声で囁きます。

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「……またいらっしゃい」


次の日、要が問い詰めると土田が言います。
あの写真は焼き捨てた。
やっぱり、あの写真は見られたんだ。
絶望の淵に叩き込まれた要。今度は要が土田を避け始めます。
しかし土田も黙ってはいません。
どうして自分を避けるのか教えてくれ。
促されて、要はプライドを踏みにじられた、自分は男なのにあんな事。自分が嫌になる。と告白する。
避けるのは、そんな自分は土田と一緒に居れない、みたいな事を言いますが。
土田は
「あの時以来、俺の中には、けだものが棲み着いた。追い出そうとあがいてみたこともあったが、無駄なことだった」
とこっぱずかしい事を言うと。


「俺は…どうやら、その、あんたのことが好きらしい」
と熱烈告白。
突然の事で挙動不審になる要に、土田が言います。
今晩、ここで待っているから。
と。



その晩、要はカンテラの明かりを頼りにある場所へ歩いていました。
目的の場所は、もちろん。

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「……好きだ」


暗転。
アーッ!!(笑)


晴れて結ばれた二人。この後土田は要にベッタベタのバカップル振りを発揮します。

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さて、これで二人は結ばれて万々歳なのですが、肝心な事を忘れていました。
要くんを襲った犯人『花喰ヒ鳥』の正体。
上記のストーリーには書いてないのですが、要くん宛てにもう二通『花喰ヒ鳥』から手紙が来ていました。


『匂ヒモ味モ、暑サ寒サモナイ』


『在ルノハ只墓』
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繋げてみると
『目もない、耳もない。匂いも味も、暑さ寒さもない。在るのは只墓』
一体どう言う意味でしょうか?
そして『花喰ヒ鳥』は、もしかしたら殺人も犯してるかもしれません…。
私の当てたENDはどうやら純愛のBADENDだったらしく、謎は謎のまま終わってしまいました。(犯人の名前は出てきますが、まだ未消化の為ここでは伏せておきます)
純愛のGOODEND(犯人を探し当てた?)を見るには、複数人のイベントを起こし、情報を集める事らしいのです。
次は攻略サイトを参照に、純愛GOODENDを目指したいと思います。金子先輩、出番ですよ。
今更であれなんですが、私的事情(主に時間的な意味で)により基本、記事には要くんからみの話ししか載せないかもしれません。


最終目標は月村先生とのENDです。先生は複数人とのENDを見終わって出ないと攻略不可らしいので、頑張って行きたいと思います。
それではノシ