シャロンいらっしゃいムッタ
今日は一人?
ムッタ・・・ああ
ヒビトはNASAで訓練中だよ
部屋で音楽が鳴っている♪
ムッタお・・・
なんか懐かしい曲が・・・
シャロンムッタとヒビトの演奏よ、これ
あなたが久しぶりに来るっていうから
懐かしくなって聴いてたのよ
ムッタ1225人中ね
315人だって
書類選考通ったの
シャロンすごいじゃない!それに通るなんて!
ムッタ・・・いや・・・おれは何もしてないんだけどね
シャロンムッタの実力なら通るってわかってたのね
ヒビトは
じゃあ次は一次審査か・・・
難しい筆記試験ね
ムッタ受けないんだよ
シャロンどうして?
ムッタこう・・・さらさらーーっとね
おれ程度の人間はふるい落とされるってわかってるから・・・
残りの315人中、2人か3人だよ
飛行士になれんのなんて
・・・無理だよ
シャロン久しぶりにセッションしてみようか
ムッタん~・・・もう忘れちゃったよ。。
シャロンここにトランペットがあります
ピアノもあります
ギターも太鼓も・・・
ハーモニカもあります
どれをやってみたい?
~幼少期の回想~
ムッタ「全部!」
シャロン「ええーー、全部やるの?」
ムッタ「だって全部やってみなきゃ決められない!」
シャロン昔ムッタにこう訊いたら
全部って言って片っ端から鳴らしていったの覚えてる?
1時間かけて
それであなたその中でなぜか
トランペットを選んだのよ
どうしてって聞いたら
ムッタ「この中で一番音が出にくい!」
シャロン昔のあなたってそんな子だったのよ
なんにでもどんどん挑戦して
難しいことを選んだ
ムッタそ・・・そうだったかなぁ
トランペットを選んだのは
単に一番金ぴかだったからじゃないかなぁ
シャロンそれならそれでいいのよ
今のあなたにとって一番金ぴかなことは何?
・・・。
シャロンんさぁトランペットを持って
音を出して
上手くなくてもいいし
間違ってもいいのよムッタ
まずは音を出して
音を出さなきゃ音楽は始まらないのよ
・・・。
漫画:宇宙兄弟の一節です。
いつの間にか少年のころの思いをなくしたムッタ
宇宙飛行士になるというせっかくのチャンスにもかかわらず
あきらめようとしているムッタを
シャロンが励ますシーンです。
ちなみにヒビトはムッタの弟です。
大人になるというのは何となく悲しいものです。
心の中に秘めている
情熱とか
夢とか
そういうものを表現することに億劫になっていくものです。
いざ目覚めても、やっぱり最初の一歩というのは難しい。
そんなムッタの背中をそっと押してくれるようなシャロンのセリフが何とも美しいです。
音楽でもまずは音を出さなきゃ何も始まらない
人生でも仕事でも恋愛でも
上手くいかなくてもやって見ることが大事なんだって
胸に響きました
僕も
僕にとって一番金ぴかなものに
とりあえず最初の一歩を踏み出してみようかな。
宇宙兄弟
一巻より