今でこそ企業の経営者をしている兼元謙任ですが、
10年ほど前は公園をねぐらに仕事をする、いわゆるホームレス。
なぜそこから年商10億円近い企業の経営者になれたのか
兼元社長流の成功シートを紹介する一冊である。
でも彼が強調したいのは”もう一人の自分”の存在。
成功するためにはこのもう一人の自分について理解し、もう一人の自分の進む先を目標に向かわせる必要があると説いています。
”もう一人の自分”とはなにか。
それを別名『自律神経くん』と呼んでいます。
自律神経とはざっくりいうと、勝手に呼吸をする働き、心臓を勝手に動かしている働きのことです。
無意識に働く我々の身体の機能のことです。
あなたが生きるために絶対に必要不可欠な仕事を、自動的に粛々と遂行してくれる頼もしい存在のことです。
そんな”もう一人の自分”を味方につけることが成功の秘訣なのです。
"Be careful what you wish for "
もう一人の自分は必ずそばにいて、あなたをあなたの向かいたい方向へと近づけようとしてくれるからこそ。
否定的な願い・言葉はそのまま自分に跳ね返ります。
そしてそれが現実になってしまいます。
因果応報。良くも悪くも、めぐりめぐってすべて自分に返ってきてしまうものなのです。
このもう一人の自分を味方につけるための手立てとして成功シートを提案しています。
このシートを毎日作成することで自分の目標、夢と現在の自分を明確にすること
ができます。
やりがいがなくても、3年は続ける。
一度決めたら3年はそこに向かうことをお勧めします。
なぜ”3年”かというと、「体の細胞は3年で入れ替わる」ということらしいのです。
何でも、骨を除くすべての体の部位は食べ物と細胞分裂によって新陳代謝が行われるらしいのです。
だからこそ?魚でたとえるなら、目指すべきはマグロの泳ぎです。
マグロは尾びれが細く、泳ぎだしはなかなか進まないようですが、ある程度泳ぐうちに楽にスピードが出せるようになります。
逆に、ウチワのように尾びれの丸い魚は餌をとるときや逃げる時などに尾びれをフワッと動かしてビュンと泳ぎます。
初速は早いのです。
しかし長時間そのスピードで泳ぎ続けることはできません。
すぐにでもやりがいを求めるような人は、この尾びれが丸い魚のようなもの。
たとえ高速で泳ぎだすことができたとしても、すぐに息切れしてしまします。
そんなふうに最初から高速で泳ぐことを求めるより、最初は苦労しても、だんだんスピードに乗ってきて、楽にいつまでも泳ぎ続けられる方がいいと思います。
成功シートの内容はぜひとも本を読んで学んでください♪
- 1日1枚成功シート―これで僕はホームレスから上場企業の社長になった/東洋経済新報社
- ¥1,512
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著者:兼元謙任
発行者:柴生田晴四
東洋経済新報社
2008年5月8日発行
