餃子のまちと言われると誰しもがすぐに思いつくであろう、宇都宮。
本書はその宇都宮が餃子の町として有名になった経緯を詳細に辿りながら、
まちづくりのポイントを示す。
・行政と民間の明確な役割分担
・メディアの友好的な利用
・ブランド化による足場固め
・長期間の地道な活動を担う組織
これらの要素は確かにまちづくりの重要なポイントだろう。
しかし、言うは易し。
宇都宮がコロンブスの卵であり、本書により、その結実までには
幾度の危機があったことを知る。
宇都宮の取り組みは、市役所職員5人のグループから始まった。
そのきっかけは、「宇都宮の知名度を上げたい」という願い。
餃子店の経営者たちも自らの儲けを追求したのではなく、
まずは地域を元気にして、町を知ってもらうことから始まった。
著者は、「町おこし」とは「人間の活性化にほかならない」と結ぶ。
人間の活性化とは、人が熱意を持って動くことだ。
すなわち、これを図式化すると、「人×熱意=町おこしのパワー」となる。